前回の続きです👇
ベルばらの2大カップルの恋愛事情❤を観察してみると、
3つの「結婚」、
もしくはそれに準ずる形が書かれているのでは?
といったことをざっと書いてみました。
その3つの「結婚」の形というのが、
1.法的・社会的制度にのっとった結婚
2.2人だけの愛にもとづいた結婚
3.魂や心の結婚
この3つ。
今回はオスカル❤アンドレ編です☆
なるべくざっくりと書きます
まず「魂レベルの結婚」について
これはお互いの同意の上でと言う訳ではなくて、
片方が相手に対して一方的に抱く結婚っぽい魂の結びつきのことです。
まず最初にアンドレ🍷
彼のオスカルへの魂レベルでの結びつきの宣誓みたいのは、
王太子妃落馬事件のときに
罪に問われたアンドレを救うためオスカルが命をかけ、
そのことによってアンドレが立てた例の誓のシーンをチョイス☆
【ベルサイユのばら 電子版 2巻】
オスカルのためにいつか自分の命をかけることを誓うアンドレ。
愛の宣誓ではなく命をかける宣言ですが、
アンドレにとって、
オスカルを愛する=オスカルを守る
みたいなところがあるみたいなので、
これ、愛の誓いだと妄想しちゃいます
命をかける=死ぬまで守り抜く
ということは、
これからも片時も離れずずっと一緒にいることが前提ですね
結婚式の結婚の誓いと内容がかぶっているかも。
このときアンドレは19歳。
アントワネットとフェルゼンがお互いの気持ちを確かめ合ったのが
22歳くらいのときなので、
アンドレはその2人よりも早い段階で、
オスカルに魂の結婚みたいな誓いをしていることになります。
一方のオスカル
オスカルのアンドレへの結婚の誓いみたいのは、
ジェローデルの求婚を断るシーンで言っていたみたい。
【ベルサイユのばら 電子版 6巻】
「アンドレ…グランディエですか…?
彼のために一生だれとも結婚はしない...と?」
というジェローデルの問いかけに
うなずくオスカル...
アンドレのために一生誰とも結婚しない。
もうアンドレと魂の結婚をするって宣言しているみたい(*'ω'*)
オスカルはこの後の司令官室でのシーンで(たぶん半年くらい後^_^;)
アンドレに直接自分の気持ちを伝えていました。
【ベルサイユのばら 電子版 6巻】
アンドレは19歳のときの心の中でオスカルを命をかけて守る宣言をして、
その後30過ぎて実際に愛の告白をしていましたが、
オスカルはこの時点でやっと、
アンドレに愛の告白めいたことをしている…❤
なんだかプラトニックな愛を育む2人(*'ω'*)
オスカルはそれでもよいですが、
アンドレは密かに大人の関係を望んでますけど(笑)
魂の結婚的な誓いを立てた時系列を見てみると、
アンドレが19歳のとき、
王妃さま❤フェルゼンカップルが22歳のとき、
そしてオスカルが33歳のとき。
オスカルだけ遅咲きですね。
30過ぎまでフェルゼンに片思いでしたからね~
でもまあ、遅咲きだったのは、
アンドレとの身分差のせいもあるかも。
もしオスカルとアンドレが同じような身分で幼馴染だったら、
絶対に10代でお互い恋に落ちて将来を誓い合っていると思います(*'ω'*)
さてさて「法的・社会的結婚」についてですけど、
オスカルとアンドレは身分違いなので
当時の社会規範の中では結婚できない関係みたいです。
オスカルは大貴族の令嬢なので、
結婚するとすればジェローデルみたいな家柄が釣り合う大貴族相手
フェルゼンとは家柄は釣り合っていると思うので(同じ伯爵家)
フェルゼンが王妃さまLOVE❤ではなかったら、
2人の結婚の可能性はあったかもですね。
(読者としていやだけど…(笑))
オスカルには実際には30歳を超えてジェローデルとの結婚話が持ち上がり、
その件があってアンドレとの恋愛が加速していった感はありました。
この構図、
前回の記事で書いたのですが、
王妃さまとフェルゼンの恋愛の展開に似てます。
王妃さまはもともと既婚者ですが、
18歳のときにフェルゼンと出会い、
22歳くらいでフェルゼンに結婚話が持ち上がる
それまではお互い恋心を抱いているように描かれていますが、
まだまだ淡い恋心ちっく🌸
でもフェルゼンの結婚話を知って衝撃を受けた王妃さま…
自分のこの上ないほどのショックを感じて初めて、
自分のフェルゼンへの打ち消すことのできない恋心を知ったんでしょうね。
好きな人の結婚話が
自分の中にある恋心を確信する手助けをするパターン🌸
オスカルとアンドレのパターンでは、
結婚話が出たのはオスカル側。
アンドレはそれ以前からオスカルに対する恋心は
自分でばりばり認識していたようだし、
実際愛の告白をしている。
そしてオスカルもそのことをすでに知っています。
でもオスカルは自分がアンドレのことを愛していることに気づいていない...
オスカルはかなり昔からアンドレのことを恋愛対象じゃないにしろ
愛していたのだと勝手に妄想しますが
そのことになかなか気づかないの...
フェルゼンの結婚話が持ち上がったとき、
先に動いたのは王妃さまでしたが、
オスカルの結婚話のときに動いたのは
アンドレ🍷
例の毒ワイン事件ですね~
あの事件が直接オスカルの恋心を開いたわけじゃなくて、
その後にまだまだいろいろとプロセスを踏んでいるようですが、
オスカルの結婚話は結果として、
2人の恋愛ストーリーを動かすきっかけにはなっていたのでしょう。
ベルばらの主要キャラの中で
一番恋愛に対するハードルが高いのがオスカルで、
アンドレと相思相愛になるにはいろいろと働きかけが必要で、
最終的には父上に成敗されそうになったときに
アンドレが命をかけてオスカルのことを守って、
それでやっとオスカルはアンドレのことを愛している自分を認めてあげて
愛の告白ができて、
2人は相思相愛に❤
あのオスカルの告白シーン~キスシーン❤、
描き方が結婚式みたい💐
ものすごく愛を誓わされまくるアンドレ(笑)
そしてキスシーンは...
【ベルサイユのばら 電子版 7巻】
結婚式の誓のキスみたい(*'ω'*)(花びら舞う…🌸)
いや、こんなお熱いキスされたら
結婚式の参加者もあっけにとられますけどね…^_^;
あっ、あと結婚式みたいと言ったら、
毒ワイン事件🍷もアンドレが勝手に企画実行した
オスカルとの結婚式という妄想をなんだか書きましたっけ👇
かなり一方的な行動でしたけどね~🍷
なんだか話がそれたような気もしますが
最後に「2人だけの結婚」について
王妃さまとフェルゼンの場合、
最後の密会のときフェルゼンが王妃さまに指輪を贈ったりして💍
なんだか結婚式みたいでした。
どんなに愛し合っても法律的に結婚はできない2人が
2人だけであげた結婚式みたいです🌸
もう法律がどうだとか、
社会的に認知されるかどうかとか、
そういうことは関係ない。
とにかく2人の間で
夫婦だと誓い合えればそれでよい
みたいな印象を受けました。
この感じはオスカルとアンドレのベッドシーンも
構図が似ているかも。
オスカルも、
アンドレと結ばれる
=アンドレの妻になる
=結婚
みたいなイメージみたいでした。
王妃さま❤フェルゼンの場合は、
身分は下で男性側のフェルゼンが指輪を用意して
プロポーズは通り越して結婚を宣言したみたいな感じでしたが、
(王妃さまももちろん同じ気持ち❤)
オスカルとアンドレの場合は、
身分が上の女性側のオスカルがリード🐎
指輪は用意したわけではないけれども、
いろいろすっとばして
ベッドイン希望❤
(いざぎよい!!)
びっくりするアンドレ(笑)
そのあとアンドレが一応ひざまづいて
プロポーズみたいな感じになっていましたが、
2人だけの結婚式はとてもシンプルなものでした。
オスカルもアンドレも、
制度としての結婚を超えたところの結婚を選んだのですね(*'ω'*)
まだフランス革命前夜🌙
すでに2人の間で革命を起こしちゃっていますね~
この見てみると2つのカップルとも、
制度としての結婚が許されない恋愛を突き進み、
自分たちの創造力を駆使して自分らしい結婚の在り方を追求し、
実行している。
愛や創造力が、
制度やシステムを超越していく世界観
うん、革命です!(2回目
)
そしてそんな世界観は
読者のわたしになぜだか感動を与えてしまうのです。
こういったストーリーを読んで感動してしまうと、
結婚ってなんだろう??っていう
心境になってしまうのでした
ベルばら
いろいろ考えさせられる作品です✨