『ザ!世界仰天ニュース』 その2:アクロメガリー(先端巨大症) | パンデモニウム

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※何度かのブログフォーマット変更により改行ポイントがずれてしまい、ほとんどのページがガタガタになっております。
読み難くて申し訳ないです。

11日の 『ザ!世界仰天ニュース』 は、

苦渋の決断スペシャル

でした。


突然 顔が変わった


1999年、200万部のベストセラーを書いた女性がいた。

山中登志子さん。

この頃、彼女はテレビ出演の依頼や自身の写真が掲載されるメディア

からの取材を全て断っていた。

その理由は、顔だった。

小さな頃からかわいいと評判だった彼女が、数年後にはまるで別人の

ような姿になってしまっていた。

それは、アクロメガリーという病気が原因だった。


アクロメガリー(Acromegaly)

  ・・・先端巨大症、末端肥大症、巨人症とも。

    100万人に3~4人と云われるこの疾患は、ホルモンを分泌する

   脳下垂体に出来た腫瘍に因って、成長ホルモンが異常に分泌

   され、額やあごの骨が著しく成長し、更に手足の先端に肥大を

   引き起こしてしまう病。

    治療を行わないと、頭痛、視力低下、性欲低下などの症状を

   はじめ、高血圧、糖尿病など様々な障害を引き起こすことが

   有ります(症状が非常にゆっくりと進行するので、気付き難いの

   です)。

    ジャイアント馬場やアンドレ・ザ・ジャイアントも罹患者として

   有名。


 ↓ medcert.com より  アクロメガリーの経年変化を写したもの


パンデモニウム-アクロメガリー01


 ↓ Hormone Influence on Skeletal Development より  

  骨格比較


パンデモニウム-アクロメガリー02


山中さんに異変が起こり始めたのは高校2年生の時。

何だか顔がむくんでいるような感じがし、靴も小さく感じる。

太ってしまったと思いダイエットに励んだが、大学に入る頃には、自分

で「私の顔はこんな顔だっただろうか?」と思うほどに変化してしまっ

た。


そして大学2年生の時、健康診断で糖尿病の疑いがあると言われた

山中さんは詳しい検査のために病院へ。

そこで、医師からアクロメガリーであるという診断を受ける。

糖尿病はアクロメガリーの合併症の1つであり、顔の変化は脳の腫瘍

が原因だった。

そして、大きくなってしまった顔は元には戻らないと告げられた。

22歳の時、手術をして小豆大の腫瘍は切除したものの、顔は変わって

しまったまま。

大学を卒業後、出版社に就職した山中さん。

人目につきたくないと取材には出ず、原稿のチェックや、特定の作家

とのやりとりなどオフィスにいる仕事を選んだ。


そんなある日、数年前から仕事上でのやりとりをしていた男性から

食事に誘われる。

優しく、話も合う彼・・・何より自分といて本当に楽しんでいる様に思え

た。

山中さんは顔や病気のことも打ち明け、彼はその全てを受け入れて

くれた。

だがある時、彼の言葉が山中さんを大きく傷つけてしまう。

それは、「病気が原因なんだから整形する権利がある」という言葉。

彼女が気にしているのなら…と思ってのことだったが、山中さんは彼も

自分の顔が気になるのだと思ってしまう。

その日以降、彼とはギクシャクし始め、結局別れてしまった。


しばらくして彼は自分の中身を見てくれていたと思えるようになった。

外見に囚われていたのは自分であり、大切なのは中身…。

この思いをヒントに彼女はヒット商品の中身を自分なりに分析、それを

本にまとめた。

本はベストセラーとなり、山中さんは一気に注目された。

しかし、メディアにその姿を見せることはなかった。

一方で、このままでは楽しい人生は歩めないと思った彼女は美大生の

モデルになった。

コンプレックスをさらけ出そうという究極の発想だった。

そして、今まで断っていた食事会などにも積極的に参加し、明るく元気

な女性を振る舞った。


しかし、病気が再発し、脳の血管に絡みつく腫瘍の摘出は困難である

と宣告されてしまう。

ホルモンを抑える注射を、1日7回打ち続けなければならなくなった

山中さん。

倦怠感が続き、仕事も休みがちになってしまう。


2003年、脳神経外科医でアクロメガリー治療の権威である山田正三

医師により、山中さんの腫瘍の大部分が摘出された。


その後、彼女の病状は大きく快復し、体調が戻った彼女は、アクロ

メガリーの患者会にも参加。

より多くの人々に病気を認知してもらう為、様々な活動を行った。

そして2009年に発表された、自身の闘病記の表紙には彼女の顔が

あった。

彼女は現在も、病気と向き合いながら生きている。



パンデモニウム-山中登志子01

 

 

200万部のベストセラーとは、『買ってはいけない』(金曜日)ですね。

山中さんは、企画・編集・執筆者(複数いる内の一人)として参加して

いますが、特定の日用品の成分や構造を批判的に取り上げた内容の

論拠が批判に晒されています。

スポンサーなどに配慮して、タイトルは伏せたのでしょう。

 

ともあれ、スタジオゲストのSHELLYさんが言っていた様に、先ずは

病気について知る事が大切なのだと思います。

 

 

参考記事:

【「アイルランドの巨人」に安らかな眠りを】

「『ザ!世界仰天ニュース』 その1:前向性健忘症」

 

 

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