ベルばら原作の読んでいる個所が

どんどんフランス革命へと向かっていますフランス

 

 

原作のナレーションによると、

 

7月10日、

 

つまりバスティーユ攻撃の4日前までにフランス全土から王家の軍隊が到着し、

国王の命令を待ってパリ市民とにらみあっています。

 

このあたりの描写は原作ではナレーションのみですが、

アニメでは詳しく描写されていました。

 

 

これすごいなーと改めて思うのは、

 

たぶんこのときパリに集結した軍隊はパリに集まる前、

 

国境付近で他国からの侵入を防ぐために

国境警備のために配置されていたのだと思います。

 

他国からの侵入があればすぐに戦争ですね。

 

まさに戦争のために配備されている王家の軍隊👑🐎

 

それがフランスの首都であるパリに集められて、

市民と対峙している…

 

|ω・)

 

フランス王家の敵が他国から

自国民へと向けられているというわけです。

 

すごい話です…魂

 

もう国家って何??

 

って話ですよね…

 

 

このシーンの少し前に、

アントワネットとオスカルの最後の語らいのシーンがあって、

 

アントワネットはこのときすでに、

王家の軍隊がパリに向かっていることをオスカルに伝えています。

 

ものすごくビビるオスカル…👇

 

【ベルサイユのばら 電子版 8巻】

 

 

オスカルはその事実を聞いて、

 

「武装して戦う…!? 戦場へでるのか…!? なんのために だれと戦うために…!?」

 

と、衝撃を受けていました。

 

 

オスカルは軍人として生きてきたので、

軍人の存在意義について私論がしっかりとあるのでしょう。

 

オスカルの理解では軍隊は国民を守るため。

 

王家を守る軍隊を統率してきたジャルジェ家に生まれ

軍人として育てられたオスカルなので、

 

初めのうちは王家をお守りするための

自分の軍人人生だと思っていたのでしょうが、

 

途中からは時代も動き

いろいろな人たちと出会い、

 

軍隊の意義の理解が広がっていったのでしょう。

 

 

ちょっと前置きが長くなりましたが、

 

それでです!

 

その後のネッケル罷免のシーンです☆

 

 

スイスの銀行家で平民出身の資産家ネッケルは

その手腕を買われてその当時のフランスの大蔵大臣。

 

そのネッケルが国王に

パリに集まった軍隊の武装解除を進言しています。

 

 

ネッケルは平民から自分たちへの利益を大いに期待されて

大蔵大臣になっていると思うので、

 

軍隊の解除は平民たち、

パリ市民たちのためであるとは思うのですが、

 

原作で進言している内容な

すごくまっとうなことです。

 

 

王家の軍隊をパリに集結させれば、

いたずらに市民の不安をあおる…

 

その通り!(・ω・)ノ

 

 

そのときの軍隊の数がそれほどだったのか調べてみたのですが

途中で断念してしまったのですが^_^;

 

とにかく大人数だったと思います。

 

 

もともとパリはすでに食糧難で、

 

これ以上パリに人口が増えればパリの食糧難が加速、

かならず大暴動が発生する。

 

大暴動が発生すればその怒りのエネルギーは

王室や特権階級に向けられるので、

 

争いを避ける意味でも軍隊を撤退させるべき。

 

 

長いスパンで考えて、

そして王家の今後の運命やら国民のことも考えて、

 

国政的にはネッケルの言っていることは

ものすごく的を得ていると思います。

 

 

でもそこに反応するアントワネットピンク薔薇

 

「どんな屈辱をくわえれば気がすむというのです!?図にのってわたしたちから

 すべての権力をはぎとろうというつもりなのでしょうか!?」

 

アントワネットのこの発言でわかるのは、

 

彼女は国全体の利益を長い目でみて

国を治めるもとしては発言しておらず、

 

奪われそうになっている自分の「権力」の保持だけを目的として

発言している。

 

完全に権力闘争の発想ですね。

 

 

なんだか「権力闘争」という

いわば歴史的に「男の世界」の中心に立つ王妃さま。

 

 

そういえばアントワネットは

ベルサイユ宮殿からチュイルリー宮に移されたときに、

 

【ベルサイユのばら 電子版 9巻】

 

「これからは国王陛下のかわりに わたしが男にならねば…」

 

と言っていました。

 

「君主として国民を支配する権力を わたしは神からさずかったのだから…」

 

権力を維持するために男になる…

 

 

これベルばらのストーリ構成としては

とてもおもしろいポイントだと思います。

 

 

もう一人のベルばらの主人公オスカル赤薔薇

(フェルゼンは放置(笑))

 

オスカルはフランス革命という動乱の時期を経て

女性性を取り戻していったキャラクターです🌸

 

関連記事👇

 

 

女の子として生まれたのに、

ジャルジェ家のために父親に軍人として男として育てられ、

 

それゆえ女性としての青春時代を謳歌することができなかったオスカル…泣

 

 

でもフランス革命という動乱の時代、

 

いろいろなことがあって

最終的には最愛の人アンドレと結ばれ、

 

軍人としての自分なりの役目を全うして

アンドレの待つ天国へと向かって行きました。

 

 

軍人=男性として生きる

 

だったオスカルが、

 

最終的には女性でありながらも軍人というアイデンティティーを

形成することができたような印象でした。

 

 

人生を通し、フランス革命という動乱期の中で、

 

女性性を取り戻していくオスカル赤薔薇

 

そして

 

男になって行くアントワネット⚔🐎ピンク薔薇

 

 

このベクトルが交差していく感じが

なんだか(勝手に)おもしろいです(*'ω'*)

 

 

ベルばら赤薔薇って話の内容が二元論で語られていなくて、

 

人間は善人と悪人に2分されない。

 

一人の人間の中にいろいろな思いが混とんとして存在し、

 

そういった混沌の中でもがき苦しみ

いろいろと学び成長していく…

 

アンドレとかもろにそんな人生だった印象ですが(笑)

 

ベルばらの他のキャラたちもしかり。

 

 

そしてさらにはベルばらのお話の中に、

 

男女の役割ががっちりと2分されている

18世紀フランスの旧体制の時代にあって、

 

2大主人公たちの人生の中で

女性性と男性性が両方描かれていて、

 

その2つが人生の中で割合が変化していく様子が見える気がします。

 

 

まあ、人間、

 

ホルモン的には男性ホルモン・女性ホルモン

全員が両方持っているし、

 

その割合は量も年齢によって変化していく。

 

世界はキレイに2分されるわけではないし、

 

男女の役割も文化によって時代によって変わっていくし、

 

と、

 

まあ固定観念的には語りえない世界なのですが、

 

 

ベルばら赤薔薇の物語の中でも、

 

2大主人公たちの中で女性性だとか男性性、

その両方が描かれていると妄想すると、

 

50年前の作品としてもすごいなあ…

当時の漫画すごいなあ…

 

とか、

 

なんだかおもしろかったので

いろいろ書いてしまいました。

 

 

ベルばら赤薔薇やっぱり、

 

哲学的ですね…(妄想上無気力

 

おもしろいです赤薔薇ピンク薔薇赤薔薇

 

 

スミマセン、

 

一人でおもしろがってます猫しっぽ猫あたま

 

(笑)