原作関連の記事でいくと、

 

前回は、1789年7月11日のネッケルの罷免あたり

アントワネットが権力闘争の中心に向かって行く様子について書いたのですが、

 

 

いろいろと書きたいことがあるのに、

 

なんやかんやでベルばら原作を

サクサクと読み進めてしまって^_^;

 

もうパリ出動前夜の例のベッドシーンのところを

現在読んでます❤

 

 

なんだかこのシーン前半のオスカルとアンドレの動きで

いろいろと腑に落ちないことがあったので、

 

昨晩はまたまたリビングで

相棒といろいろ検証実験してたのですが(笑)

 

まあそのことは近いうちに書くとして、

(さらなる検証を重ねたい…(笑))

 

 

ちょっとその前に、

 

もう1シーン気になっていたところがあったので

そのことについて書きます。

 

 

7月12日、オスカルが衛兵隊員たちに

パリ出動の旨を告げるシーンです☆

 

書きたいポイントが複数思い浮かんでしまったので無気力

 

前半と後半に分けて書きます。

 

前半は、アンドレが目が見えていないことが衛兵隊員にばれて

さあ大騒ぎ!のシーンまでで、

 

後半はその後の、アンドレと衛兵隊員たちの

青春劇場🍃(笑)あたりについてです。

 

 

さてさて、

 

衛兵隊の練兵場でしょうか?

 

馬に乗ったオスカルが整列する衛兵隊員たちに向かって、

明日のパリ出動の決定事柄についての説明をしています。

 

衛兵隊がパリ出動に駆り出されるという事実よりも、

 

オスカルがその命令に従い、

 

部下たちをパリ出動に送り出そうとしていることに

納得がいかない衛兵隊員たち。

 

もうこの時点でアランをはじめとするその周辺の隊員たちは、

オスカルの人柄を理解しているということですね。

 

オスカルが民衆に銃を向けるような軍人、

そして司令官ではないということを。

 

衛兵隊は国王の軍隊なので、

 

王室と民衆が対立したときには

国王側につくのは筋の通った話だとは思うのですが、

 

この少し前にオスカルは上官の命令に逆らって、

三部開会会場に居座っている平民議員を武力でおっぱらう命令に逆らっていたし、

 

同じく命令違反をしてアベイ牢獄に投獄されていた

アランたち部下を救出したりしたので、

 

部下たちもオスカルは口先だけの上官なのではなく、

自分の信念をがっちりと持った司令官で、

 

上からの命令だけで動く軍人ではないことを

しっかりとわかっているのでしょうね。

 

ある意味、すごいことです!

 

軍隊=上官の命令によって全体が動く訓練された組織

 

と考えると、

 

軍隊の存在意義を根底から覆すような思想をオスカルがすでに持っていて

それに部下の一部が従っている…

 

あ、これ、もう、

 

革命起こってますねフランス

 

(笑)

 

このあとバスティーユ攻撃に衛兵隊員たちが合流するシナリオのベースが

すで出来上がっているような印象です^_^;

 

 

あとおもしろいのが、

 

命令に従ってパリ出動はするけれども、

民衆に銃を向けるわけではない

 

とオスカルが発言しているのですが、

 

もうこの時点でひょっとしてオスカルは、

 

パリ出動はするけれども、

ただのデモンストレーションではなく戦闘状態になることも覚悟し、

 

万が一そうなった時は、

民衆側につくかもしれないという構想を、

 

覚悟はできていないけれども

なんとなく想定していたのかもしれません。

 

原作者さんが物語を丁寧に想像していって、

キャラのセリフや動きなどを先回りして調整している感じ、

 

勝手に妄想出来てしまいます無気力

 

 

その後のオスカルのセリフ…

 

「銃をむけるときまっていない 出動するだけだ」

 

に、食ってかかる隊員たち恐竜くん恐竜くん恐竜くん

 

アランが、

 

「おなじことです!! われわれにはわかっています ごまかさないでください」

 

と言います。

 

そのあと、

 

アランのセリフか、

そのお隣の人の発言だかわかりませんが、

 

「あ…あなたが貴族だから」

 

と発言し、

 

そのセリフにオスカルがものすごく反応します。

 

 

「わたしが貴族だから…?」

 

「あ…あなたが貴族だから」のセリフの後に

何て言いたかったんでしょうね。

 

あなたは貴族だから、

なんだか軽い感じでパリ出動なんて言っちゃっているけど、

 

衛兵隊員たちの中の多くは平民出身で

パリの民衆の中に家族がいて、

 

もし戦闘に突入することになれば、

どんな思いをし悩まなければならないか、

 

あんたら貴族にわかるのか!?むかつき

 

といったところでしょうか?

 

 

なるほど…

 

そうだとしたら、

その後のオスカルの、

 

「わたしが貴族だから…? 苦しまなかったとでもいうのか…」

 

につながりますね。

 

フランス革命期、絶対王政の終焉時期にあって、

軍人貴族のオスカルは、

 

いろいろな人たちとの出会いの中で広い世界を学び

自分の生まれ出た貴族社会や旧体制に疑問を持ち、

 

でも旧体制の在り方自体に疑問を持つということは

自分自身のそれまでのアイデンティティーに疑問を持つということで、

 

オスカルにとってはすでに

貴族である自分と自分の生き方の方向性にずれが出来ていて、

 

すでにずーっと苦しんできたんでしょう。

 

尊敬してきた父上に成敗されそうにもなったし…

 

なんだかこのあとりのシーンの一つ一つのセリフ、

身がぎっしり詰まった感じで内容が濃いです恐竜くん

 

 

さてさて、

 

このあたりのシーンでさらにおもしろいなーと思うのが、

 

アランがオスカルに

ものすごく敬語を使っているところ。

 

まあ、軍隊なので、

 

日本語の世界で考えると上官に敬語を使うのは

あたりまえなのでしょう。

 

でもオスカルが衛兵隊に移動した直ぐの頃は、

 

アランは女性のオスカルが衛兵隊にやってきて

しかも自分の上官になるのがものすごく受け入れられなくて、

 

オスカルにめちゃくちゃ反抗し、

敬語も使ってない雑な言葉づかいでした。

 

でもこのあたりの

アランのていねいな話し言葉よ…🍃

 

すっかりオスカルに取り込まれてしまっている感じのアラン…

 

そして、

 

【ベルサイユのばら 電子版 8巻】

 

「それでは従いましょう!」

 

の感じが、

 

【ベルサイユのばら 電子版 8巻】

 

三部会会場の突入を中止し軍を撤退して去っていった

ジェローデルと重なる…

 

無気力

 

このときのジェローデルも、

上からの命令に逆らうのは罪だと知りながら

オスカルに免じてオスカルの意向を受け入れた一人です。

 

アランもオスカルという人間性を受け入れて

あなたの指揮ならと、

パリ出動命令を受け入れた。

 

そしてこの男性2人ともがかつてオスカルに求愛行動をしていて、

今でも心の中で彼女のことを愛し尊敬している…

 

と、勝手に妄想して楽しんでしまいます(笑)

 

 

さてさて、

 

その後アランが動きます。

 

アンドレが目の見えないことを

この衛兵隊の中で唯一知っている彼ですが、

 

そのアンドレのパリ出動を阻止しようとアンドレに近づいたのですが、

 

 

このあたりのアランの動き

おもしろいですねー。

 

パリ出動命令を伝えたオスカルにくってかかったのもアランが中心で、

その後もアランがアンドレに行動を起こす。

 

なんだかアランがオスカルとアンドレの2人に

いろいろ世話を焼いています…(笑)

 

オスカルにとってもアンドレにとっても

手のかかるやんちゃものだった年下男のアランが、

 

その2人の世話を焼いているみたい…(←妄想です無気力

 

まあ班長というという立場もあっての行動なんでしょうけれども、

なんだかおもしろいです。

 

 

さてさて、

 

その後アンドレに近づいて、

アンドレのパリ出動同行意思の確認をして、

 

他の隊員の前でアンドレが

目の見えていないことをばらすような行動をとる。

 

 

アンドレ、

 

何が起きているか気づくや否や

アランに大激怒!!

 

あーん、また

パンチ繰り出した(゚д゚)!

 

アンドレは軍隊の中では

かなりけんかっ早いようです(笑)

 

貴族社会ではお上品にふるまっていたけど、

 

もとは結構手が出ちゃうタイプなのかしら?

 

まあ、貴族相手にも粗雑な行動してたけど…

 

例👇

 

【ベルサイユのばら 電子版 6巻】

 

売られたケンカは買う!

 

(笑)

 

 

そのあとアランとアンドレの殴り合いが続きますが、

 

アンドレは目が見えていないので

殴ってもアランにはなかなかあたりません。

 

アンドレのパンチが決まった回数、

 

1回のみ恐竜くん

 

それに対し、

アランのパンチが決まった回数…

 

4回…恐竜くん恐竜くん恐竜くん恐竜くん

 

 

あー、アンドレ(>_<)

 

やられちゃってる…魂

 

 

で、今回このあたりのシーンで一番気になった…

 

【ベルサイユのばら 電子版 8巻】

 

「や…約束なんざ… このさい… アルゴスに食わせっちまえってんだ!」

 

の、

 

アルゴス

 

無気力無気力無気力

 

 

いや、前から前から気になってはいたのですよ。

 

アルゴスってなんぞ?って…

 

でもまあ、

 

たぶんギリシャ神話のなんかなんだろうなって

それほどキョーミ関心を持たなかったのですビーグルしっぽ猫あたま

 

 

でもこれまでなんとなく読み流してきた

ベルばら赤薔薇に登場するギリシャ神話チックな名称をがっつり調べてみると

まあいろいろおもしろい発見はあったのです。

 

例👇

 

 

(笑)

 

なので今回も、

 

まあちょっとだけ調べてみるか…くらいなモチベーションで

ざっと調べてみたところ…

 

やっぱりおもしろい発見が(・ω・)ノ

 

 

アルゴス☆

 

 

やはり、ギリシャ神話に登場するキャラクターです。

 

参照👇

 

 

いったいなんぞ?

と調べてみたら、

 

ギリシャ神話に登場する巨人だそうです。

 

その巨人であるアルゴスに、

 

そんな約束なんざ食わせちまえっ!

 

て、アランが言っているので、

 

まあアランは特に意味もないけど

力の象徴である巨人にでも約束なんざ食わせておけって

テキトーにいったのかしら?

 

と、

 

初めはそんな印象でした。

 

 

でもよーくアルゴスの説明読んでみたら、

 

アルゴス

 

巨人は巨人なのだけれども、

 

ただの巨人じゃなくて、

ほかにものすごく特徴的な特徴があったの!

 

 

それが…

 

 

アルゴス、

 

なんと、

 

 

 

100の目を持つ巨人!

 

恐竜くん

 

 

 

上の参考文献によると、アルゴスは、

 

「全身に100の目を持ち、しかもそれらの目は交代で眠るため、アルゴス自身は常に目覚めている(別の伝承では、背中に第三の目があるとも、後頭部に二つ目があるとも言われる)。つまり、アルゴスには時間的にも空間的にも死角が無い。」

 

アンドレってこのとき目が見えなくなっていて、

 

この直前のシーンで、

 

これからパリ出動で自分の最大の存在意義である「オスカルを守る」という使命が

今まさに試されようとしているそのときに目が見えなくなって、

 

暗闇で絶望しているアンドレの姿が描かれていました泣

 

これ👇

 

​​​​​​​【ベルサイユのばら 電子版 8巻】

 

目の見えないアンドレを死なせたくないアランが

アンドレに放ったセリフの中に、

 

アンドレが一番欲しいであろう「強い視力」の象徴のような

アルゴスを口にさせるとは…

 

原作者さん、

 

抜かりない…無気力

 

と、大妄想です…^_^;

 

 

ちなみにアルゴスは、

 

いろいろな化け物を退治した

「力」の象徴でもあるみたいです。

 

 

さてさてこのシーン、

 

アンドレが戦場でなくなるたった1日前のこと。

 

アンドレの命は

あと1日しかないのです。

 

この時点で少し彼の人生で動いた部分と

動かなかった部分が描かれている気がしているので、

 

その部分を書きたいのですが、

 

長くなったので一旦切ります。