やっとこさ、

原作の考察に戻ります☆

 

 

ちょっと前に書いていた、

 

パリ出動をオスカルが衛兵隊員たちに告げるシーンから👇

 

 

後半です。

 

 

パリ出動の概要がオスカルから衛兵隊員たちに伝えられた後、

 

アランがアンドレに近づいて、

アンドレの目が見えていないことを仲間たちにばらすような行動をします。

 

 

目が見えないために一瞬

「?」となったアンドレですが、

 

場の雰囲気からことの顛末を察し、

 

そしてアランに激怒!物申す

 

パンチを繰り出すも、

目が見えていないのでその一撃は命中することなく、

 

目の見えないアンドレ相手に今度は

アランが一撃を食らわせます(゚д゚)!

 

命中です…無気力💦

 

 

アランはアンドレに

パリ出動について行って欲しくないようです。

 

だけどアンドレは言うことを聞くどころか、

再度アランにパンチをくらわし👊ダッシュ

 

Σ(゚Д゚)

 

見事命中!

 

 

その後アラン、アンドレを…

 

 

ボカッ

 

バンッ

 

ガッ

 

(゚д゚)!

 

 

3発殴った…恐竜くん恐竜くん恐竜くん

 

 

|ω・)

 

 

これまでこのシーンを読んで、

 

なんだ!? この青春劇場は!?💦

 

と、

 

ちょっだけ遠い目で読んでいたのですが(笑)

 

 

今回この個所を読んでいて、

唐突にリンクしたあるシーンがあります。

 

それが…

 

 

妹ディアンヌが突然亡くなってしまい

発狂してしまっているアランを、

 

【ベルサイユのばら 電子版 6巻】

 

容赦なく殴るオスカルの図(笑)

 

 

オスカルはこのシーンで、

アランが発狂してしまっていることを瞬時に見抜いて

正気に戻すために

 

3発ビンタ!!

 

Σ(゚Д゚)

 

これでアランは正気に戻りました。

 

 

まあこの行動は、

アランの上官としてとっさに出た行動だと思いますが、

 

アランはこのとき、自分を正気に戻してくれたオスカルに

感謝したかもしれません。

 

 

そして時は過ぎ、

今度は衛兵隊の練兵場で、

 

オスカルにされたことと同じことを

同じようにアンドレにするアラン…

(3発殴る!)

 

|ω・)

 

2つのシーンの構図、

すごく似ていますね。

 

 

アランがアンドレを殴ったとき、

 

アランは心の底からアンドレに

戦場に出てもらいたくなかったのかもしれません。

 

だから必死で、どんな手段を使っても

アンドレのことを止めたかったのかも。

 

その必死感よ…|ω・)

 

アラン、なんだか、アンドレのこと

家族みたいになってる?

 

(笑)

 

 

このあたりのアランの心理は

まだまだ掘り下げて考える余地がありそうですが、

 

まだまだ書きたいことがたくさんあるので、

今回はあまり深く掘り下げません。

 

 

でもなんだろう…

 

 

アランがオスカルとアンドレに対し

ものすごーく世話焼いている姿を見ると、

 

血縁とかお家とか身分とか、

 

そういった社会的なものを超えたところにある

人と人の深い結びつきみたいなものを感じます。

 

 

さてさて、

 

先へ進みます無気力

 

 

アンドレはパリ出動へついていく意思を全く曲げない感じで

アランと殴り合いをしていますが、

 

他の衛兵隊員たちも、

 

今まで一緒にいたアンドレが目が見えていなかったことに

ショックを受けながらも、

文句を言いながらも、

 

アンドレにパリ出動を思いとどまるように

大騒ぎします。

 

でも最終的にアンドレの心を動かしたのは

 

おそらく…

 

【ベルサイユのばら 電子版 8巻】

 

アンドレの顔にぽと…と落ちた

 

アランの涙…

 

なのでは?と大妄想無気力

 

 

それまで自分の思いで周りが見えていなかったようなアンドレが、

その涙を「感じた」瞬間、

 

目を見開いて自分の殻を出て

アランたちの思いに耳を傾け始めたかのようです。

 

 

これ…

 

 

あれにそっくりだわ…

 

と、大妄想してしまったのが…

 

【ベルサイユのばら 電子版 6巻】

 

毒ワイン事件🍷のときに、

 

アンドレがぽとっと落とした涙を顔に受けて

はっとするオスカルの図赤薔薇

 

なんだかこのシーンと繋がっている気がするのは

わたしだけでしょうか…

 

 

このシーンを以前妄想・考察したときに、

 

 

 

アンドレの熱い涙を「感じる」ことでオスカルは、

旧体制のマインドコントロールが解けて、

 

今まであまりにも近くにいすぎて意識してこなかった

一人の人間としてのアンドレの苦しみだとか彼の人間性そのものを

 

やっと見ること、感じること、共感することができるようになって、

 

それと同時にやっと自分の人権の部分に目を向け始めた、

ということを書きました。

 

 

これですね👇

 

毒ワイン事件の直後、母上に訴え始めるオスカル…

 

【ベルサイユのばら 電子版 6巻】

 

自分にも心がある!

生きてほとばしる人間の血がある!

 

という、自分自身の人権の根本的な部分を認識することができて、

 

そのことによってオスカルは

一人の人間としての解放へと向かって行くことができた

 

という妄想。

 

毒ワイン事件はある意味、

2人にとっての人間としての解放の物語🍷

 

みたいなことを書いたのですが、

 

あの、衛兵隊の練兵場でアランの涙をそのほほに受けて

はっとした表情のアンドレも、

 

なんだか何かから解放された瞬間のように妄想してしまう…

 

 

さてさて、

 

そのあとのアンドレのセリフに注目してみたいのですが、

 

【ベルサイユのばら 電子版 8巻】

 

「た…のむから… これ以上みじめな気持ちにさせないでくれ…

つまらん意地をはると 笑いたければ笑え…」

 

 

これセリフを読んでわかるのは、

 

アンドレは「みじめな気持ち」になっている

 

そして、

 

意地をはっている

 

らしい、ということ…無気力

 

 

確認のために、

アンドレのセリフのコアな部分の単語の意味を調べてみました。

 

 

🍷 みじめ…悲惨で哀れな様子

 

🍷 そして意地をはる心理…

 

参照👇

 

 

意地をはる心理の底には

劣等感やすねている気持があるらしく、

 

意地をはることによって人を自分に近づけなくする

→ 孤独感を生み、一人で生きているような感覚になる

 

だそうです。

 

 

アンドレ、あれですね…

 

アンドレは自分のアイデンティティーとでもいうべき

「オスカルを守る」ということが、

 

視力を失うことによってできなくなってしまった。

 

身分やらでもとから「力」を持っていない自分が唯一持てた

「オスカルを守る」という使命を全うする力すらも失ったアンドレ。

 

それもできなくなってしまった今、

 

たぶんアンドレはつらいだけじゃなくて、

劣等感みたいなものも感じてしまっていたのかもしれません。

 

 

アンドレってもとから、

あまり自分の本心を人に語らない人のような印象です。

 

オスカルもそうなのだけれども、

 

恋人同士になっても、

 

オスカルは病気のこと

アンドレは目のこと

 

2人とも黙っています。

 

そして2人とも、

 

相手に知られたくないことがバレそうになると

容赦なく暴言を吐く…

 

|ω・)

 

 

オスカル編👇

 

【ベルサイユのばら 電子版 8巻】

 

アンドレ編👇

 

【ベルサイユのばら 電子版 6巻】

 

(笑)

 

似たものカップルです…^_^;

 

 

アンドレ、プライド高いし、

意地をはって人の意見を寄せ付けないタイプなのかも…恐竜くん

 

 

でも衛兵隊のアランと仲間たちのシーンでおそらく、

 

アンドレの中で、

 

毒ワイン事件🍷のときにアンドレの涙を自分の肌で感じ

何かが見え始めたオスカルに似た現象が起きたのかも?

 

なーんて、妄想してしまいました。

 

 

つまり、

 

それまですべての思い、

 

目が見えなくなることの恐怖とか

目が見えなくなった後の恐怖と苦しみ

 

オスカルを守ることができなくなることへの

苦しみや悲しみや劣等感とか

 

そういったものを一人で抱えていたであろうアンドレが、

 

アランの涙を肌で感じることによって

 

はじめて人前で

自分の抱えている思いをさらけ出すことができた

 

といった大妄想です🐎

 

 

だいたい、原作の全編通して思うのは、

 

アンドレのために泣いてくれた人って

このときのアランが初めてじゃないかしら…|ω・)

 

ということ。

 

いや、描かれていないだけ

と言えばそうなのかもしれませんが、

 

アンドレにとって唯一の血のつながった家族のばあやさんも

一緒に生きてきたオスカルでさえも、

 

アンドレのために涙を流したシーンが思い浮かばない…|ω・)

 

 

アンドレが目が見えなくなってきたとき、

階段の数を数えて屋敷内の構造を体でたたきこもうとしていたけど、

 

その様子を見てアンドレの失明のことを知ったばあやさん、

孫のことを憐れんで涙を流すどころか、

 

旦那さまにもオスカルさまにも

知られてはいけないと口止め…|ω・)

 

ばあやさんが涙を流したのは

アンドレがその場を去った後でした。

 

 

オスカルはアンドレが目を怪我してお部屋で苦しんでいたとき、

その姿を見て涙を流していましたが、

 

あー💦

 

アンドレに泣いていることを知られたくなかったのか

アンドレのお部屋を出て涙を流してる…^_^;

 

なのでアンドレはそのこと知りません。

 

 

ジャルジェ家の人たちは

いろいろと自分を孤独に追い込む癖がある人ばかりかも…泣

 

 

なのでアンドレ、

 

人生ではじめて自分のために泣いてくれたの

アランだったのかも…

 

恐竜くん

 

そうだとしたら、

 

はかなかったアンドレの人生…ネザーランド・ドワーフ泣

 

 

でもアランの涙でアンドレは

自分の弱みを仲間たちに見せることができて、

 

その姿を見てアランたちも

アンドレの思いを理解して、

 

戦場でサポートするから

一緒に連れて行ってやるよ

 

みたいな気持ちになったのかもしれません。

(それがよかったのかはわかりませんが…^_^;)

 

 

でもアンドレの本心だったであろう、

 

「た…のむから… これ以上みじめな気持ちにさせないでくれ…

つまらん意地をはると 笑いたければ笑え…」

 

のセリフを見ていると、

 

アンドレの思想の根本的なところに

やはり「力」ありきの人生観があって、

 

「力」(身分とか、社会的地位、財産、武力とかそういったもの)がないと

 

プライドが保てないというか、

素直になれないというか…

 

そういった姿勢を感じてしまいます…

 

いろいろな「力」で人間をランク付けるありかた…

 

旧体制の思想ですね。

 

現在の社会で言うと、

能力主義?

 

 

余談ですが、わたしは勝手にながらキリスト教って

「力」に頼る生き方からの解放みたいな思想があると思っていて、

 

なので、

 

ベルばらのストーリーの根本的なところに

キリスト教的な思想が流れているかも

 

なーんて妄想しています。

 

 

だってアンドレ、

 

最終的には何もない状態でオスカルに愛され受け入れられて

人生を完結させていきましたからね。

 

 

このシーン👇

 

【ベルサイユのばら 電子版 8巻】

 

身分のこともあり、何の力を持っていないがゆえに

オスカルとは結ばれることはないと思いこんでいたアンドレ。

 

まあ、当時の社会の中では

まっとうな考え方なのかもしれませんが、

 

自らの挫折やら経験を通して、

 

「力」よりも大切なものがあることに

先に気づいていたであろうオスカルは、

 

アンドレがもともと持っていた優しさや温かさに価値を見出し

アンドレを自らの夫にと望みました。

 

なのでベルばら赤薔薇

 

アンドレの解放の物語でもあるのかも。

 

 

アンドレが「力」がないのに「力」主義みたいな思想から抜け出せなくて

それゆえに自己肯定感が低くなってしまっていたところ、

 

オスカルが、

そうじゃないよって

 

アンドレを解放するの。

 

 

でもオスカルを先に解放したのは

アンドレだったと思うんですけどね。

 

例の2人が相思相愛になるシーンで赤薔薇

 

強くなければ、力がなければ愛されないと

思い込んでいたオスカルを

 

そのままで受け入れたアンドレ🌸

 

 

なのにアンドレ、

力のない自分には価値を見出せないでいたのかも^_^;

 

あーん、なんたる矛盾…

 

そこを今度はオスカルが解放した(?)

 

 

そう妄想してみると、

 

この2人、

 

いろいろとすごいです。

 

お互いを解放しあったのかもしれません…|ω・)赤薔薇

 

 

さてさて、

 

アランの涙や衛兵隊の仲間たちの思いにうたれて

人生で初めて人に自分の弱みを見せることができたかもしれないアンドレ。

 

あー💦 でも!

 

アンドレの人生、

この後、残り1日…泣

 

自分を少しだけ衛兵隊の仲間にさらけ出すことができて

ぎりぎりでよかったけど、

 

ギリギリ過ぎる…(泣)

 

アンドレ、

まだまだ人生これからだったのかもと思ってしまう…(T_T)

 

人の温かさに触れて、

 

オスカルと愛し合って

ケンカもして、

 

人生を通していろいろ学んでいく時間…

 

 

結局アンドレは、

 

人生の最後の最後に、

 

オスカルを遠ざけて一人天国へと旅立ってしまった…泣

 

そのときはもちろん意地をはっていたわけではなく、

 

オスカルに自分の亡くなる姿を見せてしまったら

オスカルが耐えられないに違いない

 

という配慮の上だったかもしれませんが、

 

なんだか人生の最後の最後まで

「孤高の人」として生きたような印象のアンドレ。

 

それに対しオスカルは、

 

ロザリーとアランにみとられて

この世を去っていきました。

 

 

アンドレの人生、

 

オスカルよりも孤独なものだったのかもしれません…

 

 

と、

 

いろいろ妄想してしまいました猫しっぽ猫あたま

 

 

アンドレってオスカルの人生に合わせて

そのキャラやら人生を設定されているのだと想像しますが、

 

でも何でしょう…

 

彼も彼なりに、

しっかりとその人生が描かれている印象です。

 

 

ベルばら赤薔薇

奥が深い…