さて、回路に蓄えられるエネルギーは
であった。
このとき、γは
と書き、これを共鳴の平均寿命と呼ぶ。
この意味は、電波がこなくなってから電流が回路を流れ続けている平均寿命を表す。
なぜそう言えるのか。
まず、時間dtの間に失うエネルギーは
となる。これに対して全体のエネルギーで割ると
となり、これはdtの間にエネルギーをすべて失う確率を表している。
したがって、そのエネルギーを失う平均時間は期待値により
となるわけである。
これは部分積分ですぐ出てくる。
(つづく)