1月の敗北と勝利(下)~息子の中学受験振り返り③ | 2025年に中学受験する娘と受験に失敗し続けた弁護士パパの奮闘記

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2023年の中学受験を完了した息子と、2025年(24年2月現在新小学6年生)の中学受験を目指す娘とパパの奮闘記。

1月の敗北と勝利(上)~息子の中学受験振り返り①

1月の敗北と勝利(中)~息子の中学受験振り返り②

の続きです。

  渋幕・入試前日まで

市川の入試から帰ってきた息子に感触を尋ねると、なんとなく自信ありそうに、でも、高飛車になって掴みかけた流れを手放すことのないように、言葉を選びながら、

 

「国語でパニックにはならなかった。」

 

と言っていました。

 

私が、

「じゃあ、大丈夫だね。さて、少し休んだら渋幕の過去問やろう!」

 

というと、息子は

「うん、そうだね。」

 

と静かに頷いて、自分の机に向かっていきました。

 

ここまで来ると、

私:「ゲームばっかりしてないで早く勉強しろっプンプンプンプン!!」

息子:「わかってんだようるせーなープンプンプンプン

なんていがみ合っていたのが遠い昔の嘘のように思えてきますてへぺろ

 

今さらですが、振り返ると、こういういがみ合いは、親子が同じ方向ではなく、向かい合ってしまっていたから生じていたのだと気付かされます。親が自分の欲を子供に押しつけようとし、それを敏感に察知した子供が怒声で押し返す・・・

 

同じ方向を向いていればこそ、互いの言葉が相手に沁みていく・・・そんな感覚がありました。

 

いずれにしてもその日の息子は、栄東で経験したパニックに苛まれることなく、市川の入試一日を無事乗り越えることが出来ました。そんな安心を一瞬だけ噛みしめると、間もなく息子は、翌々日の渋幕の入試へ気持ちを切り替えていました。

 

翌日は当然、地獄の過去問特訓ですあんぐりあんぐりあんぐり

 

もっとも、市川の入試の翌日は、やはり疲労が残っているようだったので、午後からの追加の勉強はあまり無理せずに、夕方頃には勉強を切り上げて、ゆっくりお風呂に入り、いつもより少し早めに就寝したように思います。

 

ところで、1月が明けてからは、毎日6時に起床する癖をつけていた(息子だけで無く私も起きていた)のですが、これはやって本当に良かったと思いました。

 

朝早く起きることが習慣になることで、朝の頭の働きが良くなるのは当然なのですが、夜になると自然と眠くなり、余計なことを考えずにぐっすり眠ることが出来る効果もあります。早く寝るためには、早く起きて、そして早く寝る。。。この当たり前のことを、きちんと習慣化出来たことも最終的な勝利の一助になったのではないかと思います。

 

もちろん私も一緒に、いつもより早く寝ました。

 

渋幕は、私が付き添いますので。

 

  渋幕入試当日

市川の入試を無事乗り切った息子は、渋幕の入試当日もすごく落ち着いていました。

 

朝5時半に起床し、いつものように基礎トレを終わらせてから朝ご飯を食べます。

 

さすがに国語の過去問は解きませんでしたが、頭を動かすため、朝ご飯をためながら、前日に解いた国語の問題文に目を通していました。

 

緊張しているのか、いつもより言葉数は少なめでしたが、こういうときは、話しかけず、見守るだけで放っておくに限ります(妻はどうしてもこういうときに余計なことを話しかけるので、付き添い役としては少し鬱陶しい人と思われていたようです笑グラサングラサングラサン)。

 

さて、千葉方面の京葉線に乗ると、やはり「それらしきひとたち」が乗ってきます。理科資料やら、歴史資料やら、「それらしきもの」を抱えた人たちが乗っています。

 

海浜幕張駅を降りると、たくさんの受験生が降りてきました。

 

息子は、あえて気にしないようにしている様子でしたが、一言

 

「大丈夫、これだけ国語の過去問やりきった受験生他にいないからニコニコニコニコニコニコ

 

と半分くらい的外れなことを言って和ませます。

 

歩道橋を渡れば、いよいよ渋幕の会場です。

 

「結果は気にしなくていいから、しっかり自分の実力を出してきな!精一杯頑張れ!」

 

と声をかけて送り出します。

 

息子の背中をぼーっと見ていると、なんだか少し大人になったような気がしました。

 

 

  市川合格発表

さて、渋幕の入試の日は、市川の合格発表の日でもあります。

 

もっとも、合格発表は12時から。渋幕も、昼食休憩を挟んで4科目目があるので、14時過ぎまでは完全に暇です。

 

そこで、私は「幕張温泉・湯楽の里」に向かいましたウインク

 

ここは、一端荷物を預けて外出することが出来るため、いわゆるランニング・ステーションとして、幕張の海岸沿いを走るランナーに利用されています。

 

8時半に息子を見送り、15分ほど保護者控え室(講堂)で時間を潰した後、9時開店となるこのスーパー銭湯に向かいました。

 

そして、約2時間・25kmほどのトレーニングを済ませた後は、当然

 

温泉~温泉温泉温泉

 

そして

 

ビールーー生ビール生ビール生ビール

です。

 

ついでに、サウナと水風呂ですっかり整った頃、妻から市川の合格発表の連絡が入っていました。

 

妻から送られてきたスクリーンショットには、

 

「特待生合格

 

おめでとうございます。

あなたは極めて優秀な成績を収めましたので、特待生として2023年度市川中学校第1学年の入学候補者といたします。」

 

と書いてありました。

 

子供が試験で頑張っている時に、温泉にサウナにビールなんてけしからん!!あんぐりあんぐりあんぐりバチあたりめ!!知らんぷり知らんぷり知らんぷり

 

とお叱りを受けるかも知れませんが、それはそれ、これはこれです凝視

 

息子の感触が良さそうだったので、合格はもらえるだろうとは思っていましたが、特待生で合格というのは、子供にとっても自信になるのではないかと、とてもほっとすると同時に、じわじわと喜びが湧いてきたのを覚えています。

 

市川さん、本当にありがとう!おねがいおねがい

前受けとかいってごめんなさい。手にした最初のお守りとして、本当に我が家の心のよりどころとなりました。家族一同、大変感謝をしております。

 

  渋幕入試終了~合格発表

渋幕の入試を終えて出てきた息子は、少し苦そうな顔をしていました。

 

ですが、そんなことはとりあえず無視です。

 

「市川受かってたよ!!しかも特待!!」

 

と伝えると、

 

「おおっー、特待!へへってへぺろ

 

と少し嬉しそうに、でも周りの受験生に配慮したのか、喜びを爆発させるようなことはありませんでした。

 

しかしながら、私が

 

「渋幕出来はどうだったよ?」

 

と聞くと、

 

「うーん、社会まではなんとかパニックにならずにこなせたんだけど。。。理科が。。。」

 

「理科が?」

 

「死んだガーンガーンガーン

 

はい、というわけで、理科が死んだとのことでした昇天昇天昇天

 

渋幕は、持ち偏差値(62.5)からしても少し背伸び気味(80%偏差値64)ではあったし、栄東の合格発表から10日近く集中的に対策をしたとはいえ、若干付け焼き刃であることは否めません。

 

「まあ、みんな出来なかったってこともあるし、結果を気にしても仕方ないから、とりあえずSAPIX行こうか。」

 

と声をかけ、息子はその日、SPAIXの授業(SS特訓)に向かったのでした。

 

その日、息子は、家に帰ってきてすぐに熟睡したのは言うまでもありません。

 

  渋幕合格発表

渋幕の合格発表の日、一番落ち着きがなかったのは、おそらく私だったと思います。

 

子供は腹をくくって開成の対策(地獄の過去問特訓の開成版)をやっており、結果は半ば諦めている様子でもありました。

 

渋幕の合格発表もホームページでの発表で、時間は「14:00頃」と書いてありました。

 

そこで、そわそわそわそわそわしながら、1時半過ぎに試しにホームページを覗いてみると、

 

う?

 

うん?

 

そこには、合格者の受験番号一覧らしきものが既にありましたあんぐり

 

あれ、あるよ?(少し涙目)

 

あ、これ帰国入試って書いてある?

 

え、受験番号何番だっけ?

 

え、ある、あるよ、あ、出た合格だってー!!!!

 

絶望絶望絶望絶望絶望

 

まさかフライングで合格者一覧が表示されているとは思わず、息子の番号は見つけたものの、最初、これが息子の受験結果の発表なのか分からなかったのですが、息子の受験番号と生年月日を入力して、個人の合否の結果を表示すると、合格である旨が表示され、ようやくきちんと結果を把握することができました。

 

息子より先にフライイングして合格発表を見てしまった私ですが、合格を知ると、息子は心底ほっとしたように、そして、じわじわと喜びを味わうように、表情を緩め、

 

「合格者平均何点だった?」だの、

「ほら、理科やっぱり難しかったんだよ」だの、

今までため込んでいた渋幕入試の感想やら、何やらを一斉に吐き出していました。

 

合格って、本当に、これほどの良薬ってないですね。

 

続きます。

 

 

おつきあいいただけますと光栄です。

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