江藤日記

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「八月は命に向き合う時-江藤善章個展」報告

 たくさんの輝く命に出会いました!ありがとう!

8月23日から25日まで、「八月は命に向き合う時-江藤善章個展」には、三日間で250人を超える方々が集まってくれました。名前を記載しない方も入れると300名近いと思います。

こんなこと、予想もしないことでした。本当に感謝です。

 北九州の高校時代の友人から、大学時代に大きな影響を受けた先輩。市民運動でともに活動した方々もわざわざ来てくださりありがたかったです。

 やはり一番多くは卒業生でした。最年長の68歳の卒業生から最後の卒業生32歳まで。まさに、私の教育人生に直結した方々が来てくださった。20年、30年、40年、50年の時間をこえてやっと会えた卒業生も多くいました。みんな「覚えていますか?」という枕詞(まくらことば)を使いますが、声掛けしてもらえると、記憶が鮮明によみがえるのです。姿は時間相応に変化しているけど、声や表情で、教室のどこに座っていたかまで、思い出せるのです。

 卒業後それぞれが持った時間があるはず。その時間が悲しい時間であれ、嬉しい時間であれ、そのどれもが大切な時間。それを体に纏って会いに来てくれました。声を交わし、手を握り、中にはハグさえしあい、その長い時間を互いに確認することが出来ることほど嬉しいものはありません。会うだけで深い感動がありました。それは、教える教えられるとう関係性から、人生を歩く友になった瞬間でもあるからです。

 この個展を開催するにあたって、背中を押してくれた人、準備を手伝ってくれた人、片付けを手伝ってくれた人、本当にありがとうございました。心から御礼を申し上げす。

 

 

 

八月は命と向き合う時 江藤善章展 3

2023 年3月で、全ての学校教育での活動を終えた。人生の50年間がその期間だ。

50年の中で、30年は地震津波の被災者支援活動でもあった。本当にいろいろなことを教えられ、それに学ぶことで、少しは、人として成長したように思える。

その過程を、今回の展示会では発表する。 

 ありがとう

退職しても継続してきた

教育に関わった長い時間を

今終えることにした。

たくさん、たくさん

大切な思いを伝えられた

命を懸けて伝えてくれた親たちがいた

空襲で足を失った民間人の悔しさ

徴用されて傷つき、挙句の果てに日本国籍でないからと

片足のないままに掘り出されてきた在日韓国人

生徒たちに関わる中でたくさんの親たちから想いを託された

命を懸けて伝えてくれた親たちがいたから

生きたかったその想いを、伝えてくれた生徒たちがいたから

理不尽な差別で苦しんだ生徒たちがいたから

お前は何をしているのかと

問いかけられ

問いかけてきたから

 

全てを失った地震津波の被災者から

生きて行くために必要なものは

愛であると教えられた

 

沢山の想いを伝えられたから

私は伝える責任があった

伝えられる存在になり、伝える存在になろうと思った

だから

今を苦しみ、未来に向かう若い命に

それを伝えたいと思いつづけた

 

それを、今終える

ありがとうの思い出

今終える

ありがとう

八月は命と向き合う時 江藤善章展 2

新しいチラシです。主催者が入っていなかったので訂正しました。

 

 

卒業32年後の卒業生との出会いー同期会出席 

昨日8月10日、大宮北高校を卒業した生徒たちの同窓会に招かれ出席した。卒業生の3割が出席していた。32年ぶりの再会である。

「32年間の変化を共に笑いあおう」というものだ。すべては変化する。変化することを恐れることないし、その結果に対しても笑い飛ばし、そして新たな前に向かって歩けばよいのだと思う。

 この会場で何人も、「話を伝えたくて来ました!」と声を掛けてくれた。「高校時代の農業体験が、50になってかけがえなく思いはじめて、今農業をやり始めているんですよ」、「いろんなことを知る機会を与えてくれて、本当に感謝しています。海外に出てそのことが役に立ちました」、「いろいろ模索して、今は福祉関係の仕事に関わっています。これも先生との出会いがなかったら・・」「教育に関わっていますが、高校時代の貴重な体験が、様々な差別の現状をしっていたことが、現場でも惑わずにすんでいます。知らないってことが問題ですよね」・・・。

学校の教員の仕事は、様々な種を蒔き、様々な機会をあたえることだと思う。それを生徒たちは、自分で選択する。捨ててもよし、育てるもよし。全て自分次第だ。

32年間経って、自分で立派に育てている彼らがいることを知って本当に嬉しかった。同窓会に来てそのことを伝えたかった!言ってくれるなんて、これほど嬉しく思った。そして感謝したい。

100人以上の卒業生の顔を見ながら、それぞれの32に年間を思いながら、美味しいお酒を飲んだ夜だった。

八月は命と向き合う時 江藤善章展案内

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