東京の高級アンティーク家具店パンカーダのブログ

インテリアコーディネートの専門知識をもつアンティークコンシェルジュと、経験豊富な熟練した修復士の常駐する安心・信頼できるお店です。


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2018-07-19 09:12:02

薔薇の意味するもの

テーマ:パンカーダのこだわり

7月も後半。
今日は薔薇に関する名言・格言をご紹介いたします。

 

 


まずは皆様ご存知の「ロミオとジュリエット」より。


「What's in a name?
That which we call a rose by any other name would smell as sweet.」

 

from "Romeo and Juliet" by William Shakespea

 

「名前には何があるっていうの?薔薇を他の名前で呼んだとしても、その甘美な香りには変わりないのだから。」

 

by ウィリアム・シェイクスピア/1564-1616

 

 

 

家名に関わらずお互いに惹かれ合ったすえの、あまりにも甘い言葉。

 

 

 


次はつらい時に響きそうな名言です。


[God gave us memory so that we might haveRoses in December.]

by Sir James Matthew Barrie 1st Baronet, 1860-1937


「神は記憶を与えて下さった。それは人生の辛い冬の時期に、薔薇を思い描けるようにする為だ。」

by ジェームス・マシュー・バリー/1860-1937

 


ピーター・パンの作者として有名なジェームス・マシュー・バリーはスコットランド生まれの劇作家・童話作家。織工の父、石工の娘の母のもとに生まれながら、ジョージ5世から準男爵の地位まで受けた彼にも、薔薇のような美しものを想い描かずにはいられない、苦しい時期があったことを伺わせます。

 

 

 

 


最後は大詩人からの贈り物のような一節。

 

[Which barrel of the rosebud which does and knows for the first time soon a seasonal pass barrel of a rose is.

I’m late and pour the free single-wheel and the multitude of colors with which it can be spangled into an in bloom stem, it cries and remains.]

 

by Johann Wolfgang von Goethe 1749-1832


バラの季節過ぎたる今にして初めて知る、バラのつぼみの何たるかを。

遅れ咲きの茎に輝けるただ一輪、千紫万紅をつぐないて余れり。


by ヨハン・W・V・ゲーテ  1749-1832

 


  

この一節の解釈は幅広く行われており、これ、というものはないように思えます。
ぜひ皆様の心の内で解釈してみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

さて、パンカーダでは「初夏のローズ・フェスティバル」を開催中。

 

 

パンカーダ田園調布にご来店の皆様には、パンカーダのアンティーク家具と薔薇の諺をテーマとしたオリジナル・グリーティングカードをもれなく差し上げております。


諺は、前出の3編から。それぞれに合わせた薔薇モチーフのアンティーク家具をデザイン化しております。過去の偉人たちの言葉と共に、古き良き者たちが持つ美をご堪能ください。

 

 


暑い日が続きますが、ご来店を心よりお待ちしております。


by N

 

 

2018-07-12 09:55:42

華やかな街歩き:銀座ラデュレとミッドタウン日比谷

テーマ:注目のモノ・コト・ヒト

1862年創業のラデュレ /Ladurée。

 

可愛らしいマカロンであまりにも有名なパティスリー。

 

 

その高いクオリティと美しいプレゼンテーションで、現在は世界30か国に展開し、高い評価を得ています。


お菓子だけでなく、軽い食事もできるサロン・ド・テは日本では銀座と青山の2店舗のみ。


特に銀座店はパリさながらのインテリアデザインを誇り、最高の立地と共に他にはない素晴らしい空間となっています。

 

 

銀座三越、二階奥。

 


ひっそりとしたエントランスですが、この奥には驚くほど美しいブティックと、サロン・ド・テが広がっています。

ある平日の昼下がり、ちょっとわくわくしながら足を踏み入れてみました。

 


・・・とても、混んでいます。平日なのに。
女性同士はもちろん、壮年のおじ様達があちこちにいらっしゃるのも、銀座ならではの空気を感じさせます。


そして、幸いにも銀座四丁目交差点を正面にみる窓際の席に座ることができました。

 

 

 

 

銀座の中心、四丁目交差点が一望。

多くの車や人々が行き交い、見飽きることがありません。

 

席の予約は貸切パーティのみとのことなので、窓際の席に座れるかどうかは、縁としかいいようがありません。

 


マカロンはお土産用にして、サロン・ド・テではアイスクリームをいただきました。

 

バニラとマロン。

 

バニラはバニラビーンズたっぷりで薫り高く、マロンはコクのある美味しさ。

 

トッピングのメレンゲクッキーが食感のアクセントです。

ゆっくり味わいたいのに、溶ける前に食べなければならないのが残念なほどでした・・・。

 

 

 

徒歩圏内には東京ミッドタウン日比谷がオープン。
特に飲食店は、日比谷公園をバックにした立地の良さで、入店すらできない混雑となっておりました。

 


あらためて、銀座・日比谷・有楽町界隈のもつ懐の深さを思い知った外出となりました。

 

 

 

パンカーダ田園調布は有楽町から五反田乗り換えで、久が原駅で降りていただけば乗車時間30分ほど。
そこから徒歩5分ですので、暑い日でも大丈夫かと思います。

 

 

 

華やかな街歩きのあとに、ひんやりと落ち着いたアンティーク家具の世界を堪能してみるのはいかがでしょうか。

 

 

パンカーダ田園調布

大田区西嶺町15-10  4階

営業時間:12-18時(水曜定休)

*ご予約不要です。営業時間中であればいつでもご来店いただけます。

TEL:03-5701-7380

 

*パンカーダ自由が丘(目黒区緑が丘2-5-13)は完全予約制です。

通常は閉まっておりますので、ご来店前に必ずご予約をお願い致します。

 


by N

 

 

 

 

 

2018-07-05 09:35:09

7月のパンカーダ田園調布

テーマ:パンカーダ店内の様子

東京は全国に先駆けて梅雨があけた・・・ということでしたが、ここのところまた不安定な天候となっております。

 

 

 

 

そんななか、パンカーダ田園調布では、また少し店内の模様替えをいたしました。

 

 

 

 

 

大きな窓は、ファブリックとステンドグラスでクラシカルに演出。

 

 

初夏の青い空をバックに、絵付けのステンドグラスが輝きます。

 

 

新入荷のシャンデリアの煌めきのもとには

 

 

ひんやりとした大理石天板のセンターテーブル。

 

 

今が盛りの薔薇を飾って。

 

 

初夏のローズ・フェスティバルも開催中です。

 

 

季節の変わり目、強い日差しや風、突然の雨などございますが、合間を縫ってのご来店を、心よりお待ちしております。

 

by N

2018-06-28 10:08:49

ジョン・ウィリアム・ウォーターハウスが描く薔薇の世界

テーマ:季節の話題

今日は19世紀世紀後半から20世紀初頭にかけて活躍した、ジョン・ウィリアム・ウォーターハウスを、薔薇が描かれている2作品とともにご紹介いたします。

 

 

 

John William Waterhouse /1849-1917
ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス

 

 

画家である英国人の父のもと、ローマに生まれ、5歳からロンドン、サウスケンジントンで暮らしたウォーターハウス。


神話や文学作品に登場する女性を題材にしたことで知られ、高潔な印象を与える彼の絵画は、英国美術院の展示会にも招かれ、高い評価を得ていました。

 

 

 

 

 

The Soul of the Rose/1908

美しい女性が薔薇の薫りに酔いしれる、官能的な1枚。

 

 

 

 

Gather ye rosebuds while ye may/1908年

 

 

 


ウォーターハウスはもう1枚、同じタイトルで違う絵を描いています。

 

 

 

 

Gather ye rosebuds while ye may/1909年


このタイトルの「Gather ye rosebuds while ye may」とは直訳すると「バラのつぼみは摘めるうちに摘め」となります。(yeは古い言葉・詩の言葉で「汝は」の意味)

 


これは英詩人ロバート・へリック/Robert Herrick,1591-1674の詩「Gather ye rosebuds while ye may」をモチーフとしています。

 


長い詩ですが、冒頭はこんな風に始まります。

 

"Gather ye rosebuds while ye may,
Old time is still a-flying;
And this same flower that smiles today,
Tomorrow will be dying.  "

 

"バラのつぼみは集められる時に集めよ
時間は矢のように過ぎ去るのだから
今日微笑んでいたその花が
明日には枯れているのだから"

 


 

 

日本で大正時代に流行った歌「ゴンドラの唄」は、この詩が元歌になっている、という説がございます。

 

ゴンドラの唄、出だしはこんな歌詞です。

 

"いのち短し 恋せよ少女(おとめ)
朱(あか)き唇 褪(あ)せぬ間に
熱き血潮の 冷えぬ間に
明日の月日は ないものを..."

 

 

 


 


花の命は短くて・・・は、世界共通の認識ということでしょう。

 

 

 

さて、パンカーダでは「初夏のローズ・フェスティバル」を開催中。

 


パンカーダ田園調布にご来店の皆様には、パンカーダのアンティーク家具と薔薇の諺をテーマとしたオリジナル・グリーティングカードをもれなく差し上げております。

 

 


歳月を経てなお輝きを増す薔薇を閉じこめたアンティーク家具が、皆様をお待ちしております。

 

 

http://pancada.net/particular/cat77/post_901.html

 

 

by N

 

2018-06-21 10:18:00

真夏の夜の夢・A Midsummer Night's Dream

テーマ:季節の話題
今日は夏至。
 
英語では「Midsummer」。

緯度が高い英国では特に日の暮れるのが遅く、日本の感覚だと「え、もう夜!?昼間じゃないの?」というくらい長く日が続きます。

ちなみにロンドンの緯度は北緯51度。
 

札幌の北緯43度を大きく越えて、樺太中部と同じくらい北に位置します。

つまり、日本のどこよりも北にある、ということ。

6月21日、英国・ロンドンの日の出は4時43分。
そして日の入りは21時21分。
 
 
一般的に日の入りから40分くらいは十分に明るさを感じるといわれていますので、「あ、もう暗いな」と思うのはなんと午後10時頃から、ということになります。
 
 
 

6月初旬に英国を訪れた際の画像を少しご紹介しましょう。
 

オックスフォード近郊の宿の裏にひろがる麦畑。
これで午後8時半くらい。
 
 
 
同じく宿のそば、藁ぶき屋根のコテージにあたる夕陽。もうじき午後九時。
 
 
 
 
そしてロンドン西部の田舎町。時計塔の時刻は午後九時を差しています。
 
 
 
天気がよければ、午後9時を過ぎてもまだまだ明るく、ふく風はさらりと乾き、いつまででも散歩をしたくなるような日でありました。
 
 
 
 
古くからヨーロッパ各地ではこの日の近辺で「夏至祭」がおこなわれてきました。

そして夏至は妖精の力がとくに強くなる日であり、特に真夜中、夕暮れ、夜明け、影の消える正午に妖精は姿を現しやすいと言われています。
 
 
ウィリアム・シェイクスピア作のあまりにも有名な「真夏の夜の夢・A Midsummer Night's Dream」はこの日を舞台の中心とし、妖精と人間がドラマを繰り広げます。
 
 
 
夕暮れの英国・夏至の日。
 
眼をこらせば、木陰の合間に妖精の影が揺れているかもしれません。
 
 
 
 
by N
 
 
 
 

 
2018-06-12 10:37:15

Early Summer Rose Festival / 初夏のローズ・フェスティバル のご案内

テーマ:パンカーダニュース

英国の薔薇は今が盛り。

開花は5月頃から始まり、6月、7月に最盛期を迎えます。

 

 

 

 

薔薇はその美しさから、多くの国で尊ばれていますが、英国はそのなかでも特別。

 

それは薔薇を国花としていることからも、うかがい知ることができます。

 

英国王室の紋章、獅子とユニコーンの足元には歴史あるチュードル・ローズが2輪、華麗な姿で描かれています。

 

 

 

 

そんな英国の薔薇にちなみ、パンカーダでは初夏の特別企画として

「Early Summer Rose Festival / 初夏のローズ・フェスティバル」を開催いたします。

 

 


期間中はパンカーダのアンティーク家具からモチーフをピックアップしたオリジナル・グリーティングカードをご来店の皆様にもれなくプレゼント。

 

また、50,000円以上お求めのお客様には、スペシャルなプレゼントを差し上げます。


薔薇にまつわるお話や、薔薇モチーフが入ったお品物についてのブログ記事もアップ予定ですので、どうぞご期待ください。

 

 

 

 

 

今年も暑い夏の予感がいたしますが、暑さが本格的になる前に、是非脚をお運びいただければ光栄です。

 

ご来店を心よりお待ちしております。

 

by N

 

 

2018-06-05 10:35:48

インダストリアル・ランプの老舗 ホロフェーン社

テーマ:アンティーク豆知識


「ホロフェーン/HOLOPHANE」という言葉を聞いたことがありますか?

 

ちょっと変わった響きをもつホロフェーンは、現在でも続いている照明関連製品メーカーのこと。


もともとは1890年代の初めに、フランス人科学者のAndre Blondelとギリシア人エンジニアのSpiridion Psaroudakiが、パリの工房でプリズムの形状を利用したグラスグローブ(球状のガラスシェード)を造り出したことが始まりでした。

 

 

やがてアメリカからの移民の子孫であるOtis A Mygatt が権利を手に入れ、1898年4月にロンドンでホロフェーン社を設立。

 

 

社名の由来はギリシア語から。

 

「Holos」は英語で「whole/entire」、日本語では「 全て」。
「Phanein」は英語で「apper / seem」、日本語では「 現れる、見える」。

 

よって、「HOLOPHANE」は「全て明るく見える」という意味が込められています。

 

美しさと機能性を備えた製品は当時としては画期的で、たいへんな流行となりました。


ホロフェーンの製品はフランスをはじめとしたヨーロッパ、そしてアメリカでも販売されるようになり、やがて生産の拠点はアメリカへと移っていきます。

 

 

 

特長は精密なプリズムガラス。

 

計算されつくした形状の凹凸を持つフォルムに加え、イーンジャル/Enduralと呼ばれるホウケイ酸塩ガラスを使い、暗い斑点やギラギラしたまぶしさを発生させずに、均一に明るく照らす特徴があります。

 

 

 

パンカーダにも、ホロフェーン社のアンティーク・グラスシェードが入荷しております。

インダストリアルな雰囲気が強い同社の製品群のなかでは、ちょっと珍しいエレガントなタイプ。

 

 

 

でも、光源を効果的に拡散させる見事な形状は、さすが老舗の技術といえるでしょう。

 

 

 

貴方のお部屋を灯す特別な明かりをひとつ、いかがでしょうか。

 

 http://pancada.net/item/cat55/post_1591.html

 

 

 

ホロフェーン社オフィシャルサイト/歴史(英語版)
http://www.holophane.com/company/history/index.asp

 

by N

 

2018-05-28 10:07:48

バンクホリデー・マンデー!

テーマ:季節の話題
祝日が少ない英国。

年に16日ある日本に比べれば、なんと半分の8日しかありません。
でも、5月には祝日がなんと2回もあるんです。
 
それが、バンクホリデー/Bank Holiday。
5月の第一、第四月曜日ですので、今年は7日と28日。
 
バンクホリデーの由来は以前こちらのブログでご紹介しておりますので、今回は素晴らしい季節を満喫する英国の様子を画像で少しご紹介いたします。
 
 

どこまでも青い空。
 

モーターウェイから見渡す草原。
 

郊外のパブの気持ちの良いテラス。
 

英国のお家芸、ガーデニングがまさに見頃。
 

少しだけ遠出して、田舎のティールームに行ってみたり。
 

アウトドアのフェアもピクニック気分で愉しめます。
 

街中のカフェでは・・・
 
 
初夏のドリンクメニューが供されます。
 
 

この日はテレビやラジオでも、なにかといえば「バンクホリデー・マンデー!」という言葉がとびかい、誰もがちょっとだけ地面から足が浮いているような、それこそウキウキした感じをだしています。
 

一番良い季節の英国。
 
 
 
もし、初めて英国に行かれる方がいらっしゃるのであれば、是非この季節に行ってみてください。
 
 
暗澹たる冬に行ったときとの印象の差は、天と地との差があることでしょう。
 

by N
 
2018-05-24 10:39:20

~アンピール様式とは~

テーマ:アンティーク家具の様式・スタイル

アンピール様式とはナポレオン1世がフランス皇帝の座に就いた1804年~1815年頃に流行した装飾様式です。

 

フランス革命によりナポレオン1世が帝位に就くと、それまでのブルボン王朝の気風を一新するため、古代エジプトやギリシャ、ローマの装飾様式を取り入れ、権力を誇示するようになりました。

 

 

 

 

帝政を意味するEmpireをフランス語でアンピール、英語でエンパイアと読み、どちらも帝政様式と呼ばれます。

 

建築や室内装飾、家具や衣装など美術全般において広がったデザイン運動であり、凱旋門やマドレーヌ寺院もアンピール様式のデザインです。

 


 

 

家具材にはマホガニーや黒檀が好まれ、力強い直線と豪奢なオルモルや金箔など、重々しく荘重な雰囲気が特徴です。

 


 


装飾にはライオンやヤギなど象徴的な動物に月桂樹やスフィンクスなどのモチーフが多用されました。

 


 


ナポレオン1世の最初の妻ジョゼフィーヌが住んでいたマルメゾン城の部屋も、直線的なフォルムに金の装飾が施された豪華な家具で揃えられています。

 


 


アンピール様式はヨーロッパ各国にも広がり、英国ではリージェンシー様式がその影響を大きく受けています。

 

ヴィクトリア&アルバート美術館所蔵のこのカウチは高級家具メーカーGillow & Co.によるもの。豹を思わせる動物の顔と獣脚を金箔で仕上げた帝政様式の典型的なデザインです。

 

 

 

 

ロシアにまで影響を及ぼしたアンピール様式はナポレオンの失墜とともに衰えてしまいますが、リヴァイバルで度々流行しています。

 

歴史の源ともいえる古典をもとにしたアンピール様式には、人を惹きつける根本的な力があるのではないでしょうか。

 

パンカーダには、フランス文化の華やかさはそのままにクラシカルな格式を備えたアンピール様式のトーチャーがございます。
こちらからご鑑賞ください。

http://pancada.net/item/cat54/post_1594.html

 


 

byA

 

 

2018-05-19 11:07:49

薔薇とアザミとシャムロック、そして花嫁のギンバイカ

テーマ:注目のモノ・コト・ヒト
本日、ロンドン郊外ウィンザー城で行われる結婚式。
 
Views of the Interior and Exterior of Windsor Castle by Jeffry Wyatville/1848
 

ハリー王子と米女優のメーガン・マークルさんに、世界中が注目しています。
 
数多くの報道がありますが、私は小さく可憐な白い花に注目してみました。
 
 
 

ギンバイカ/銀梅花、ご存知でしょうか?
 
主に地中海周辺を原産とする常緑の低木で、糸のように細いおしべが特徴的な白い小花を夏に咲かせます。
 
英語では「マートル/Myrtle」。
 
 

このマートルは英国王室に深いかかわりがございます。
 
はじまりは1840年2月10日に行われたヴィクトリア女王の結婚式。
 
 

Marriage of Victoria and Albert by George Hayter(1792-1871)
 

このとき、ヴィクトリア女王は自らのブーケにマートルの花咲く小枝をいれたそうです。
 
 
もともとマートルは古代ギリシアで豊穣の女神デーメーテールと愛と美と性の女神アプロディーテーに捧げる花とされてきました。
古代ローマでは愛と美の女神ウェヌスに捧げる花とされ、結婚式に用いられることもあったようです。
 
 
The Three Graces, Unknown Roman artist, Fresco at Pompeii 79 AD.
Wearing myrtle wreaths and carrying sprigs of myrtle.
 
 

愛や不死、純潔を象徴する花であり、ハーブやリキュールの材料として古くから愛されてきたマートル。
 
 
 
ヴィクトリア女王が夫となるアルバート王子の故郷、ドイツのゴータを訪れた際に、アルバート王子の祖母がしげみからギンバイカの小枝を切って渡したという説があります。
 
 
 
花嫁の象徴のようなマートルを将来の義祖母から渡された時、ヴィクトリア女王にはそれをブーケもつ自らのウェディング姿が、はっきりと見えたのかもしれません。
 
 

QueenVictoria-Bride
 
 
ヴィクトリア時代に活躍した挿絵画家のケイト・グリーナウェイ/Kate Greenawayによる有名な本「Language of flowers」。
 

それによれば、マートルの花言葉はまさに「Love」。

 
 
 
ヴィクトリア女王はブーケに入っていたギンバイカの小枝を植え、木に育てたそうです。
 

その後の王室の花嫁たちは、まさにその木からブーケのための枝を切っているという話がございます。
 
可憐な姿とストーリーをもつ、まさに花嫁にふさわしい花がマートルなのです。
 
 
 
本日ウィンザー城で行われる結婚式。
メーガン妃の手元は、マートルで飾られているのでしょうか・・・?
 

今から180年近く前、ヴィクトリア女王の結婚式頃に造られた、薔薇とアザミとシャムロックをもつ特別なアームチェアとともに、21世紀の王室行事を見守りたいと思います。
 
 
 

http://pancada.net/item/chair/cat48/post_1568.html

アーリーヴィクトリアン カーヴドアームチェア 1840年代 英国

 
 
 
 
by N
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