オスカル成敗事件の激熱シーンについて赤薔薇

 

前回は、

 

アンドレがジャルジェ将軍に向けた短剣が

オスカルのお部屋にあったものではないか?

 

といったところから、

いろいろ妄想を繰り広げましたが、

 

 

今回今一度、

この激熱シーンを最初から読んでみました赤薔薇

 

そうしたらなんだか今さらながら、

アンドレに深く心を動かされてしまったわたし...

(ホントに、今さらながら無気力!)

 

(笑)

 

 

ということで、

 

感じたことを整理しながら、

つらつら書いていきたいと思いますピンク薔薇

 

 

まずはこのシーン☆

 

軍務違反を犯したオスカルをジェルジェ将軍が、

 

ジャルジェ家から謀反人を出すわけにはいかないと、

自分の手で成敗寸前だったところ、

 

アンドレがすんでのところで将軍を制し、

自分の命を引き換えにオスカルの命を守ることに成功!!

 

ざっくりいくと、

そんな流れです。

 

 

オスカルの命を守ったアンドレ…赤薔薇

 

 

ベルばら全編を通してよくよく考えてみると、

オスカルの命を救った人物として真っ先に挙げられるのは…

 

そうこの人!👇

 

【ベルサイユのばら 電子版 6巻】

 

フェルゼン🌳

 

かっこいいですねえ~ニコニコ飛び出すハート

 

オスカルがアンドレ共々パリで暴徒に襲われた際には、

命の危険も顧みないで2人のことを救ってくれました。

 

 

フェルゼンって、

これ以前にも一度オスカルの命を救っていて、

 

それが…

 

【ベルサイユのばら 電子版 3巻】

 

オスカルがポリニャック一味に襲われたとき。

 

どちらのエピソードでも、アンドレは

オスカルの護衛としてオスカルと行動を共にしているのだけれども、

 

どちらかというとオスカルの方がアンドレのことを守っていて、

 

いざというときはフェルゼンがどこからともなく風のようにやってきて(笑)

アンドレも一緒に救ってくれた感じ。

 

 

ポリニャック一味に襲われたときなんて、

 

西部劇みたいに銃をぶっ放し

馬で駆け付けてくれたフェルゼン馬

 

勇敢というか

頼もしいというか、

 

かっこいいですねー!

 

 

パリで暴徒に襲われた際には、

 

フェルゼンはスウェーデンの近衛隊の皆さんを引き連れていて

軍務の最中だった。

 

軍隊引き連れて助けに来てくれるあたり、

 

白馬の王子様が助けに来てくれるみたいで

王子様感満載のフェルゼンでした赤薔薇

 

 

フェルゼンがオスカルの命を救うときはいつでも、

 

軍隊やら武力やらの「力」を持って外から介入し、敵を蹴散らし、

そして救ってくれるような構図となっています。

 

 

まあ、それだけフェルゼンは、

 

大貴族という身分やら軍隊でも高い地位にあるので、

もとから「力」を持った人物であり、

 

そんな「力」でもってオスカルの命を救う資格を

備えた人物と言えるかもしれません。

 

オスカルは確実に、

 

そんな頼もしいフェルゼンを親友として頼っていて、

女性として片思いし続けていたようです…ピンク薔薇

 

 

そんな「力」を持ったフェルゼンに

助けられるオスカルを目撃してきたアンドレ。

 

アンドレ本人もフェルゼンに助けられてきたし、

なので彼がいかに勇敢で頼れる人物か知っていたのでしょう。

 

 

でもアンドレがオスカルの命を救った

例のオスカル成敗事件のとき、

 

アンドレはフェルゼンみたいに「力」をもって

旦那さまとオスカルの間に

ドラマティックに介入したわけではなかったようです。

 

【ベルサイユのばら 電子版 7巻】

 

オスカルを今にも成敗しようとする将軍の腕を掴んだあと、

ずっと冷や汗をかいているように見えるアンドレ。

 

自分がしている行為が当時の社会の中では

犯罪行為だということはおそらく十分理解しているのでしょう。

 

アンドレは平民で、

社会的に身分も地位も低く、

 

ジャルジェ家の中でも使用人として

何の力もない存在で(腕力はありそうだけど…)

 

そんな自分の力のなさについては

じゅうぶん承知の上でのこの行動だったのでしょう。

 

 

刃を向けた相手は、

 

おばあちゃんが口を酸っぱくして自分に教え込んできた

お仕えすべき「恩義ある旦那さま」。

 

将軍は、

 

両親を亡くしたばかりの子どもだった自分をひきとり

オスカルの側において、

剣も教えてくれた、

 

アンドレにとってもある意味

自分の父親のような存在でもあったかもしれません。

 

 

自分は何の身分もない平民で使用人で、

刃を向けているのはお仕えするジャルジェ家の当主。

 

刃を向けるだなんて

ありえない相手。

 

もしアンドレがフェルゼンとかジェローデルとかと同じ大貴族で、

ジャルジェ家によく出入りしているオスカルの恋人設定だったら、

 

冷や汗もかかず

顔を青くすることもなく、

 

もっと堂々と2人の間に

ドラマティックに割って入ってこれたハズ。

 

 

でもアンドレは、

 

自分の立場をわきまえながら、

ホントはやってはいけないことをしている認識をおそらく持ちながら、

 

このシーンに介入してきたんだと思います。

 

 

そのあとの将軍とのやり取りも、

「力」でのやりとりでは全然なくて、

 

【ベルサイユのばら 電子版 7巻】

【ベルサイユのばら 電子版 6巻】

 

「心」でのやりとり🌸

 

衛兵隊で、部下たちを力で押し付けるのではなく心でぶつかっていったオスカルの姿勢と、シンクロするところがあるようにも見えるアンドレの行動ですが、

 

将軍の「ばかめ…が...」で、

 

アンドレが「…はい...」って

視線そらしいるので、

 

自分のしていることが間違ったばかな行動だということを

アンドレは認識している

 

その上での行動のようです。

 

 

ばかなことだとわかっていても、

オスカルを守るためにやらざるを得ない行動🌸

 

 

アンドレは自分がしていることが

身分的に立場的にありえない行動だし、

 

なので、

 

自分の行動を正当化できた上でこの行為に及んでいるわけではないから、

自信なさそうな顔をしているのかもしれません。

 

 

でもなんだか、

 

長いこと時間をかけて培ってきた彼の「信念」みたいなものが

その表情に表れている気もするわ…

 

それが、

 

「自分の命に代えてもオスカルを守りたい」

という思いと、

 

「オスカルのことを愛している」

 

その2点赤薔薇

 

なのかもしれません。

 

【ベルサイユのばら 電子版 7巻】

 

勝手ながらアンドレのこの表情…👆

 

自分の力のなさを受け入れ理解しながらも、

 

オスカルへの愛とその命を守りたいという思いを胸に秘めた

アンドレの信念が表れた「はなしません…」だと妄想してしまって、

 

心を奪われてしまいそうです...ニコニコ

 

 

超えることが難しい難題を抱えながら、

それでもあきらめることができずに

自分の信念のため愛のために悩みに悩み抜いて、

 

人にばかにされようが、

それを遂行することによって何かを失うことを分かっていながら、

(アンドレの場合は自分の命を引き換えで)

 

それでもあきらめずに進んでいく人間の姿は

感動させるものがあります(*'ω'*)

 

アンドレはたぶん

信念の人なのね赤薔薇

 

 

わたしもぶっちゃけ若い頃、

 

わかりやすく自分のことを救ってくれる人

守ってくれそうな人

導いてくれる人

自分の考えをしっかり持っていそうな人

 

に心動かされたものです。

 

なにしろ自分が恋に落ちた相手は、

いつもフェルゼンタイプ(笑)

 

正直アンドレみたいな、

 

自分の弱さを知っていながら

でもあきらめずに悩み抜いて、

 

泣いたり、すがったり、草むしったり(笑)

いろいろじたばたする人、

 

正直心の中で、「勝手にやってて!」って

ばっさり切り捨てていたかもしれません(←冷たい…無気力

 

 

でも他人の心を動かす人ってたぶん

アンドレみたいな人なのかもしれないわ…

 

なーんて、

 

年を重ねた今ならわかるかも(*'ω'*)

 

 

フェルゼンはオスカルの命を何度か救ってくれはしたけれども、

 

アンドレはオスカル成敗事件の一件で、

オスカルの命だけじゃなくて、

 

その魂も救ったのだと

妄想しております🌸

 

 

まあそのあたりについては長くなりそうなので、

次回に持ち越すと思いますが、

 

 

人間の魂をも救える人って、

たぶんアンドレみたいな人なのだわ(*'ω'*)

 

弱さの中の力

みたいのを持っている人。

 

弱い自分を認めながら受け入れながら、

それでもなおあきらめずに一歩ずつ歩む人。

 

 

変な読み方になるかもしれませんが、

 

わたし、一応洗礼受けていて

若い頃はよく教会に通っていたので思うのですが、

 

この「愛」の描き方、

 

ものすごくキリスト教的だと思います。

 

身分が低くて力の弱いアンドレが

オスカルの魂を救って、

 

本当の意味での「愛」について学ばせてくれて

オスカルを新しい命へと導いたお話。

 

2人の関係は横並びで、2人で愛に満たされて

この先も2人一緒に歩んでいくの🌸

 

 

でもアンドレもその心境に至るまでに

ものすごい試練を乗り越えてきているし、

 

オスカルも同じだった。

 

 

アンドレがこの自分の命をかけるシーンで、

 

自分の行っていることへの正当性の確信がもてないまま、

それでもなお自分の信念をもって行動出来たのは、

 

それまでの試練を乗り越えてきたことによる

心の成長があったからであり、

 

そんなアンドレの姿を見て、

 

アンドレにやっと自分の素直な想いである

「愛している」を言えたのも、

 

オスカルの心の成長あってのことだったと思うので、

 

ここまでのストーリー展開は長かったけど、

一番最高の2人の愛の結末を迎えるためには、

 

必要なプロセスだったのかも知れません。

 

 

長くなりましたが、

 

なんだかアンドレにグッときます!赤薔薇

(いまさらながら…(笑))