最近ベルばらのストーリーラインでは、

バスティーユ攻撃以降のバレンヌ逃亡事件あたりのついて書いていたのですが、

 

 

なんだか唐突に、

 

アンドレの毒ワイン事件🍷について

書きたくなった...

 

 

|ω・)

 

 

特に深い理由もないのですが、

 

単に思いつきです無気力

 

(笑)

 

 

さてさてこのお話、

 

ぶっちゃけショッキングなエピソードです恐竜くん

 

他の男の手に渡るくらいならと

アンドレが企てたオスカルとワインで心中事件🍷

 

いや、アンドレから見たら「心中」かもしれませんが、

 

これは「無理心中」です恐竜くん

 

平たく言うと、

 

ロマンスを語った殺人事件です魂

 

でもまあ2人の恋愛の進展のためには

きっとなくてはならないエピソードだったのでしょう。

 

そのあたりのことはこれまでもいろいろ記事にしているので、

今回はそのあたりについては詳しく書きません無気力

 

 

今回書きたいと思ったのが、

 

このエピソードに描かれていることが単に、

 

アンドレがワインに毒入れてオスカルに飲まそうとして未遂に終わって、

オスカルがそのことをなんとなく察した

 

とういったストーリーの骨組みの部分だけではなくて、

 

それプラス+

 

アンドレの魂の成長物語赤薔薇も盛り込まれている点☆

 

 

このエピソードのメインキャラクターはオスカルとアンドレの2人ですが、

 

主役はアンドレですね。

 

オスカルが他の男のものになるくらいならば、

誰よりもオスカルのことを愛している自分が最上級の愛をこめて

この胸に抱きしめて一緒にこの世を去ろう

 

そんなことを勝手に正当化していたアンドレですが、

(わざわざ神に宣言済み!恐竜くん

 

途中で過去の2人の出来事を思い出して、

アンドレはふと我に返ります。

 

 

そう今回書きたかったのは、

 

アンドレがふと我に返ることになった

このきっかけについてです。

 

 

2人が過去のことを思いめぐらせたきっかけは、

 

オスカルが唐突に

近衛兵に抜擢された時期の思い出話を始めたからでした。

 

【ベルサイユのばら 電子版 6巻】

 

2人が10代の終わりごろ、

王太子妃落馬事故が起こってしまって、

 

時の国王ルイ15世に逮捕されてあわや死刑になりそうになったアンドレを

オスカルが命をかけて救ってくれたあの出来事☆

 

その事件の直後、

 

いつか同じようにオスカルに命をかけよう

命をかけてオスカルを守ろう

 

そう誓ったアンドレの姿が描かれていて、

 

その一連の出来事を回想していたアンドレがはっと我に返り、

とっさにワインを飲む寸前のオスカルのグラスを叩き落として

事件を未遂に終わらせていましたっけ。

 

 

わたしこれまで、

アンドレがはっと我に返ったきっかけは、

 

19歳のあの時の、

 

オスカルを命をかけて守る

 

その誓いや自分の使命を思い出したから、

 

そんな風に思っていました。

 

でも、

 

なんだか別の見解が思い浮かんできたわ…

 

 

たぶんアンドレ、

自分の誓いとか使命の再確認の前の、

 

原作に描かれている構図で行くと…

 

【ベルサイユのばら 電子版 6巻】

 

このページの上半分の部分、

 

つまり、

 

オスカルが自分のことを命をかけて助けてくれた

 

そこの部分が彼の改心の一番のきっかけになったんじゃないか?

 

そんなことを考え始めるわたし…猫しっぽ猫あたま

 

 

ざっくり要約すると、

 

アンドレはオスカルの自分に向けられた

とんでもなく深い愛の存在に気づいた赤薔薇

 

そのことが彼の改心の動機になったんじゃないか?

といった見解🍃

 

 

思うにこのエピソードまでアンドレの中には

固定された「愛の概念」があって、

 

そんな愛の形に執着し続けてきた人生を

生きてきたんじゃないかしら?

 

そんなことを想像し始める…

 

 

この事件の準備をしているアンドレのシーン👇

 

【ベルサイユのばら 電子版 6巻】

 

自分のオスカルへ捧げ続けたひたむきの愛、

一途な愛に絶対の確信を持っているようなアンドレのセリフ。

 

たぶんこのあたりの「愛の概念」、

つまり相手への愛し方や愛の形が、

 

彼の中の「愛とは何か?」の

定義の全てだったんじゃないかと妄想し始める…

 

 

人によるかもしれないけれども、

 

人は誰かを愛するとき、

 

自分と同じように相手に愛してもらいたい

 

そんな風に考えること

多いんじゃないかと思います。

 

自分の考えている愛の形と違うものはなんとなく理解しがたかったり

受け入れがたかったりするものかも。

 

 

アンドレはオスカルを一途に思い続けてきていて、

側で守り続けて、

一緒にいつづけてきた25年ほどの2人の生活があって、

 

だからオスカルにも

自分がしてきたように、

 

自分のことを見つめて欲しいとか

自分のように自分のことを思って欲しいとか

ずっとそばにい続けて欲しい

 

そう願ったのかもしれません。

 

でもジェローデルと結婚してしまったら

その思いは叶わない。

 

 

アンドレは身分違い故にずーっとオスカルへの想いを

自分の心の中だけに秘め続けてきたけど、

(恋敵ロザリー🌸には告白済み恐竜くん

 

毒ワイン事件の時点では、

アンドレはすでにオスカルへの愛の告白赤薔薇を実行済みです。

 

命をかけてオスカルに愛の告白赤薔薇をしたアンドレですが、

 

自分の思いがオスカルに届いたのかこの時点では

たぶんわからなかったと思います。

 

なんだか拒否されたような形に終わりましたからね。

 

まあ、告白の仕方が

ショッキング過ぎでしたから…^_^;

 

あの事件のときもアンドレは

オスカルの愛が欲しかったんでしょうね。

 

 

自分が欲するように

オスカルにも欲して欲しい…

 

 

いや、無理ですけど…^_^;

 

 

ものすごく泣きすがっていたアンドレ…

 

オスカルの愛が欲しかったであろうアンドレですが、

 

その欲しいオスカルからの「愛の形」の基準は、

自分のオスカルへの愛し方なんでしょうね。

 

あのあとオスカルから、

それまで支えてきてくれたことへの感謝のコトバを聞けたアンドレですが、

 

でもたぶん彼の心の中では、

 

欲しい愛の形が手に入らない寂しさやらわびしさが

渦巻き続けたんじゃないかと思います。

 

片時も離れずいつも一緒に居るのに

欲しい愛の形が何一つ手に入れることのできない寂しさ...

 

 

愛って生きる活力ですからねー。

 

愛が枯渇してしまって

人は病気になったりもします。

 

でもたぶんアンドレの中で欲しい

愛の形がものすごーく限定的なのはそうかも。

 

だから欲しくてもなかなか手に入らないし、

 

それゆえにオスカルに焦がれる気持ちに歯止めが効かない

執着してしまう。

 

限定的な自分の欲しい愛の形に執着してしまっていたんじゃないか?

と想像してしまう。

 

 

でもアンドレは毒ワイン事件のとき、

あることを思い出したみたいなのです🌸

 

それがオスカルが命をかけて自分のことを救ってくれた

 

その事実赤薔薇

 

 

もうここからはいつもの大妄想劇場ですが、

 

あの毒ワイン事件のとき、

 

それまでアンドレが自分の愛の形に固執し過ぎて見えていなかった、

 

オスカルが実はもうはるか昔から、

 

アンドレの想像をはるかに超える大きな愛で

自分のことを愛してくれていた事実

 

そのことにあの瞬間気づいて、

 

その気づきがアンドレの己の行いを見つめ直す、

 

つまり自分の考え方やら生き方を内省する機会を

与えてくれたんじゃないか?

 

そんなことを妄想してしまいました。

 

 

うん、ちょっとキリスト教的ですね✟

 

神の愛が実は初めから存在していて、

そのことに気づいたときに人は生きる勇気が与えられる

 

その構図に似ているかも。

 

 

欲しい欲しいと切望していた「愛」が、

 

自分の想像をはるかに超えた形で存在して

自分に向けられ続けていた事実。

 

もちろんオスカル本人もそのことは

無自覚なんでしょう。

 

この2人、見方によっては、

 

かなり早い段階から

お互いのことを愛し合っていたのかもしれません。

 

でもお互い、自分で想像する「愛の形」があるから、

それと違うものは「愛」だとは気づかない。

 

オスカルもジェローデルにアンドレのことを愛しているか聞かれて

わからないっていましたしね🍃

 

 

アンドレはこのあと、

静かにオスカルのことを愛する姿勢に変わっていったような印象です。

 

オスカルが自分の想像をはるかに超えたレベルの深い愛で

自分のことを包み込んでいてくれている

 

そのことはアンドレに生きる勇気を与えてくれたと思うし、

生きる活力も与えてくれたと思います。

 

たぶんオスカルに感謝もしたと思うし、

 

それゆえに、これまで以上にオスカルの存在が

とても尊くて大切なものになって行ったのかも。

 

 

毒ワイン事件の最後のところで描かれている

アンドレによるオスカルのイメージが…

 

【ベルサイユのばら 電子版 6巻】

 

もう、聖なる存在✨ピンク薔薇

 

女神とか聖母とか、

そのレベルにまで到達してしまった勢いですピンク薔薇

 

もう自分なんかが気安くどうにかできるようなものじゃない存在。

 

 

それまでアンドレの中でオスカルって、

自分の切望する愛の形を叶えて欲しい対象、

 

つまり、

 

自分の欲しいものを与えて欲しいと、

心の中でなんとなくコントロール入ってたんじゃないかと思います。

 

その延長で、

 

オスカルが他の男のものになるくらいなら

自分が手にかけて独占してしまうことも、

 

正当化しやすくなっちゃっていたのかも。

 

でも事件後のアンドレのイメージのオスカル像は、

自分のコントロールなんて及ばない神聖な存在。

 

 

そういえばアンドレが毒ワイン事件を未遂に終わらせることに

ぎりぎり間に合った瞬間、

 

【ベルサイユのばら 電子版 6巻】

 

自分の考えが「思い上がり」で「自分勝手」って、

反省してましたっけ。

 

オスカルの自分に向けられていたむかーい愛に気づいて、

自分のゆがんだ愛の形に気づいて、

 

即座に猛反省するアンドレ…

 

 

アンドレよ。

 

でも君、

 

改心までの時間が

ものすごく短時間だ無気力

 

たぶんこういった改心とか、

自分の愛し方の小ささに気づくのって、

 

たいてい長い年月がかかるものなんじゃないかと思います。

 

たぶん一生ものの人生のテーマ🍃

 

恋愛で失敗を繰り返し、

愛する人を傷つけ傷つけられあったりしながら、

 

人は愛について学んでいくのかも。

 

 

そういった人生における愛の学びについてのプロセスを、

 

オスカルやらアンドレも短い人生のストーリーに

ぎゅっと凝縮して描いているベルばら赤薔薇

 

もう芸術作品です🌸

 

文学作品ですね!

 

 

 

と、まとまりがないのですが、

 

やっぱり、

 

アンドレについてあれやこれや考えるの

なぜだかものすごくわくわくします

 

(笑)

 

 

なんででしょうね…猫しっぽ猫あたまコスモス