韓国重要無形文化財「河回別神グッ仮面劇」
伝統だけどおもしろい韓国の仮面劇のことがもっと知りたくなりました
最近、自分の中で韓国の伝統芸能が熱いです
そんな中、週末に行った韓国観光公社在韓日本人ネットワークの慶州・安東のモニターツアー。
ツアーで行った場所についてはまた詳しく書きますが、まずはイチバン印象に残った安東の仮面劇(タルチュム)について書こうと思います
と、いうことで韓国の仮面劇についていろいろと調べたり、大学院時代の資料を発掘したりしてみました
今回、私が見たのは、韓国重要無形文化財の
<하회별신굿탈놀이>
(ハフェビョルシングッタルノリ)
「河回別神グッ仮面劇」と訳されています。
河回(ハフェ)というのは河回村の河回。
そして、一番ナゾな
「別神グッ(별신굿/ビョルシングッ)」
というのは何かというと、すごくざっくり簡単に言うと、「村の豊穣のためにムーダンがおこなった儀式」ということのようです。
もともとは儀式から始まった仮面劇の、「河回別神グッ仮面劇」。でも実際見てみると、堅苦しい感じはほとんどありませんでした
会場は野外劇場。ステージになる部分を円形に取り巻くように客席があり、客席は満席
セリフはなく、状況を説明するような装置(字幕、アナウンスなど)は全くありませんが、なんとなく伝わる雰囲気人物の特徴をデフォルメした仮面と動き、スゴイです
韓国に多いノンバーバルパフォーマンスの原点なのではとも思いました。
本来は10場面構成なのですが、現在河回村ではそのうちの6つの場面で構成された公演を見ることができます。私たちは団体ツアーだったのでツアーの時間に合わせて、公演の一部をみることになりました。
私が観た場面は、後から調べてみると「破壊僧」という場面でした。
その内容は・・・
<女性が踊りながら、おしっこを漏らしてしまう。それを覗き見していた破壊僧が、おしっこをした場所の砂を集めてニオイを嗅いで興奮。勢いよく女性を突いて逃げていく。>
言われてみればそういう雰囲気の踊りでした
破壊僧、絶妙な気持ち悪さのある動き、そして女性も恥じらいを感じているような動きでした。
こちらが劇の全登場人物。
この後に行った仮面博物館にありました。
改めて、理解した上で全場面見てみたい、という気持ちが強くなりました
でも、そこまで興味がなくても、無料公演で入退場自由なので、気軽に楽しむことができますよ。
また詳しく書くつもりですが、世界遺産の安東河回村(ハフェマウル)に隣接しているので、河回村に行ったら一緒に仮面劇に接してみることをオススメします
ソウルでは意外と見る機会ありませんよ~
河回別神グッ仮面劇(하회별신굿탈놀이)
■住所: 慶尚北道 安東市 豊川面 河回宗家キル3-15 (경상북도 안동시 풍천면 하회종가길 3-15)
■電話番号: +82-54-854-3664
■利用時間: 夏季 9:00~19:00、冬季 9:00~18:00
■利用料金: 無料
■観覧所要時間 : 60分
■アクセス例:
①清涼里駅からムグンファ号で安東駅へ(約3時間20分所要)
②新慶州駅からタクシー(約37分所要)
そして
仮面劇を見た後は、仮面博物館に行って仮面作りを体験しました
と、言っても紙の仮面に粘土のような塗料を貼っていくだけ。私は劇でも大活躍だった女性の仮面を選びました
プチプチした粒上の粘土みたいなもの。カンタンで楽しい
カラフルで個性的な仮面が完成しました
この仮面博物館、重要無形文化財第69号の河回仮面制作芸能保有者、金東表館長が建てた施設。体験だけでなく仮面劇に関する展示がいっぱい体験に夢中になってしまい、あまりじっくり見れなくて残念
仮面劇についても勉強できる施設なので、ここもまたじっくり行きたいです
仮面博物館(세계탈박물관)
■住所: 慶尚北道 安東市 豊川面 チョンソ路206 (경상북도 안동시 풍천면 전서로 206)
■電話番号: +82-54-853-2288
■利用時間: 9:30~18:00
■体験料金: 5,000ウォン
■休業日: ソルラル(旧暦1月1日)・秋夕(旧暦8月15日
■観覧所要時間 : 60分
■アクセス例:
①清涼里駅からムグンファ号で安東駅へ(約3時間20分所要)
②新慶州駅からタクシー(約37分所要)
■ホームページ: http://www.mask.kr/
韓国観光公社在韓日本人ネットワーク
ブログ: http://ameblo.jp/ktojapannetwork/
フェイスブック: https://www.facebook.com/japannetwork
応援にポチッとしていただけると励みになります。
のんびりつぶやいています