1月の敗北と勝利(上)~息子の中学受験振り返り① | 2025年に中学受験する娘と受験に失敗し続けた弁護士パパの奮闘記

2025年に中学受験する娘と受験に失敗し続けた弁護士パパの奮闘記

2023年の中学受験を完了した息子と、2025年(24年2月現在新小学6年生)の中学受験を目指す娘とパパの奮闘記。

 

  はじめに

2022年12月31日。

息子がSAPIXの冬期講習(正月特訓?)に通っている間、息子以外の我が家3人は、近所のそば屋にて年越しそばを食べておりました。

 

「そばをつるつる食べるように、○○(息子)もつるつる受かるといいねぇ!!指差し指差し指差し

 

なんて、軽口を叩きまくっておりました。

 

そして、年が明けた2023年元旦。

家族総出で近所の神社にお参りに行きました。

 

「○○(息子)が受かりますよーに」

 

なんて、やはり軽口を叩きまくっておりました。

 

今振り返ると、息子だけでなく、私たち親も、この時点では

全然戦闘態勢に入れていなかった!!!!ガーン

のだと思っています。

 

「今年一年間αクラス上位をキープ出来たし、SOの偏差値はいまいちだったけど、復習テストとかマンスリーとか結構いい偏差値出てたし、なんたって最難関校に強いSAPIXでもまれにもまれて勉強してきたんだから、なんだかんだいって大丈夫でしょうウインクウインクウインク

 

と心のどこかで思っていたのだと思います(もちろん露骨に油断していたわけではありません)。そして、

 

「あー、さっさと息子の受験おわってくれないかなぁー、飲みにも行けないしなー」

 

なんて人ごとのように思っていたのは、本当に本当に内緒なのであります凝視凝視凝視。。。

 

  初戦は栄東

記念すべき息子の中学受験、初戦は、埼玉御三家の一角とも言われる栄東中でした。

 

詳しくは、別稿にて、志望校・受験校選びを振り返ろうと思いますが、息子が栄東(東大特待四教科)と受験しようと思った理由は、以下の通りです。

 

  • 東大特待は、開成(=第一志望)をはじめとする2月の難関校を受験する人が多く受けており、「前受け」をするのであれば、入試の雰囲気をよりリアルに経験出来る。
  • 栄東は、得点と順位まで開示してくれるので、1月時点の立ち位置が分かる(結果によっては、2月の受験校を調整する予定でした)。
というものでした。
 
栄東中を軽んじるつもりは全く無いのですが、実際に息子が通うとなると、通学時間がかなりのネックになります(新幹線を使わないと、1時間半以上かかってしまう)。
 
我が家では、「受かっても行かない学校は受けない」という方針があり、栄東だけはこの方針に合致していなかった(いや、ただ、親としては、入学諸費用を振り込む準備はしておりました。。。子供には内緒ですがキョロキョロキョロキョロ)のですが、やはり、得点と順位を参考にしたいという気持ちが強く、受験することにしました。
 

  栄東~前日と当日

栄東の入試前日。

 

今振り返ると、息子は少し、臆病になっていました。

 

「なんとなく不安」

「落ちても怒らないでね」

「なんとなくうまくいかない気がする」

 

などといった発言を繰り返していました。

 

前述のとおり、栄東中は、現実的に通学することが難しかったので、ほとんど通うことを前提とした準備をしていませんでした。

 

過去問も、前日に、算数と国語だけ、最新の一年分を解いただけで、出題傾向など研究は行いませんでした。そう、本当に、SAPIXオープン(いや、むしろマンスリーテスト)のような準備しかしていませんでした。

 

当日は妻が付き添ったので、私はつぶさに息子の様子を観察していないのですが、妻曰く、息子は相当緊張している様子だったとのことでした。

 

そして、入試が終わって出てきたときの様子を妻とLINEでやりとりをしていたのですが、こんな感じでした。

 

私:どんな感じだって?

妻:自信ないって。

私:まあ、自信あるとは言わないでしょう、性格的に

妻:パニックにはならなかった、でも算数はかなり間違えたって言ってる。

私:感触は?

妻:普通だって

 

帰宅した息子の表情は、どことなく不安そうでした。努めて明るく振る舞おうとしているような。。。

 

 

  栄東合格発表

そして迎えた栄東の合格発表。

 

実は、この日から私の胃痛・腹痛・頭痛が始まるのですが、初戦の合格発表ということで、私も妻も、ひどく緊張していました。いつものように寝付くことが出来ず、嫌な夢に苛まれて完全に寝不足になっていました。

 

そして迎えた午前10時。

 

インターネットの指定ページを開こうとします。アクセスが集中しているせいか、中々たどり着けません。そんなとき、

 

「いやー、○○(息子)落ちた!!!」

 

という妻の悲鳴が隣の部屋から聞こえてきました不安不安不安

 

うそだろ、うそだろ、と思い(私は在宅勤務で自室で仕事をしておりました)、合格発表のサイトに何度も何度もアクセスをしました。

 

「受験番号○○○○ ○○○○さんは選考の結果、

 

不合格です

 

は?

は?

 

うちの息子はαクラス上位で、模試の偏差値だって結構高くて、ちゃんと勉強してたんだぜ、それを不合格ってそんなわけ??????

 

あります。

 

不合格です。

 

そうなんです。

 

不合格なんですよ。

 

何度見ても不合格です。

 

その下に、各科目の得点と、受験者の平均点、合格点が記載されていました。

 

は??

は???

 

20点も足りないやんけ。。。ガーンガーンガーン

 

1点2点の世界ではなく、20点も足りません。

 

「3年特待は無理かも知れないけど、1年特待だったら大丈夫でしょ」

 

なんて言い聞かせていた自分が恥ずかしい、恥ずかしい。。。悲しい悲しい悲しい3年特待には80点足りませんでした(息子にだけがもう一科目追加で受けられたとしても厳しいレベル。。。)。

 

本当に申し訳ありませんでした栄東中学校様。模試のつもりで受けるとか、高飛車なことを申し上げて申し訳ありませんでした。

 

箸にも棒にも引っかかっておりませんでしたえーんえーんえーんえーん

 

さようなら、栄東。。。ありがとう、栄東。。。昇天昇天昇天

 

 

  栄東合格発表後

合格発表当日、息子は学校に行っておりました。

 

どことなく、不合格の可能性を察知して、逃げたかったのかも知れません。

 

不合格発表を先に見た私と妻は、これをどうして息子に伝えようかと、思い悩んでおりました。でも、結果を伝えないわけにはいきません。

 

帰宅した息子を椅子に座らせ、私は淡々と会話するように努めました。

 

私:栄東、駄目だったよ。

息子:あ、そう(一瞬だけ涙目に)。

私:何があったの?昨日?

息子:うーん、なんか、雰囲気に飲まれた。

私:それで?

息子:それで、最初の国語が、結構苦手なタイプの説明文で。

私:うん、それで?

息子:で、何度も何度も読み返してなんとか解いたんだけど、説明文終わった段階で、残り時間が10分になってて。

私:おー、それで。

息子:でパニックになって、物語文はほとんど全滅だったと思う。

私:そうか、それで国語この点数なわけね。

息子:で、切り替えないとと思って切り替えたつもりだったけど

私:算数もあんまり出来てないよ

息子:解き方が分からなかった問題は無かったんだけど

 

(栄東は、問題用紙を持ち帰ることが出来ないので、ここで、四谷大塚のウェブサイトで、問題と解答を確認する)

 

息子:あー、A答えろっていうところ、B答えてる。あ、これも計算間違い、あ、これ、そうか、あー。

 

(ケアレスミス、問題文の読み違えの嵐で、実際は全く切り替えが出来ていませんでした。)

 

私:理科と社会もあんまり取れてないよ。

息子:あー、うーん、多分問題文が頭に入ってきてない。。。

 

ということで、「持ち偏差値」が62.5の息子(「持ち偏差値」についてはこちら)は、「80%偏差値」が61の栄東の入試において、壮絶なパニックに陥ってしまい、全くといっていいほど、実力を発揮できなかった(いや、発揮出来たものが実力なんだとすると、全くといっていいほど実力が足りていなかった)のでした。

 

家庭崩壊、息子の中学受験崩壊の瞬間でした。

 

続く。

 

おつきあいいただけますと光栄です。

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