みなさんにいろいろな形で助けてもらいながら | ぱね便り(旧:V町便り)

ぱね便り(旧:V町便り)

スウェーデン暮らし12年目。おかしいな、いつの間にそんな時間が経ったのだ?と、毎年同じことを考えています。

6月9日(日)


福島を離れる日。夜6時過ぎの新幹線を予約していたので、それまでギリギリお勤めを果たすことにしていたぱね。

しかしこの日は、まずは実際的に「ウィークリーマンションを引き払う」ことから始めねばならなかった。朝起きて、両親宅から借りていたシーツやバスタオル類をマンションについていた洗濯機に放り込み、洗濯機を回す。その後、一度「出勤」して、両親宅でまずは朝ごはんを食べ、食べ終わったら再びマンションにトンボ返りして、荷物をまとめ、室内にざっと掃除機をかけ、荷物を持ってチェックアウト。

最終日のこの日は、午後2時に両親の友人であるTさんが訪問してくださることになっていた。Tさんとは、実はぱねは初対面。しかし、両親から色々Tさんのことは聞いていたし、Tさんのお嬢ちゃんであるRちゃんとはぱねは会ったことがあるので、初めて会った気がしない。:-D 久しぶりにTさんに会えて両親は大喜びだった。ハハは元々「外に出て、人に会うことが億劫」な人間(しかし全くそうは見えないため、その点はみんなに誤解される)だが、本来チチの方はハハよりは社交的である。しかし、その「本来はハハより社交的」なはずのチチは、難聴のため人とのコミュニケーションがどんどん難しくなっており、さらに足元(歩行)が不安定であるため、外を自在に歩くことがもうできなくなっている。なんかこう、不運なんだよなー・・(涙)。

でも、Tさんとイキイキと話をしているチチの姿を見て、ぱねはなんだか嬉しかった。この先、福島を離れて新しい環境で生活を始める予定のチチハハだが、(おそらくは)残り少ないと思われる年月を、それなりに適応して楽しく暮らせるといいなあ・・・と心から願っているぱね。というか、そう願うしかないよね・・(泣)

Tさんがお帰りになった後、2時間ほどでぱねは両親宅を出て駅に向かった。チチハハが本当はぱねに残ってもらいたがっていることは痛いほどわかっているのだが(泣)、それは不可能である以上、本当に仕方がない。ぱねはとにかく、2人の身の安全を確保するための環境を一生懸命探すしかないのだー!(号泣

駅に向かう途中、気分はやっぱりずっしり沈んだままだったが、落ち込んだって何も変わらん!と思ったぱねは、まず自分を慰労するために

駅のコンビニでおにぎりを3つ買った。そして新幹線の中でそれらを即座にお腹に送り込んだ。

・・なんとなく気持ちも軽くなったような。おにぎり万歳。

激務が続いた2週間から物理的に離れるのは、自分の精神状態のためにもいいんだよね、きっと。明日からは有能アメリカ人・ジョンさんとの行商だが、あの地獄の2週間の後では、英語(泣)での行商すらもなんだか気楽に思えるくらいであるよ・・。

さて、東京に着いて、ホテルは御茶ノ水だったのでそれほど時間もかからずに到着。この晩ぱねは、夜8時40分にハハに顔電話をかけることにしていた。それは今回の滞在で、ハハに「便秘対策として毎晩、寝る前に酸化マグネシウムを飲んでもらう」ことにしたためである。ハハに「飲んでね」と言ったところで、ハハには絶対に覚えられないので、毎晩、顔電話をかけて、ぱねと話しながら実際に飲んでもらう方が確実なのだ。

で、8時40分に顔電話をかけた・・・

・・・・ら。

なんと、つながらない!

なんだこれ?どうしてつながらないの?

ハハが電話に出ないわけではなく「別の電話番号またはメールアドレスを選択してください」というメッセージが出て、そもそも「電話がかからない」状況なのだ。

・・・・大失敗。福島を離れる前にテストしておくんだった。ぱねが福島にいる間は顔電話は当然使わなかったので、「ちゃんとつながるかどうか」は試さなかったのである・・orz

しかし、顔電話はぱねが両親と連絡を取るための命綱だ。これが使えないのでは困る!しかし原因を調べるにしても今夜はもう何もできない・・(泣)

というわけで、ぱねはこの夜はハハにメッセージで「お薬飲んでね」と指示を出すしかなかった。ハハが本当に飲んだかどうかは、確認できず・・どーして私が福島を離れたとたんにこんなとんでもないトラブルが起きるのだー?

6月10日(月)


行商初日。午前中のアポと午後のアポの間でホテルに戻ってくる時間があったため、まずは妹にヘルプを求める。試しに妹からハハに顔電話をかけてもらったところ、やっぱりつながらない!

間違いなく、ハハのiPhoneに何かが起きたのである(泣)。それが「何」かがわからないのが大問題だが、幸いにもこの日は月曜日。午後2時からヘルパーさんが来てくれる日だー!

というわけで、午後、妹に、両親宅の固定電話を介してヘルパーさんと話し、ハハのiPhoneを見てもらうように依頼。

・・・その結果。

なんと、ハハのiPhoneから、顔電話アプリ(FaceTime)が消えていることがわかったのである。orz

どーしたらそんなことに?と思うが、iPhoneのアプリって、ついうっかり削除してしまうことがあるんだよね。ハハがテキトーにiPhoneをいじっているうちに、よりによってFaceTimeを消してしまったことは大いにありうるのだ。

ヘルパーさんはiPhoneユーザーではないし、FaceTimeを再インストールしてくださいなんてお願いはとてもできない。そしてもちろん、ハハ本人にもそんな高度なことはできない。

残るは、「お隣さん」の助けを借りることだけだ・・・(泣)

両親宅のお隣には、Wさんという若いご夫婦が暮らしている。そのご主人と、両親は時々廊下で世間話(?)をする仲である。ぱねも、福島に帰るたびにご主人とは時々廊下でバッタリ会っている。去年、廊下で会った時に、ハハが認知症を患っていることは説明しておいたのだ。そしたらWさん、「何かできることあったら、いつでも声かけてくださいね」って言ってくださったので、ぱねは彼とLINEを交換しておいたのである(こういう時に絶対遠慮はしないぱね)。

そして、このWさんがiPhoneユーザーであることもぱねはチェック済みであった。

もうこれは、Wさんにすがるしかないではないかー!(泣)

というわけで月曜日の夕方、お客さんとの食事会の前に、ぱねはWさんにLINEを送って状況を説明した。どうもハハのiPhoneからFaceTimeが姿を消したようです。大変申し訳ないのですが、お時間がある時に、ハハのiPhoneを見てくださいますか?そして、場合によってはFaceTimmeを再インストールしてくださいますでしょうか?と。

Wさんからは「わかりました。明日の朝になりますが、お声をかけてみますね」と返事が来た。

・・・・Wさん・・・(泣)本当にありがとうございます!!

6月11日(火)


この日は、顧客訪問のためのホテル出発時間は9時40分と時間に余裕があった。出かける準備をしていた9時半。ぱねのiPhoneに、ハハからFaceTimeの着信が~!!

すぐに出てみたら、そこに写っていたのはお隣のWさんの顔。「あーよかった、つながりましたねー」とニコニコのWさん。その隣で「どうもありがとうございます」とお礼を言っているハハの姿。

ぱねはただただ、「うわーWさん!本当にありがとうございましたー!わーよかった!安心しましたー!」と感謝感謝感謝・・・・

・・・・というわけで、ハハのFaceTimeは無事復活したのである。

本当に、なんかもう、ありとあらゆる人たちの助けを借りている気持ちのぱね。月曜日には、お昼前の空き時間にスタバで一休みしたのだが、その時に、友人が送ってくれたスタバのドリンククーポンとフードクーポンも使わせてもらいました。ニコライ堂が見えるスタバで、スタバラテに甘いドーナツ。友人の優しさが詰まった、甘くておいしいドーナツでした(泣)。

 

 

みなさん、本当にありがとうございます。各方面から、いろいろな形で送られてくる「ぱねさんがんばれ」エネルギーを受け取りながら、ぱねはブルドーザーのように前進を続けます!