まじかるクラウン 軽度知的障害の息子 まじかるクラウン

 乙女のトキメキ 2024年4月から中学生 乙女のトキメキ

オーナメント 支援学級に所属しています オーナメント

 

 

 

その時の講師であった大学教授から

紹介のあった

キラキラおすすめの映画キラキラ

下矢印

    

《Title》

ダイヤグリーン 忘れられた子等 ダイヤグリーン 

 

余り取り上げられることの少ない

特殊教室(現:特別支援学級)

が題材とされた1949年の映画

 

 

注意ネタバレになってしまうので注意注意

 

⌘ あらすじ ⌘
 
新米教師が2年の期間限定で

特殊学級の担任となり初めは絶望し

カウントダウンをしながら過ごす日々

 

親からも構ってもらえない子ども達と

接していく日々の中で気持ちの変化が…

 

そして、熱心に指導していく中

子ども達は成長し

教室も明るくなっていきます

子ども達との間にも信頼関係がうまれ

期限の2年が経った頃

教師は特殊教育に捧げる覚悟を

校長へ告げるのです

 

 

ぽってりフラワー 感想 ぽってりフラワー

この映画が制作されたのが1949年

『特殊学級(現:特別支援学級)』が

75年も前に題材とされていた

と聞き早速 鑑賞しました

 

この時代は障害児のことを

精神薄弱児と言っていたんですね

そして厚生省の推定で全国に90万人

 小学校にも1学年に1人か2人は必ずいる

と既に言われていたことに驚きました

 

初めは特殊学級の担任となり

不満な谷村先生

子ども達に無関心だったのに

ある日を境に意識が変わり

子ども達のことを理解し始め

勉強されているのも伝わりました

 

『子ども達は優れた点を持っている』

" 計算が得意な子100点 "

" 歌が上手な子ルンルン "

" 絵の才能がある子カラーパレット "

『将来の職業に結びつけよう』

と考えてくれたり…

 

それは今の特別支援教育にも

繋がっていますよね

 

ですが…谷村先生

「世間ではどんなに良い点があっても

頭が悪いとそれだけで何もかもがダメ

社会全体がもっと理解を深めてくれたら」

という言葉がが心に刺さり辛かった悲しい

 

インクルーシブ教育・共生社会が

推奨されている現代になっても

制度的に変わりつつ 実際の人の思考は

何十年経っても変わらないものです

 

そして…

そんな谷村先生へ校長先生がかけた

「教育者が社会へ出た子どものこと

まで考えるのは全く同感」

という言葉はとても心強い言葉です

こんな方がいたから現代に思いが

継承されているんですよね

 

現在の学校の校長・特別支援学級の担任が

どれだけ子供達の将来のことを

考えてくれているのでしょうか…?

《それが本来の特別支援教育なのですが》

ただの厄介者のクラスとしてしか

見ていない校長も多いはず

それでは75年も前から何も変わっていません

いえ、それ以前の問題かもしれません

だから普通学級が務まらないような教員を

担任しおざなりな扱がされている

悲しい現実が今も起こっているのです

 

谷村先生と子ども達との間に

信頼関係がうまれ

どんどん距離が縮まっていく様子も

良く伝わりました

 

体調を崩し咳をしている谷村先生

心配し神様へお参りする子ども

自分が体調を崩してしまいます

谷村先生へは既にその子の優しさは

伝わっていましたが

この部分が丁寧に描かれていて

障害児の素直で優しい特性が

理解してもらえたらなと思いました

 

現代では考えられないですが

谷村先生は夏休みに

児童を一緒に田舎へ連れて帰ります

そんな教師なんて今はいませんよね

でも

一緒に過ごす谷村先生の表情が

とても楽しそうなんです

もちろん子ども達も

そんな先生の愛情をいっぱい受け

子ども達がどんどん成長していく姿は

とても嬉しく感じました

 

働き改革と騒がれている現代では難しい現実

先生が子ども達へ注いでいる愛情って

どのくらいあるのかな…

 

そして期限の2年が経った頃 校長先生が

約束通り特殊学級の担任終了を伝えると

谷村先生が全面撤回と言い

「今ここで放り代したら

また最初からになります」

「私は私の身体が続く限り

この仕事をやりたいと思っています」

と続ける意思を示してくれました

 

先生が変わってしまうと

引き継ぎがされていないことが多く

本当に振り出しに戻ってしまう

それが続けてそばに居てくれるなんて

本当に子ども達は喜ばしいことですよね

こういった志の先生に出会いたいと

心から思ってしまいました

 

最後に…

 

大雑把ではあったが こんな昔から

特別支援教育の考え方が存在し

子供達の特性を見つけ

将来に繋げるための支援

継続的な支援を提供しようという思い

を教師が抱いてくれていることに

感銘を受けました

 

こんな75年も前に先生方が

問題提起をし継承され

現代へ至るのだと思うが

その現在はどうなんだろう?

表面的な制度ばかりができ

中身は空っぽ

昔と今と何が変わっているのか

この映画を見て

特別支援教育が退化しているのでは

と感じるほどでした

 

それは特別支援学級を担任する

教員の子ども達に対する思い

だと痛感しました

 

それは子ども達の成長ではなく

教員がただ仕事をこなす日々

子ども達は特別支援学級で

個々のニーズに合った

学習や支援では無く

学年は違くても同じことをさせられ

与えられたプリントで自主学習

 

こんなの

特別支援教育ではなく

ただの少人数制のクラス

にすぎません!!

 

それは障害者差別だと私は訴えたい

 

インクルーシブ教育・共生社会

教育委員会が発信するなら

まずは教員達の差別意識

無くすことが最も重要です

 

「支援学級の担任になりたくい」

「支援学級の担任は駄目教員のレッテル」

「障害児は扱いにくい(大変)」

 

そして特別支援教育を軽視している教員達

 

「適当にやっててもバレない」

「授業の準備をしなくていいから楽」

「子育て中だから早く帰れる」

…などなど…

 

谷村先生のように子ども達と

きちんと向き合ってくれたら

子ども達の良いところ見つけられ

子ども達は想像以上に成長できるのにな…

 

高望みはしてはいけないのもわかっている

でも…せめて

特別支援学級を希望してくれる

教員がいるのなら

その方を優先に担任にしてくれたら

子ども達も教員もhappyなはず

 

この映画の校長先生も素敵だったな…

 

 

こちらで鑑賞できますブルー音符

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