なかなか以前書いていた
バレンヌ逃亡事件のあたりの記事に戻れません^_^;
前回、毒ワイン事件🍷の
アンドレの心境や魂の成長に関して書いてみて、
何だかその関連で、
アンドレの例の怒濤の愛の告白シーンについて、
少しだけ書いてみたくなってしまった...
これまでのこのシーンについての考察は
これでもか!というほど書いてきたので(笑)
(キョーミある方は、ブログの「テーマ」の
「アンドレ激情の行方」のところからお入りください)
あまり詳しい考察は書きませんが、
ちょっとこのシーンの自分の読み方の変化について
書いておきたいと思います。
余談をしておきますと、
最近わたし、自分の過去の出来事などを思い返して
整理したり再解釈したりする時期を迎えているみたいで、
まあいろいろと考え事をしていることが多いのですが^_^;
そんな作業がベルばらの読み方の変化にも
影響しているみたいです。
(笑)
それで...
そうそう、
アンドレの例の怒濤の愛の告白シーンですね。
このシーンの読み方の変化ですが、
わたし、これまでも書いてきたとおり、
アンドレのあのショッキングなオスカルへの愛の告白の仕方に
かなりひいておりました…(笑)
10代の頃はこのシーンが
たぶん怖かったんでしょうねー
アンドレ=闇 のイメージが固定観念として植え付けられたまま、
このショッキングなシーンは自分の記憶のかなたに葬り去り、
記憶にしっかり蓋をして鍵かけて見なかったことにしていた感が…
(笑)
ベルばら再燃した大人になってからも、
このシーンは胸をざわつかせる要因として
かなり苦手意識を持っていたのです(過去記事参照)
だってアンドレ、
どう考えてもあれ、
性暴力でしょう…
と、つっこんでしまう
でもなんだかこの時点になって、
読み方がかなり変わってきたみたい…
アンドレの例の怒濤の愛の告白シーン
いや、
すごいですね~
何がすごいって、
あれ、ただの愛の告白だけじゃありませんからね。
ただ「愛している」って告げるだけじゃなくて、
その後の展開がいろいろとてんこ盛り!
(笑)
えーっと、画像はと...👇
【ベルサイユのばら 電子版 5巻】
全然穏やかじゃないセリフとともに
愛を告げるアンドレ…
力ずく!
しかもオスカルの同意なしにもんのすごい勢いでキスして💦
その後の独白シーンでは愛の告白だけじゃなくて、
自分のこれまでの性的な衝動的な部分まで包み隠さず語っちゃっているし
その後、オスカルをベッドに押し倒すは
ブラウス(シャツ?)破くは
極め付きは…
泣きすがる…
もう、何でもありです💦
これまでのわたしは結構、
そんなアンドレの愛の告白にドン引き状態…
その後考察を重ねるに従って
まあ若干理解度は上がりつつはあったのですけれど、
でもやっぱり、
う~ん...💦
ってなってしまっていました。
でもね!
今現在見方がかなり変わっています
もうアンドレの一連の行動に、
拍手喝さいをおくりたい!!👏👏👏🎉
(笑)
だってこれだけやったから、
ものすごーくいろいろなものが閉じちゃっているオスカルの心の扉を
開けることができたんですよねー。
アンドレ、
がんばったんです!
アンドレはこの愛の告白の数々のアクションを通して、
これまで自分の中で封じ込めていた本当の気持ち、
つまり、自分の心の中に封印し続けてきた
オスカルを心の底から愛しているという事実を、
その封印を、
衝動的だったかもしれないけど、
結果として自分で解放したんじゃないかしら。
オスカルとアンドレの物語って、
いろいろな要素がかなり複雑に絡まり合っているみたいです。
「本当の自分の心」がお互いの心の奥底に封印されてきた事実があって、
でも心の部分だけじゃなくて、お互いの性、
つまり、セクシャリティーの部分も一緒に閉じ込められていて、
このシーンでアンドレの封印されていた心の部分と画連動する形で、
性の問題も浮上していた感じでした。
一方のオスカルもアンドレと合わせ鏡のように、
自分の本当の気持ちと性の問題が、
自分の奥の方に封じ込まれてしまっていた感じです。
ちょっとこのシーンからは範囲が広がってしまいますが、
たぶんこのアンドレの愛の告白シーンと
毒ワイン事件🍷の2段階というプロセスを経て、
オスカルの心の部分が解放されていったんじゃないかと想像します。
毒ワイン事件後にオスカルは母上のお部屋に訪れて、
【ベルサイユのばら 電子版 6巻】
自分にも個人としての心があるんだ!って
大宣言していました。
オスカルの心を封じ込めていた原因の根底に
父上の存在は大きかったんでしょうねー。
オスカルは女性なのに男として軍人として育てたのも
父上でしたからね。
まあ革命前の旧体制の時代👑
貴族たちも絶対王政を支える駒として権力構造に組み込まれてしまっているので、
みんなして心の自由なんてなっかたのであろう時代です。
そんなオスカルの「心の自由」や
本来の女性としてのセクシャリティーを、
オスカルの心や魂や体に揺さぶりをかけて
結果として解放するのを助けたかもしれないアンドレ。
アンドレは身分が低いゆえ、
オスカルを愛する自分の気持ちをなかなか正直に表すことはできなかったけど、
例の愛の告白シーンで
それを自分で解放していったような感じです。
でも性の問題は残っていた。
そっちを解放するのはオスカルの役目で、
(身分が上だから)
オスカルがアンドレと夫婦として結ばれることを決心して
2人の性の解放みたいのが完了していった
そんな風に想像してしまいました。
そしてさらにすごいのが、
そしてその先にあった
オスカルのさらなる「心の自由」🍃
へ向かって行くという展開。
パリ出動の際に民衆側に寝返るときに衛兵隊に放った
オスカルの大演説に語られていたテーマですね
関連記事👇(またまた、読まないで貼っちゃいます)
オスカルの「心の自由、解放」と性の解放みたいのがベルばらのストーリの中で、
複雑に絡み合いながら進行していったようで、
そのことは微妙な時間差もありながら、
アンドレの「心の自由」や性の解放とも連動していたみたい
なんて妄想してしまいました(*'ω'*)
そして、
オスカルが最終的に獲得した
「心の自由」&その他諸々の自由
その達成のきっかけを作った人物がアンドレで、
その最初のアクションが、
例の怒濤の愛の告白シーン
そんなことを想像してしまったのです(*'ω'*)
それで、その愛の告白シーンに戻りますが、
アンドレはその愛の告白シーンで、
上に書いたように
これでもか!っていろいろやってくれたわけですよ…^_^;
やってることはかなり強引だったり
泣きすがったりしているので
ある意味どんびきです…
でもわたしが讃えたいのは、
アンドレ、
よく最後の最後まで粘り強く
オスカルの心や魂や肉体やらに揺さぶりをかけてくれた!
ということ
アンドレ、
やりきったんです
あれ、ただ「愛している」って言葉で告白しても、
旧体制の社会通念やらそれまでの生き方の中で身に着けてしまった固定概念やら
愛に対する臆病なところとか、
いろいろなものが原因でがちがちに凝り固まってしまっている
オスカルの心には響かなかったのでは?
と思ってしまう。
でもその後の怒濤の展開!
あの数々、ある意味オスカルにとって
ショック療法的な効果があった感も^_^;
愛の告白、つまり、
「愛している」っていう言葉だけでは
オスカルにはたぶん響かない。
心と魂と肉体と全部を揺さぶってみて初めて
何かが開き始めたんじゃないかしら?
しかもアンドレ、
最後の最後のところで、
「愛している 死んでしまいそうだよ…」って
もんのすごいセリフで泣きすがってましたからね~^_^;
でもたぶん最後の念押し的なアンドレのその行動が、
オスカルの心の扉を開ける
最後の一推しだったのじゃないかと想像してしまいます
オスカルの心に
確実に響いていたような描写でした。
要約するに、
この一連のアンドレの愛の告白のアクションの数々は一つ残らず
オスカルの心を揺さぶるための重要な要素だったんじゃないかしら?
一つでも欠けていたら、
オスカルの心を開かせなかったかもしれない。
なので全部やりきったアンドレに
拍手喝采なのです👏👏👏
結果、オスカルの心の解放やら性の解放に
重要な働きかけをしましたからね。
いやー、アンドレ、
グッドジョブです👍
いやいや、
原作者さんのストーリ構成が巧みなんですけどね✨
ということでアンドレ、
やるときはやってくれます。
なのでものすごくじわじわと
心に響くキャラなのかもしれません