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この世の最高を求めて

この世で一番すばらしい本は…映画は…音楽は…スポーツは…家電は…
Panicoがこの世の最高を探し出します!!

ペナントレースに関しては圧倒的な強さを見せたジャイアンツ。
坂本、小笠原、ラミレス、阿部は本当によく打った。

でもやっぱり彼なしには語れない。

$この世の最高を求めて

つなぎの2番として犠打23、打率.292は見事な成績だ。
野球というのはHRバッターだけでは勝てない。過去の補強からジャイアンツはそれは痛いほどわかっていたのだと思う。
生え抜きの松本や坂本の活躍はジャイアンツの意図の表れだと感じる。
野球はHRだけでは勝てない。

今年のジャイアンツにはエースという存在はいなかったように感じる。
ゴンザレス14勝というのには驚いた。

グライシンガー13勝、内海8勝という物足りなさを全てをカバーした。

お互いの補完性。

野球とはつくづくカバーのスポーツだと感じる。

ペナントの圧勝とCSとは別物という意見もあるが、その意見すらも圧倒してしまいそうな今の巨人である。
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タイヨウのうた/河合夏希

概要
太陽が沈んで夜の闇が訪れると、駅前の広場でひとりギターを抱え歌い続ける少女がいた。彼女の名前は雨音薫。高校に通えない16歳。昼夜逆転した生活を送る彼女は、太陽の光にあたれない病気だった。そんな彼女が部屋の窓からいつも探している相手はサーフィンに夢中の孝治。太陽の下では決して会うことが許されない二人だったが、生きていることの喜びを知り、生きる勇気を持ち始める薫。月の光の下で限られた時間を歌と恋に生きた少女の切なく美しい純愛物語。


物語も内容も感動したが、その周りの街の風景描写などが見事だった。
自分も港町出身なので、懐かしく思うことが多くあり、地元に帰ったような気分になった。

泣けた。

★★★★☆
悪夢のエレベーター (幻冬舎文庫)/木下 半太

¥630
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概要
後頭部の強烈な痛みで目を覚ますと、緊急停止したエレベーターに、ヤクザ、オカマ、自殺願望の女と閉じ込められていた。浮気相手の部屋から出てきたばかりなのに大ピンチ!?しかも、三人には犯罪歴があることまで発覚。精神的に追い詰められた密室で、ついに事件が起こる。意外な黒幕は誰だ?笑いと恐怖に満ちた傑作コメディサスペンス。


あららら…と驚く展開が多い。
構成的にもうまく出来ている。最初の定義が崩れ物語の全容が明らかになってからもう一度うまみが出てくる。
そこからは笑いあり、涙あり。

概要通りの作品じゃない所がおもしろかった要因だと感じる。

★★★★☆


おくりびと (小学館文庫)/百瀬 しのぶ

¥460
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概要
チェロ奏者の大悟はオーケストラの解散で失業し、故郷の山形に帰る。そこで見つけたのは「旅のお手伝い」をするという求人広告。面接に訪れてみると、それは「安らかな旅立ちのお手伝い」をするの間違いで、ご遺体を棺に納める納棺師の仕事だった。予想外の厚遇に働くことを決意する大悟だったが、初めて目にするご遺体の前で、最初は戸惑うばかり。新しい仕事のことを詳しく話していなかった妻にも大反対され、彼女は家を出てしまう。新人の納棺師としてさまざまな人びとの別れに立ち会ううちに、自らの生き方にも目覚めていく大悟だったが、やがて彼の身近でも……。


死に対する意識が変わる。
一般的に死は怖いもので、汚らわしく、むごいものである。
物語の中にそう描写されているように、みんな感じている事は同じである。
しかし、人の死がみんなを暖かくし、生きていることへの感謝を更に大きくさせてくれる。
暖かい気持ちになった。

★★★★★
クライマーズ・ハイ (文春文庫)/横山 秀夫

¥700
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概要
1985年、御巣鷹山に未曾有の航空機事故発生。衝立岩登攀を予定していた地元紙の遊軍記者、悠木和雅が全権デスクに任命される。一方、共に登る予定だった同僚は病院に搬送されていた。組織の相剋、親子の葛藤、同僚の謎めいた言葉、報道とは―。あらゆる場面で己を試され篩に掛けられる、著者渾身の傑作長編。


この作品は映画を先に見た。
映画の様なタイムリーさ、情報が錯綜する雰囲気を出せるのかな?と不安であったが、見事に表現されており、作者の技術の高さを感じた。
安西燐太郎と悠木さんの回想シーンを盛り込んだ事が逆に、時間感覚に良い影響を与えているのではないだろうか。
またラストは本と映画では違っており、どちらかしか見たり読んだりしていない方には十分に楽しめる物になっているだろう。

マスメディアの役割とは?
情報の信憑性はどこまで高めれば良いのだろうか?

★★★★☆

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夜のピクニック (新潮文庫)/恩田 陸

¥660
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概要
高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて歩行祭にのぞんだ。三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するために―。学校生活の思い出や卒業後の夢などを語らいつつ、親友たちと歩きながらも、貴子だけは、小さな賭けに胸を焦がしていた。本屋大賞を受賞した永遠の青春小説。


徹夜してずっと歩き続けて何の意味があるんだ?自分が高校生だったら絶対嫌だ?
と思っていた。でも、いざ読み終わると自分も高校生の時にこの行事に参加さしたかったという気持ちになった。
逆に言えば高校生という時期が一番最適だと思った。
青春時代には必ずある心の中のつっかえ棒。
それを外す事の出来る行事。
修学旅行では告白は出来てもそれは出来ない。

★★★★☆

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陰日向に咲く (幻冬舎文庫)/劇団ひとり

¥520
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概要
ホームレスを夢見る会社員。売れないアイドルを一途に応援する青年。合コンで知り合った男に遊ばれる女子大生。老婆に詐欺を働く借金まみれのギャンブラー。場末の舞台に立つお笑いコンビ。彼らの陽のあたらない人生に、時にひとすじの光が差す―。不器用に生きる人々をユーモア溢れる筆致で描き、高い評価を獲得した感動の小説デヴュー作。


映画は見ていないので、本の事しか話す事ができないが…。
様々な人の話が出てくるが伊坂幸太郎の「ラッシュライフ」とは全く違う雰囲気。やはり芸人。芸人の笑いがいつくるか?いつくるか?きたぁあという雰囲気が出ている作品。特にミャーコをおいかける青年の部分は声を出して笑ってしまう程面白かった。
かといって最後までふざけきるわけではない。最後はうまくまとまって、構成力の高さが伺える。
次の作品も是非かいてほしい。
映画も機会があれば見てみたい。

★★★★☆

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ルポ 貧困大国アメリカ (岩波新書)/堤 未果

¥735
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概要
貧困層は最貧困層へ、中流の人々も尋常ならざるペースで貧困層へと転落していく。急激に進む社会の二極化の足元で何が起きているのか。追いやられる人々の肉声を通して、その現状を報告する。弱者を食いものにし一部の富者が潤ってゆくという世界構造の中で、それでもあきらめず、この流れに抵抗しようとする人々の「新しい戦略」とは何か。


みなさんはアメリカという国にどういうイメージを持っているだろうか?
私の中でのアメリカのイメージは裕福で、力感があり、自分の意見を突き通すイメージだった。
そんなアメリカという国のイメージがガラっと変わる作品だった。
肥満に苦しむ貧困層といって想像がつくだろうか?

この本を読んで感じたのは一番の問題は州ごとに格差がありすぎることではないだろうか。
確かに資本主義は競争原理の基に成り立ち、個人格差が出るのはしょがないが…
ウォール街とカトリーナの被害を受けたニューオーリンズではどの程度差があるのだろうか。
若者達は本当にアメリカンドリームを抱いているのか?

作者の入念な取材が垣間見られる。

★★★★☆

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ジェネラル・ルージュの凱旋 [DVD]

¥3,598
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概要
「チーム・バチスタ事件」を解決に導いた (と思われている)窓際医師、田口公子 (竹内結子) は、院内における諸問題を扱う倫理委員会の委員長に任命された。そんな彼女の元に、一通の告発文書が届く。その内容は『救命救急の速水晃一センター長 (堺 雅人) は医療メーカーと癒着している。看護師長は共犯だ』という衝撃的なものだった。時を同じくして、告発された医療メーカーの支店長が院内で自殺する、という事件が起こる。またもや高階院長 (國村 隼) から病院内を密かに探るように命を受ける田口。そこに骨折をした厚生労働省の切れ者役人・白鳥圭輔(阿部寛)が運び込まれ、二人は嬉しくもない再会を果たす。実は白鳥の元にも同様の告発文書が届いていた…


とりあえず堺雅人が好きです。クライマーズハイもそうでしたが、味のある演技がすごく魅力的です。
今回は阿部寛が大活躍っていう感じではなく、病院の現実的な問題を扱っている作品です。
前作とはまた違う味がありますが、良い作品だと思います。
高嶋政伸が本当に悪い人に見えてきて、前ホテルで働いてた時とのギャップがすごかった。

★★★★☆

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悩む力 (集英社新書 444C)/姜 尚中

¥714
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概要
情報ネットワークや市場経済圏の拡大にともなう猛烈な変化に対して、多くの人々がストレスを感じている。格差は広がり、自殺者も増加の一途を辿る中、自己肯定もできず、楽観的にもなれず、スピリチュアルな世界にも逃げ込めない人たちは、どう生きれば良いのだろうか?本書では、こうした苦しみを百年前に直視した夏目漱石とマックス・ウェーバーをヒントに、最後まで「悩み」を手放すことなく真の強さを掴み取る生き方を提唱する。現代を代表する政治学者の学識と経験が生んだ珠玉の一冊。生まじめで不器用な心に宿る無限の可能性とは。


筆者の知性が文章のすみずみから感じられる作品。
夏目漱石の作品を読んでいると更に理解が深まるのではないだろうか。
人生とは…自分とは…青春時代に誰もが抱える悩みについても触れられている。


「働くことによって『初めてそこにいていい』という承認が得られる。」(P122)


人間には自分が社会において存在している事。誰かから顧みられることを欲している。社会の中で自分の存在を認められるために働かねばならない。


父母、祖父母、曾祖父母とずっと遡って数百年、数千年続いている人の生命の習慣を、自分一代で断ち切ってはいけない(154P)

自殺しようとすう方にこのような考えがあれば、また自殺する人数も減るでのはないだろうか。私達は自分一人で生きているような錯覚に陥ることもあるだろうが、先人達が築いた多くの物のおかげで今の私達があることをもう一度再確認しなくてはないけないと感じた。

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