パン屋に入って、トレイを持ち、パンを取り分けて、レジまで持って行く。

そこには、家族連れがいて、幼い子供達が四人も屯していた。彼らの背丈は、僕が持つトレイの高さの下の辺りを行き交える感じで、而も、何か知らないけど、テンションが異常に上がっており、ある種、危険な兆候を見せていた。

まあ、僕が気を付けていれば、如何という事は無いだろう。しかし、ここで、何故か、妄想モードに突入、、、、もし、彼らの頭部が、僕の持つトレイを突き上げてしまったら・・・。




パンが飛散し、床に落ちる。子供達の動きが止まり、表情が固まる。その状況を認めて、母親が、その、短い距離を大仰に駆け寄ってくる。


母親「ああ! すみません、、、、如何しましょう? 何してんの、もう、、、、お母さんは、あれだけ、“気を付けなさい”って言ってたでしょ! ぼーとしてないで、謝りなさい!」


おろおろする父親に、泣きそうな顔の子供達、、、、母親の、ヒステリックな反応に、場が必要以上に緊迫してしまった。


僕「いえ、そんなに怒らないであげて下さい。子供というのは、動き回るものですからね」


(これでは有りませんよ)


母親「私どもの方で、弁償させて頂きますので、、、、、ご勘弁を下さい」

僕「それには及びません。子供を見掛けた時点で、僕の方が気を付けるべきでした。こちらこそ、お子さんたちを驚かせてしまって、申し訳ないです


(いえいえ、これでも無いです。未だ先に在ります)

一瞬にして、緊張が解ける、、、、、和やかな空気が流れ込み、安堵する一同。そこに、機転を利かせて、女性の従業員(出来れば、若い女性を希望)が落ちたパンを拾いに、廃棄が為の袋を携えながら、近付いてくる。

その作業を手伝おうとする母親の動きを制して、僕の方がしゃがみ込み、従業員の女性(しつこいようですが、若い女性を希望)に助力する。


女性従業員「あ、大丈夫ですよ?」

僕「拾わせて下さい。既に、もう、僕の物なので・・・」


(これキラキラ矢印      これキラキラ矢印      これキラキラ矢印


(え? 気色悪い? 意味が解んない? うーん、“良質なエゴ”がテーマなんですけど、、、、確かに、この状況自体は特殊だし・・・)




妄想に浸っていると、自分に話し掛けてきているらしい人の声で、我に返る。


女性従業員「次の方、どうぞ?」


“次の方”、、、、余り、言われたくない単語だな・・・。





ヤクルトVS巨人戦のTV中継で、フジテレビのアナウンサーが、やたら、「東京ダービー」という呼称を使いたがるのが、、、、ウザい。

CSだったけどね。



バーのカウンターにて


「ねえ、マスター、お酒、付き合ってよ」
「いえ、私は・・・」
「いいじゃん、一杯だけでも・・・」
「すみません。実は、肝臓の方が遣られちゃいまして・・・」
「医者から止められてるんだ?」
「それも有りますが、、、、患った事で、お酒全般、その匂いを嗅ぐだけで、もう、身体が受け付けなくなってしまいましてね」
「でも、仕事なのに・・・。マスターも大変なんだな」
「如何したんですか、今日は、、、、何か、有りましたか?」
「振られちゃったんだよ、十年も付き合っていた彼女に・・・」
「そうですか・・・、辛いですね・・・」
「誘惑に弱い人なんか嫌い、、、、って事らしいです」
「じゃあ、<ブナハーベン>を一杯だけ、頂きましょう」
「いいのかい?」
「ええ、今日は特別に、、、、私も振られた口ですからね」
「え、彼女に?」
「いいえ、、、、長年、愛し続けてきた<アードベッグ>に・・・。ピート香に弱い人なんか嫌い、、、、って事らしいです」