【爆笑レッドカーペット】のレギュラー放送が決定したらしい。

当初、【発掘!あるある大事典】の打ち切りによる代替のバラエティ番組として、単発で制作されたが、好評を博し、既に6回もの放送を重ねている。


第1回の放送から、全て視聴しているが、番組MCの一人、<高橋克実>を、、、、実は、小生、第2回放送の途中まで、<三遊亭好楽>だと思い込んでおりました!


だって、着物だし!!! その色も!!! 頭が(坊主)!!!


いっその事、レギュラー放送時には差し替えといてくれないかな・・・(暴論)。
という事は、笑点の方に、、、、? それは酷だな・・・(配慮)。

今日こそは、必ず成し遂げる!

怖いものは、もう、何も無い! これまで、何度しくじった? そうさ、失敗したところで、元に戻るだけの事だ!

これは、己のプライドを賭けた戦い。誰も、邪魔は出来ない。


遣って来た、再び、此処に・・・。苦渋を味あわされ続けた、忌まわしき場所に、懲りない阿呆が、又、のこのこと現れたのだ。

頑強な、二重の入り口を抜けて、屋内に突入せば、温かい空気が身体を包み込み、香ばしい匂いが鼻腔を擽ってくる。
惑わされるものか!


 「いらっしゃいませ!」


向こうは、俺の事など、すっかり忘れてしまっているようだ。まあ、好い。どちらが本当の勝者なのかは、数分後、明らかになる筈だ。

俺は挑戦者として、カウンターの前に立った。


 「ご注文はお決まりでしょうか?」


いざ!!! 


 「ホットチリチーズバーガー」


どうだ!


 「ハイ?」


ううっ!!! またしても・・・聞き返された・・・! ・・・負けた。


 「・・・ホットチリの、チーズ入りのやつ、一個・・・」(改めての言い直し)


何で? ここ三週間で、五回、モスバーガーを訪れて、その都度、全て、この注文に限って、必ず聞き返されるんだ。

ホットチリチーズバーガー ホットチリチーズバーガー ホットチリチーズバーガー ホットチリチーズバーガー ホットチリチーズバーガー ホットチリチーズバーガー ホットチリチーズバーガー ホットチリチーズバーガー ホットチリチーズバーガー ホットチリチーズバーガー ホットチリチーズバーガー ホットチリチーズバーガー ホットチリチーズバーガー ホットチリチーズバーガー ホットチリチーズバーガー ホットチリチーズバーガー ホットチリチーズバーガー 

何度、練習した事か! 一番初めの時、「ホットチリバーガーですか?」と聞き返されて、思わず、「・・・はい」って言っちゃってから、ずっと、ずっと、ずっと悔やんで、ずっと、ずっと、ずっと鍛えて(滑舌を)、リベンジを望んでいたのに・・・。

そんなに聞き取り辛いもんか? 

ホットチリチーズバーガー ほっとチリチーズバーガー ホットちりチーズバーガー ホットチリちーずバーガー ホットチリチーズばーがー ほっとちりチーズバーガー ホットちりちーずバーガー ホットチリちーずばーがー ほっとチリちーずバーガー ホットちりチーズばーがー ホットチリちーずばーがー ほっとチリチーズばーがー ほっとちりちーずバーガー ほっとちりチーズばーがー ほっとチリちーずばーがー ホットちりちーずばーがー ほっとちりちーずばーがー

コンペイトウ入り大豆チャウダー!!!(ヤケクソ)

どうせ聴き取れないんなら、次、これを(早口で)言って見ようと思う・・・。

森の中、男が一人、奥へ奥へと入り込んで行く。
しかし、何やら、呼び掛けるような声が聴こえて、男は立ち止まる。辺りを見廻すも、人影は認められない。
 
 
 「・・・助けて下さい。・・・お願いします」


そろりそろり、声のする方へ近づいて行くが、やはり、何の気配も感じられない。

 
 「・・・ここです」


ふと気付けば、木々の、枝と枝の間、大きな蜘蛛の巣が張られていて、何かが捕われていた。

 
 (・・・蝶?昆虫が話し掛けて来た訳か?)


よく見ると、信じ難い事に、羽を供えてはいるものの、それは妖精だった。
少なからず、男は戸惑いを見せたが、状況を察して、妖精を蜘蛛の巣から切り離してあげる。

 
 「ご親切に有難う御座います」


妖精はホバリングしながら、男への感謝を表した。更に、「贈り物(永遠の命)を授けたい」との事で、その為、男は、<妖精の国>への招待を受ける。
一旦、男は断ったものの、執拗に誘われるので、無気力なまま、済し崩しに了承する。

妖精は、森の奥、猶も深い場所に在る沼の前迄、男を連れて来た。


 「この下に、<妖精の国>が存在します。飛び込んで来て下さい。私は、先に参ります」


次の瞬間、既に、妖精の姿は消えていた。

一方的で、唐突な話の展開だったが、男は一切の躊躇なく、言われた通り、沼の中に飛び込んでみせた。
大きな波紋が立ち、暫くの間、泡が浮かび上がってきていたが、それも次第に減って、遂には、元の、なだらかな水面に戻った。

すると、再び、妖精が姿を現した。そして、静かな沼の様子を確かめつつ、突然、哄笑し始めた。


 「馬鹿な奴だ。此処で、700年以上も人間を騙してるけど、こんな、呆気ない事例は初めてだな。おや? 戻る積りだったのか、ご丁寧にも、靴を脱いであるよ。文らしき物が添えられてあるし、飛脚風情だったんだね。人様からの預かり物を請け負っていながら、誘いに乗ってくるなんて・・・。全く、欲に塗れた男だよ。人間の中でも、取分け空け者だったに違いない。ただ、面白みに欠けたな、張合いが無いというか・・・。何しろ、自分から死にに来たようなもんだしな