ぼくらは互いに役に立てる。
まず、生きてるだけであったかい。
そばにいることができる。
食べ損じたものをかわりに食べてあげられる。
余計なことも言えるし、
いることを黙っててあげることもできるよ。
君の気持ちを気にしないで、君のそばに、すきかってにいることも。
そこにいた分だけのスペースを占有するよ。
あったかくて、場所をせしめる。
一緒に生きてるって、そういうこともだの。
そのいのちの分、場所も温もりも、そこでそうしてる、が役なんだ。それ以上も以下も理由はないとおもうのね。生きてる間に触れ合えた。
賢さも豊かさも素晴らしさや美しさよりもね、「ただ一緒」が勝る気持ちの本当さ。
いまわの際に「よかったですよ」と言える命だっただけで、役割十分だったとわかるものね。
いてくれてありがとう、の言葉通りなんだ。