これはよく売れた、というか、"R&B史上重要なアルバム"、だと思います。イントロやインタールードをふんだんに使い、音の切れ目のない作り。こういうの、この作品の前からあるにはあったんだろうけど、このアルバムが出たことで、前述の構成がすごく流行りました。まるで"アルバム構成の教則本"のように…。ただエディット面だけでなく、アルバム全体を通して一つのストーリーになっているのがステキ。大ヒットした「That's The Way Love Goes」をはじめ、ヒットシングルも多く含んでおり、年月が経った今でも聴いていて飽きない作品。先週リコメした兄上と違って、ジャネットはまだまだ勢いのあるアーティスト。アルバムは当たりはずれはあれど、たいがい大ヒットしている。マドンナやマライアなどとならんで、"世界中から愛され、がっちり稼いでいるディーバ"の一人といえよう。個人的にはシングルカットでもある「Again」がけっこう好きです。ジャネットってやっぱ「歌って!踊って!」の印象がすごいので、こういうバラードもいいじゃん、って見直してしまう楽曲。メロディも良いし。このアルバムのジャケもきわどいけど、本作のPVが収まったDVDのジャケは、かなりきわどくて、けっこう話題になったことを思い出しました。
