◇読書メモ◇
『乳酸菌と
食物繊維が
腸を壊す』
#宇野良治
2022年10月発行
安倍元首相も苦しんだ病、過敏性腸症候群(IBS)。
昨年来、皮膚炎から始まる体調不良に続き、異常な腸の不調もあり、タイトルに注目して手に取ってみた。
これまでメディアで刷り込まれて来た常識と真逆なタイトルではないか、と疑問符を持って。
コロナ茶番で、明るみになった経済優先の医療システムには、疑念を持つべきと肝に命じ読み進める。
著者が過敏性腸症候群(IBS)の当事者でありかつ、専門医として治療法を研究した結果を本にしている。
著者がIBS、病のキッカケとなったのが「キシリトールガム」だったというのには驚いた!信じられないことだ。
人間にはひとりひとり人格に個性があるように、腸内環境も症状も千差万別治療法も色々だということを、念頭に読み進める必要がある。情報は鵜呑みにしてはいけない。
『そんなこともあるかもしれない』くらいでちょうどよい。
自分にあった腸内環境改善のヒントにしたい。
◎目次から一部ピックアップ
常識を覆す内容ーワタシ独断の注目Point
・善玉菌がIBSを悪化させる危険がある
・食物繊維で便秘になる腸がある!
・ビフィズス菌と乳酸菌は病気の人に多い?
・乳酸桿菌ですい臓ガン?
・販売中止になった乳酸菌製剤
・ピロリ菌を除菌しても胃ガンは減らない
・ピロリ菌を除菌するとIBSが悪化する
・発酵する食品が腸に悪いわけ
・低フォドマップ食で腸を治す
・酸性の腸をアルカリ性に変える
◎ピロリ菌を除去しても胃ガンは減らない
ピロリ菌陽性では、胃ガンによる死亡は多かったのですが、逆に脳卒中などでの死亡が少ないために、すべての疾患での死亡率は、ピロリ菌陰性の人たちと変わりがなかったのです。〜〜
ピロリ菌は胃ガンを引き起こしますが、体全体で考えると病気を予防するような働きがあるらしいのです。〜〜
矛盾した話ですが、ピロリ菌陽性の人は胃ガンになるリスクが高くなる一方、ピロリ菌が萎縮性胃炎を発症するとph値が上昇し、低いphの胃液が食道に逆流することを防ぐため、食道ガンになる可能性は低くなります。
121p
ガンは酸性を好み、ガンの周りには乳酸桿菌が異常に増殖しているという。ガンと乳酸桿菌の関係に要注目。
先日会った友人はピロリ菌を除菌したと言っていた。
ワタシは以前ピロリ菌の呼気検査で、ピロちゃん不在だったのだが、検査をしてくれたベテラン医師は、『無闇に除菌しない方が良い。菌のバランスを崩すと体に悪影響が出る場合がある』と言っていた。
◎発酵する食品が腸に悪いわけ
⚫︎腸内で発酵する糖類
オリゴ糖、フルクトース、イヌリンこれらは糖類の中でも特に発酵性の糖類だそうだ。ガスの発生が悪さの元。
以前、便秘がひどい時に『オリゴ糖』を摂っていた時期があったの思い出した。数ヶ月続けてみて便秘が解消したので、とるのをやめたのだが、乳酸菌やビフィズス菌にオリゴ糖を食べさせて腸内環境が改善したのだろうか?(プレバイオティクス派はオリゴ糖は良いという見解。フォドマップ派は避けるべき。派によって見解の相違があるようだ)
◎弱った腸には酸化マグネシウムも併用
便秘解消にはオリゴ糖の前にマグネシウムを試してみるのも良いかもしれない。
◎食物繊維でガンになる?
21世紀になり、大腸ガンの予防と食物繊維は無関係であるという研究結果が次々に出ています。
144p引用
2017年の、中国とスウェーデンの研究者からの報告では、ランダム比較試験の約5000人の参加者の5つの研究を分析した結果、食物繊維を増やしても大腸ポリープの再発を予防できませんでした。つまり、食物繊維の多い食事は大腸ガンを予防できないという結果だったのです。
145p引用
◎高フォドマップ食品
◎お腹に負担がかかる食品
・主食:小麦粉全般
・豆:納豆、粒あん、絹ごし豆腐、カシューナッツ、ピスタチオ
・乳製品:ヨーグルト、牛乳、クリームチーズ、生クリーム、アイスクリーム
・野菜きのこ:玉ねぎ、ニンニク、ニラ、里芋、ゴボウ、アスパラガス、きのこ類、野菜ジュース、フルーツジュース
・果糖:りんご、もも、スイカ、なし、アボカド、柿、ナッツ類、グレープフルーツ、ドライフルーツ全般
・菓子類:はちみつ、プリン、キシリトールガム、トレハロース
・その他:ビール、ワイン
153p引用
納豆、ごぼう、玉ねぎ、ニンニクをセーブするのは厳しい。
◎低フォドマップ食品
◎お腹にやさしい食品
・主食:米と米粉製品
・豆:もめん豆腐、油揚げ、くるみ、ごま、豆以外のタンパク質(肉、魚、卵)
・乳製品:バター、チェダー・カマンベール・モッツァレラ・パルメザンチーズ
・野菜きのこ:なす、トマト、ピーマン、人参、海苔、ジャガイモ(1コ)、大根、ほうれん草、白菜、キャベツ、カリフラワー
・果糖:バナナ、さくらんぼ(米国産)、レモン、あんず、いちじく、柿、ライチ
・菓子類:ポップコーン、金平糖、マシュマロ、メープルシロップ、(上白糖?)
・その他:蒸留酒全般
153p引用
オクラ、キャベツ、セロリ、大根、チンゲンサイ、ほうれん草、カボチャ、レンコン、かぶ、
などは、普段好みの食材なので、ストレスはなさそう。
◎低フォドマップ食で腸を治す
野菜酵素は大丈夫?
小麦パンから米粉パンに切り替え、グルテンフリーを意識した食生活にしてから、腸の状態はグンと良くなった。
本書には低フォドマップ料理のレシピも紹介されているのだが、バターまたはマーガリン、と記載ありマーガリンはトランス脂肪酸よね?とか上白糖はどうなん?と疑問に思う食材は自ら避けようと思う。
ワタシは重症なIBSではないようなので、低フォドマップ食材を意識した食生活を心がけようと思う。
◎酸性の腸をアルカリ性に変えると?
宇野先生、アルカリ水での治療を研究中。
現在、ワタシが併読しているのがイタリア人医師の本。重曹水でガン治療。
『イタリア人医師が発見したガンの新しい治療法 重曹殺菌と真・抗酸化食事療法で多くのガンは自分で治せる』
世界の医療経済に大ダメージを与える危険な人物なので、バッシングにあい、消されそうになりながらも、信念を曲げず闘う勇敢な魂を持つ医師だと尊敬する。
腸を重曹水で洗いアルカリ性にすると、4回の洗浄でガンが消えた!とか。治療費が安すぎてこんなのが標準になったら医者が儲からなくて大問題なんですね。
重曹・クエン酸水は解毒のために続けているが、逆流性食道炎が気にならなくなった。
本日も、勉強になりました。
おわり
情報は鵜呑みにせず
自分で調べて地頭で考えよう。