自然 | 黒い森 シュヴァルツヴァルト

黒い森 シュヴァルツヴァルト

~キホクノキオク~

小さな町に起こったある魔法のお話を書き綴っています。
黒い森 シュヴァルツヴァルトへようこそ

手付かずで荒れたように見える川岸の草。
 

通せんぼするように生えていたり
渦を描くようになぎ倒されていたり
こんがらがりあいながら枯れていたり
 

ビオトープ   なんて小洒落た言葉を使ったって
ただほったらかしてるだけじゃないさ。
 

...あれ?
あ、そっか。
それでいいのか。
 

人の手が入らない場所は
草木や虫達がそのまんま生きてる。
 

これが自然なんだな。
 
 
雪が降りそうな寒くてどんよりした空に
枯れた草や葉っぱが落ちた枝だけの木は
色合い的にもとても寂しく感じるけど
 

そういう季節なんだもの。
それが自然なんだね。
 

だけどこんなに寒いのに
もうふっくら形を作ってる。
 

心奪われるような春の満開の花は
寒い冬に生まれた蕾が開いたもの。
 

敵わない
敵いっこない
そもそも勝負になんてならない。
 

淡々と生きるって、深いなぁ...