肩甲上神経麻痺 | まことの気になる事!

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 肩甲上神経麻痺とは



 

スポーツ(特に野球やバレーボールなど腕を上げる動作の多いスポーツ)

での使い過ぎやガングリオンなどによる

絞扼、圧迫、外傷などにより麻痺をきたすことがある症状をさす。


また麻痺まではいかなくても棘上筋、棘下筋の過緊張により痛みを感じることもある。


肩甲上神経→腕神経叢の枝であり、C5、C6神経根が合流した後の神経幹から分岐。


ネッター解剖学アトラス原書第3版図460より抜粋

 症状


肩甲背部痛


棘上筋、棘下筋の萎縮、筋力低下


腕を水平以上上げようとしても、力が入らない状態の持続。ただし反対の手で持ち上げれば挙がる。


翼状肩甲骨(麻痺がある場合)→肩甲骨が背中から突き出している。

以上が主な症状になります。


そして注意が必要なのが③の症状。

肩の腱板断裂と症状が類似するので鑑別が重要です。治療・施術方法が異なるので注意が必要になります。


治療・施術


①神経を圧迫する原因となる動作や姿勢の改善。


②神経の絞扼した部分や筋硬結に刺激をあたえるために電気療法、温熱療法をおこなう。


③筋力低下した筋の筋力アップ

などにより改善がみられない場合は、ブロック注射→手術の適応となるようです。


肩の痛みは長期化することが多いので、痛みなどがある時は早めに対処しましょう。