はじめから自分のものなど何もないのに
人はどうしてすべてを持っていると思ってしまうのだろう
自分を形作っているもの
今いるこの世界でさえも
自分のものではないのに
戦い、奪い、征服したがる
幻想のむこうにある確かなものを求めて
自分が何者なのかを知りたくて
自分が何者でもないと知る
私はすべてでありすべては私であり
そしてもはや私は私ですらないんだ
孤独を感じるのは他者の存在があるから
孤独を癒すのも他者の存在があるから
確かな安らぎと同時にある
全体である事の孤独はどうやって癒せばいいのだろう
この一瞬のなかにある確かなもの
この胸の想いや痛みさえも
私のものであって私のものではない
すべては幻
まどろみながら永い永い夢を見ている