いろんなことを削ぎ落としていくと
どんどん軽くなっていく
いままでどれだけの想いを
身に纏っていたのだろう
そのどれもが愛しく
とても大切な大切な想いだった
自分に似合うものがわからなくて
「これが似合うよ。」
「こういうのはどう?」って
誰かに勧められるままそんな気になって
着替えるってことを知らないまま
どんどん重ね着していった
いつしかそれは鉛のように重くなって
動けなくなってはじめて気づいた
着替えてもいいんだってこと
一枚一枚脱いでいってクローゼットに整理した
もう小さくなったものや
着れなくなってしまったものは
写真にとってアルバムへ
だってそのどれもが私を包み守ってくれた大切なものだから
着たいものだけになったクローゼットの中は
カラフルな春の風が吹いている
重ね着はもうしない
とりあえずは
コーディネートを楽しみながら
明日はどんなわたしを着よう
いつか
裸に羽衣を軽く纏っただけで
軽やかなダンスを踊るそのときまで