「高齢出産が増えることにより、ダウン症などの染色体異常のリスクが増え…」なんて、簡単にメディアや世間は言ってくれますが
妊娠・出産は、本来そもそもリスクじゃないでしょうか。
医療が発達したおかげで、妊娠したら、みんな無事に出産すると世間では思われているようですが
望まない妊娠だったかもしれないし、お腹で育てるのが難しい人もいるでしょうし、病気や障がいを持っているかもしれないし、生まれるときに事故があるかもしれないし、生まれても長く生きていけない子かもしれないし、育てられる状況じゃないかもしれないし、
きっと、世間みんなが「おめでとう」と声を揃えて言う以上に、いろんな状況でおめでたい気分になれない人も少なからずいると思うんです。
だから、妊娠・出産がリスクを伴うものであることが、忘れられがちになっている気がします。
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
また、世間では、母親は自分のお腹で10ヶ月育てている間に母性が芽生えるとか、お腹を痛めて生んだのだから、生まれてすぐカワイイと思うのだとか、自分のことより子どもを優先して考えるのは母性があるからだとか、そんな美談ばかり。
可愛く思えなくて、母性がないとか人でなしだとか自分で自分を責めましたが、母性は生まれつき備わっているものではないそうです。
生まれて、面倒を見ているうちに芽生えてくるものなんですと。
だから、妊娠=母性だっていうのは、思い込みや、勝手な世間のイメージにすぎません。
知的障害の人は犯罪をしがちだから怖いというのも、誇張された報道のせいってことはないでしょうか。
確かに、刑務所に入っている人は知的障害者が多いようですが、だからといって知的障害者がみんな事件を起こすわけではありません。
世間のイメージを固定化する力のあるメディアは責任重大なのに、偏重している報道をする。
そして、小市民たちはその報道された内容を疑うことなく信じこんでしまう。
障がいのある人は、Eテレくらいしかメディアに登場することはありません。
実際には、知的障がいの人も精神障がいの人も、車椅子の人も、白杖の人も少なからずいるというのに。
だれでも健康に生まれ育って、ドラマのように楽しい青春時代を過ごして、ドラマのように家族を作って、平穏に歳をとっていくのが当たり前のように思い込まされているんじゃないでしょうか。
そういう意味では、金曜ゴールデンの時間に金澤翔子さんを取り上げた金スマは、評価されるべきだと思います。
私たちの常識は、メディアによって作られたといっても過言ではないでしょう。
だから、自分の常識になかったことが起こると、なかなか受け入れられないし、自分の常識にないような暮らしをしている人を見ると、怖いとか可哀想とか信じられないとか思ってしまう。
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
ダウン症の子を生み、育てることになった時、とにかく情報が欲しいと思っていました。
療育ってなに?それをしなきゃ、発達しないの?どういう風に育つの?
そんな基本的な情報の他に、ダウン子を育てることは、健常の子を育てる以上のメリットはあるのか?と、思って探してもいました。
だって、特別に生まれた子と言われるならば、特別なメリットを授けてくれなければ割に合わないじゃない?
ブログを書いている人たちは、カワイイと育てている人ばかり。
私はそんなふうに、絶対なれない。
赤ちゃん期が長い→さっさと大きくなれ
笑顔がカワイイ→健常の子の笑顔だってカワイイ
ってな感じで、やさぐれた気持ちで読んでしまうこともありました。
きっと、先輩ママさん達は母性に溢れる優しく暖かい人たちばかりで、私とは人種が違うんだと思ったり。
正直なところ、今でもももたろがダウン症であることのメリットは感じません。
だけど、たいしてデメリットであるとも思いません。
結局、普通なんです。
今のところ、何ヶ月とか何歳とか気にせず、ただ普通に育児するのみで、その中でカワイイと思っています。
リハビリとか遺伝科とかにかかったり、心臓の合併症があるので、循環器にかからなきゃならないのが、健常の子より面倒かな、というくらい。
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
金澤翔子さんの席上揮毫&書展に行った時、お母様がおっしゃってましたが
「神様は、必要でないものはお造りにならない。」
私は信仰深くもない無党派な、典型的日本の小市民なので、神とか仏とか信じるのはクリスマスか初詣くらい。
なので、まだそこまで言い切れるほど、信念を持ってダウン子育児してるわけじゃないですが
ももたろが、まったりと、にぱぁと笑う顔を見ると
健常の人ばかりの、競争による効率重視、結果重視、金持ち重視の世の中で、純真な屈託のない彼らの笑顔は心を和ませるのかもしれないと、思うこともあります。
何が言いたいのか、自分でもわからんちんになってますが…
特別に母性が強いわけでもない私でも、1年半一緒に暮らして面倒を見ていれば、愛着もわきますし、普通に暮らしていけてます。
メディアがどう言おうと、実際育てている人間の一人としては、ダウン症のももたろは今のところ、リスクではありません。
これから先はどうなるかはわからないけど、それは今から心配ばかりしてもしょうがないので、その時に後で考えるしかないので、やっぱりリスクとは言えませんし。
私は普通の人間で、そんなにリスクを負えるほど強い人間ではないですが、普通に育てていられますよ。
リスクとか簡単に言うのは、やめてほしいです。