私はというと特段 何かあった訳でも誰かが訪ねて来ることもなかった
ただ、毎日ゴミ屋敷に通ってただけ
HAHAの初盆ではあるが、逆に誰も寄り付かなくなった
先月の葬式が終わって晩御飯を食べるかと血縁だけの家族で近所の焼肉屋に行った
近所には居酒屋や最近出来た焼肉屋などあるが、どこも行ったことはない
皆、疲れているから近場で済ますかと ただそれだけの理由
単品で肉を注文し 焼いてみるも別に美味しいとも感じない
私の頭の中には死臭漂う不気味なHAHAの家のことだけ…
家族は悲しくも落ち込むでもなく食事をし、他愛もない話をしてる
食事も終盤に差し掛かった時、兄が家の片付けについて口火を切った
👨兄
「そんで、いつ頃に片付きそうやねん?秋くらい?」
父も加わり、あの家を今後どうするか そのまま空き家として置いておくのか売却するのか、売却するにしても建物を潰して売るのかそのまま売るのか
そんな話が続く…
誰も片付けについては参戦の意向など示しもしない
口には出さないが
『お前が片付けるのが自然の流れ』
そんな雰囲気…
こいつら…葬式が終わったから全て終わったと思ってる
自分達はHAHAが生きてる時から関わりを持たなかったから 当然自分達には関係ない腹づもり
父の家に空き部屋がないと言い訳し、私をHAHAの家に残した
どいつもこいつも自分に被害がなければ見て見ぬふりをして生きてきたのだ
HAHAの家には実際、私の荷物を置いてる部屋がある
それも理由に、片付けはそっちで勝手にしてくれ…そんなニュアンス
あの死臭も、ゴミのような物の多さも、ウジ虫も、蝿も、ゴキブリも、油汚れも、荒んだ家のことも、知りたくもないし知らない方が気が楽なのだ
私は警察の立入り許可が出たその日からあの家の状態を知ってしまった
自分の荷物も一旦 父の家のどこかに運び込まないといけない
それも分かってる
家族の誰も遺品整理業者の選択肢を理解してる筈
でもお金も掛かるし、私が言い出さなければいくら掛かるかの見積りすら話しに出さない
卑怯だ…
こんなんが家族なのか?
HAHAへの無関心であっても、娘 妹である私への心の配慮もないのか…
やっぱり我が家は普通とは違う…
兄妹としての関係性も感覚が一般的ではないのだ
さすがに姉が
👩姉
「今日、葬式が終わったばっかりやし まだええやんか…
おいおいやればいいねんから…」
多分、精一杯の姉なりのフォローなのだろう…
悔しかった…
こいつら 何にも知らんくせに好き勝手言いやがって…
結局、全部私に押しつけるんやないかい
生きてる時さえHAHAには誰よりも迷惑掛けられたのに、死んでから大きな迷惑掛けられるのは私だけ
ボロボロ涙が流れる…
🐼私
「とにかく時間頂戴な…
自分に出来るとこまでやるから…(涙)」
🐼私「先に帰ってもええかなぁ…」
そう言うのが精一杯だった
この場所に居たくない
この人達とこれ以上話していたくない
この人達には今日が終わりの日でも、私にとっては今日からが戦いの日々なのだから…
家に帰り着き😾みぃさんの世話をする
その後、家族も帰宅し、兄は電車で1時間半程の奥さんのところに帰った…
姉はまだ数日ここにいるらしい
無神経な兄とは、片付けに疲弊しながら暫く会ったり話をしたくないと姉にも伝えた
姉もその点は配慮すると協力の約束をとりつけた
だから初盆だろうと兄から連絡もないし、来ても私は歓迎しないつもり
8月の頭に姉からメールが来た
【お盆は旦那さんの実家に帰る
こちらには帰らない
月末に帰ることも出来るが貴方が嫌なら止めておく
ゆっくり片付けてください】
内容はそんな感じだった
毎年、お盆は帰ってきてた
お盆でなくても一ヶ月に一度は必ずと行っていいほど帰ってくるのに
先月のHAHAが亡くなる前後にも、それとは関係なく帰省する予定だったな
まぁ、帰ってきても来なくても、精神的に波風立てられるのには間違いない
私の気持ちがどうあれ、帰りたければ強行して帰ってくる方だから
メールの返事はしなかった…
答えを委ねられても逆に困る
はなから関わりたくないであろう兄に一番嫌悪感を感じてるし
だから、私が帰ってきてと言わないから、誰も来ない…
初盆だろうが何だろうが誰も拝まない
兄や姉にとって、今の私は腫れ物や傷、触らない関わらないのが良策なのだ…
これって、私のせいですかね~
私が悪いんですかね~