アラブ首長国連邦の旅 その6 | きなこ と ぱなっち

きなこ と ぱなっち

きなこ母と娘ぱなっちの楽しい毎日です。

この日は、オマーンへ、小旅行。
オマーンのフィヨルドをボートで行くツアー。

Musandam

Musandam Adventure


こんな暑い国でフィヨルドと呼んで欲しくない。
リアス式海岸?
でも、フィヨルドの方が規模が大きくて、入り組んでいるとのことなので、
フィヨルドなのでしょう。


ホテルからミニ・バスでオマーンへ。


オマーンは別の国なので、当然パスポート・コントロールが入る。
で、他国に入ると、いつもヴォーダフォンから、
「ようこそ!緊急時の番号は9999(日本であれば110とか)。」っていうお知らせが携帯に入るのだけれど、
オマーンに入ったら、この案内と同時に、
「英国大使館の電話番号は、xxxx。両替レートは0.62。」っていうのと、
「英国国民のみなさま、何かあれば、英国大使館が力になります。WEBサイトはyyyy、緊急連絡先番号xxxx」
っていうお知らせが入った。
あまりの親切さに、「オマーンって、結構危険な国だったの?」って、かえって心配になった。
(そんなことは、ありません。安全ですので、安心して遊びに行ってください。)

で、日本人は無能であるという認識が浸透しているのか、
はたまた日本人への入国条件が厳しいせいなのか、
何故か、入国書類、バスの運転手さんが二人分全部記入してくれた。
あ、バスの運転手さんは、若いイケメン君でした。
他のドイツ語圏とか英語圏の人々は、自分で記入していて、
かなり苦労している様子でしたが。
なので、どんなことを記入させられるのか、分かりません。


オマーンに入ると道路は突然海岸線沿いとなる。
でも、ここはフィヨルド、ほぼ断崖絶壁。
よくもこんなところに道路引いたなという道路。
とにかく怖い。
何が怖いって、地層が怖い。
じりじりと照りつける太陽に焼かれて、地層がもろくなっている。
地層が水平に走っていればまだいい。
いや、水平でも充分に怖いのだけれど。
地層とは、たいていうねうねとうねっているもの。
その斜めになった地層だの、縦になってしまっている地層などが、
まるごとそっくりどかっと塊で、別の時代の地層から分離してはがれて落ちている。
今ここで地層が落ちてきたら、間違いなく逃れられない。
つぶされて、死ぬ。
断崖オタクのわたしが、初めて断崖を見てうきうきしなかった。
一応、超低いコンクリート・フェンスがあるのだけれど、
そんなものじゃ、絶対防ぎきれない。
この低いコンクリート・フェンスには別の用途があったのか、
野ヤギがわずかにできた日陰に座って休んでいた。
こんな干からびたところで、いったい何を食べて生きているのか。

暑さと冷や汗と車酔いで、かなりへろへろになったところで、やっとボート乗り場に到着。
ボートはなんだろ、アラビア式ボートなのかな?
幅の広いボートで、絨毯が敷き詰められています。
かなり快適。




まず、第一スノーケリング・ポイントで、スノーケル。
ぱなっち、最初は怖がっていたのだけれど、
海水は、浮くよりも、沈む方が困難であることに気付いて、
スイスイ。ってか、ちゃぷちゃぷ。
ただ、借り物のスノーケルのチューブの継ぎ目から海水が入ってきてしまって、それが苦しかった。

ここも、海水が水でないんだよね。
今まで経験して来た海は、冷たいとは言わないけれど、
一応、そろっと足を入れてみて、どんなものかなぁと、様子を見る必要があったのだけれど、
ここの海は、飛び込むのに勇気が要らない。
飛び込まないけど。
イギリス人の入るお風呂位の温度。ぬるい。


一泳ぎしている間に、ランチの準備が整っていた。



ガイドがパキスタン人だったせいか、メニューは、カレー。
チキン・カレー、と野菜のスパイス炒め。



チキンもおいしかったけど、ヴェジの方が、めちゃくちゃおいしかった。
「慣れていない人(ヨーロッパ人)もいるので、あまりスパイシーにしなかった。」
と言う通り、チキン・カレーの方はパンチ不足だったのだけれど、
ヴェジは、それなりにスパイスが利いていてグッド。
わたしには、もう少し辛くてもよかったけれど、まぁ、確かに、ヨーロッパ人にはこれが限度かも。
ガイドさんは食べていなかったのだけれど、
アシスタントの人々は、我々から一歩遅れて、お食事。
正式に手で食べていました。初めて生で見れて、嬉しかった。

食後はスパイスの効いたアラビア・コーヒー。



それから、第二スノーケリング・ポイントへ。
イルカの並走サービス付き。
船酔いで寝ているぱなっちを起こすと、
「あー。はいはい。見た見た。」と、感動もなく、また寝転がる。
イルカだよー、野良イルカ!
もう少し感動してよ。
後で日本の姉に「オマーンのフィヨルドでイルカ見た!」と話すと、
「あー、やっぱり?ニュー・ジーランドもそうだったんだよね。ボートと一緒に泳ぐの。」
と、やっぱりぜんぜん感動なし。世界中旅しているせいか、見ていないものないのかもしれない、この人。
船に乗ったときガイドさんに、「今日はイルカ出ますか?」と訊いたら、
「いなかったら、携帯に電話かけて呼び出すから、大丈夫。」
と言っていたことだし、
もしかすると、本当に契約社員なのかもしれない、イルカ。

スノーケリング・ポイントに着いても、「具合わり~~。」と転がっているぱなっちに、
ガイドさんが、酔い止めを飲ませてくれた。
ぱなっちは放って置いて、海へ入る。
船に戻ると、なんか、ぱなっちのこのこ起き出して、泳ぐ気満々。
最初は、何のギアも着けずにぽちゃんと海に入ったのだけれど、
結構自分の回りに魚がいることに気付いて、
「マスクとフィン取って」と。
それらを渡すついでに、
船の上からお昼の残りのチャパティをちぎって、ぱなっちの周りに撒いてあげると、
魚がうじゃうじゃ寄って来る。
ぱなっち怖がる。
面白がってチャパティを撒いていて、写真撮るのをすっかり忘れた。
いい絵が撮れたのにな。残念。


それから、
「いつもはいかないけれど、今日はまだ時間があるから。」
と、第三スノーケリング・ポイントへ。
ここは、お魚いなかったけれど、白い砂浜。
浜までが遠い。。。。
結構真剣に泳いだ。
ぱなっち、爆睡中。
帰りの船中も車中も爆睡。
母も寝る。

バスの運転手さん、朝は白い服着ていたのだけれど、
帰りには、淡い黄色の服になっていた。
何故??


とんでもなく暑くて、熱中症になりそうなツアーですが、
楽しかったです。
船中、冷たい飲み物は、自分で勝手にクーラー・ボックスから出して飲んでいいシステム。
最初は、みんなコーラとかファンタとか飲んでいるのだけれど、
ランチ以降は、ほとんどの人々が水を飲む。
水、とにかく水が欲しい。
(できることなら、クーラー・ボックス内の氷水をかぶりたい)
船を降りる時も、
「帰りのバスで飲めるように、水持って行って。」と言われたので、遠慮なく2ボトルいただいて帰って来ました。
どっちみち暑い国にいるのだし、アラブ/オマーンにお越しの際は、
是非、参加して下さい。