RNR059『トニー滝谷 』 | ペコペコでポッコリ 時々 ホームシネマ

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趣味としてではなく、生活の一部化してしまった料理。ネットや料理本のレシピを参考にしながらも、工作やプラモデル作りではないのだから、説明書通りは作らなくとも良いの考えを基本とする男の手料理。 常にお腹はペコペコ。一杯食べて気がつけば、お腹はポッコリ

『トニー滝谷 』2005

 出演 イッセー尾形 宮沢りえ 西島秀俊 監督 市川準

 

 

 

75分。ナレーションの西島秀俊が生立ちやらその時々の心情や状況をナレーション的に語る。

それに合せて尾形と宮沢が喋る。父とトニー滝谷の二役を尾形。滝谷の奥さんとバイトの子の二役を宮沢。盛上がりのないまま淡々と話が流れていく。

これが村上春樹の小説でなければ、どうだったんだろう。彼の小説という事で必要以上に価値がついたり評価されてしまった感がする。これが村上春樹でない他の作家だったら、映画自体それほどの評価はうけていないだろう。でも、逆に言えば、村上春樹の小説だから映画になったというのもあるだろう。

 

私が見る限りレビューに関してはかなり好意的に書かれている。でも、それは映画ファンというより村上春樹好きの映画ファンのレビューな気がする。

 

春樹ファンというのは他の春樹ファンの意見や考えを認めつつも、もう少し私の方が理解している分かっていると思う気持ちがある。そんな春樹ファンの人が作った映画に感じる。