
タイヨウのうた/河合夏希
概要
太陽が沈んで夜の闇が訪れると、駅前の広場でひとりギターを抱え歌い続ける少女がいた。彼女の名前は雨音薫。高校に通えない16歳。昼夜逆転した生活を送る彼女は、太陽の光にあたれない病気だった。そんな彼女が部屋の窓からいつも探している相手はサーフィンに夢中の孝治。太陽の下では決して会うことが許されない二人だったが、生きていることの喜びを知り、生きる勇気を持ち始める薫。月の光の下で限られた時間を歌と恋に生きた少女の切なく美しい純愛物語。
物語も内容も感動したが、その周りの街の風景描写などが見事だった。
自分も港町出身なので、懐かしく思うことが多くあり、地元に帰ったような気分になった。
泣けた。
★★★★☆