前回の続きです☆

 

 

これまで、ベルばらの名シーンをクラシック音楽で表現すると、

どの曲が私的ベストか!?

という妄想を繰り広げてきましたが(笑)

 

ついに見つけた、ベルばら屈指の名シーンの一つ、

アンドレの怒涛の愛の告白シーン🌹に

ベストマッチのクラシック曲♪

 

それは、

 

ビバルディーの四季から「夏」第三楽章

 

通称「嵐」!!

雷雨台風

 

これ👇

 

で、この演奏を聴いて、その名シーンへのさらなる妄想が始まり(笑)

 

アンドレはこの行動を、ただの勢いというか、アクシデントとして起こしただけではなくて、結構冷静に思考を巡らせる瞬間を持ちつつ起こした側面もあって、

 

コントロール不能の瞬間と

冷静に思考を巡らせている瞬間

 

この2つの瞬間を行ったり来たりしながらあの事件を起こしていったのではないかしら?という妄想について、前回書きました(*'ω'*)

 

今回はその続きです☆

 

 

実はこの妄想劇場を展開するきっかけとなった、いただいたコメントの中に、

ビバルディーの四季の曲には、

ソネットという短い詩が曲についているという情報があって、

 

ビバルディーの「四季」、子どものころから知っているのに、

曲に詩がついているということをこのとき初めて知ったわたくし。

 

…で、興味津々で、

いろいろこの曲について調べてみたのだ☆

 

 

まず作曲者ビバルディーはイタリア、バロック期の作曲家♪

 

17-18世紀の人なので、わたくしが一番好きな作曲家

バッハと同世代の音楽家ね♪

 

イタリアはベネチアで活躍した人で、なんと彼、カトリックの司祭! 

さらに音楽講師、劇場支配人などもやっていたようで、

なんたるマルチ・タレントな人ではないか!

 

彼の作品である「四季」は、1724-1725年に出版された「和声と創意の試み」というバイオリン協奏曲集の8曲中の4曲。この人、イタリアの作曲家なのに、この曲集はなんと、

アムステルダムとパリで同時出版。当時フランスはルイ15世の統治下。

ルイ15世、まだ10代半ば。

 

...で、この「四季」、春、夏、秋、冬の4曲なのだけど、本人は「四季」としてまとめて作曲したわけではなく、あくまで4曲別の作品として作曲したらしい。

 

ちなみにこのビバルディーの「四季」はフランスでも人気があったらしく、1775年にかのルソーがフルート独奏曲に編曲! こんなところにベルばらとのつながりが!

 

パリで楽譜が出版されたということは、楽譜はパリで手に入るので、ベルサイユでも演奏されていて、ベルばらのキャラたちも、演奏を聴く機会あったのかしら?

なんて妄想してしまう❤

 

…で、この4曲、各曲は3部構成で、

全部、短いソネットという詩がついているの。

 

「四季」に関しては、ソネットの作者は不明、ということらしいけど、

ビバルディー本人が書いた説もあって、わたくしは勝手に、

たぶん本人が書いた!と妄想している(笑)

 

で! 例のベルばらの名シーン、

アンドレの怒涛の愛の告白シーン❤にベストマッチ、

と勝手に決定した「夏」の第3楽章なのだけれども、

 

そのソネット(詩)を読んだときに、驚愕したわ!!

 

だってあまりにも、あのシーンぽかったのですもの!

 

Σ(゚Д゚)💦

 

 

このビバルディーの「夏」なのですが、ソネットの内容を見ると、

第1楽章から嵐の来る気配を羊飼いが感じ取っていて、

ずーとざわざわしているの(笑) 

 

だから曲も、第1楽章から、不穏な感じが表現されていて、

そして第3楽章で、ドカーンと嵐がやってくる!

 

 

ちょっとその詩を、第1楽章から見てみよう☆

 

I. 太陽が焼けつくように輝この厳しい季節に、

人と家畜は活力を失い、

木や草でさえ暑がっている。

そしてそよ風が心地よく吹く。

しかし北風が不意にそよ風に襲いかかる。

羊飼いは雨を恐れ、自分の不運を嘆いて涙を流す。

 

II. 稲妻、雷鳴、そして群れをなす無数のハエ。

そのため羊飼いの疲れた体は休まることがない。

 

そして、やってきました、

第3楽章「嵐」!!

 

演奏、もう1回貼る!(笑)👇 

 

で、ソネットですが、

 

III. ああ、彼の心配は現実のものとなってしまった!

 

空は雷鳴をとどろかせバイキンくん

稲妻を光らせ雷

あられさえ降らせて台風

 

誇らしげに伸びている穀物を打倒した。

 

 

Σ(゚Д゚)Σ(゚Д゚)Σ(゚Д゚)Σ(゚Д゚)Σ(゚Д゚)

 

 

なにこの第3楽章のソネットの

ブラびり感!!

 

(゚д゚)!

 

(笑)

 

すごい、なんかアンドレに嵐がやってきて、

誇らしげに生きてきたオスカルを、

打倒してしまった…

 

みたいな??

 

アンドレが羊飼いに思えてきた…(笑)

 

ビバルディーの「夏」のソネット、

全編通して、羊飼いが過酷な環境に置かれている様子が描写されていて、

 

夏の焼けるような暑さと、

嵐の来る予感。

 

羊飼い、嵐を恐れて、自分の不運を嘆いて泣いているし、

もういろいろ大変で眠ることすらできず、

 

で、ついに嵐がやってきちゃう!

 

このソネットの嵐は、自然現象で外からやってくる嵐だけど、

アンドレの場合は、内からやってくる嵐を恐れながら、でもやってきちゃう、

なんて妄想してみる(笑)

 

 

…で、こんなこと考えてしまった…。

 

アンドレのこの怒涛の愛の告白劇🌹

 

いろいろなタイミングが重なって、

いきなりドカン!とやってきたもの、

とだけ考えていたのだけれども、

 

でも実は前々から、アンドレ本人は、いつか近い将来に、

こんな日がやって来るのではないかと恐れていたのかもって。

 

自分の中にある激情をを抑えきれずに、いつの日にかオスカルにその思いをぶつけてしまい、オスカルを傷つけてしまう日が来るのでは、とアンドレは恐れていた、

という妄想^_^;

 

 

そういえば、このシーンの直前って、アンドレにとっては試練の時で、

 

2年前にアメリカからフェルゼンが帰ってきて、愛するオスカルは彼への片思いから苦しそうだし、それをどうにもしてあげれず、しかも自分の思いも伝えられずにいて、

 

このシーンの直前は黒い騎士騒動で、

オスカルに無理やりその偽者役にさせられ、

(たぶん)愛着のあった長い髪を勝手に切られ、

無理やりイメチェンさせられた挙句(笑)、

左目を負傷し、最終的には左目を失明…(泣)

 

ビバルディーの「夏」の世界は、

焼けつくような灼熱地獄だけど、

 

アンドレにとっても、あのシーンの前、

毎日がきっと心休まらないような試練の時間を過ごしてきたのではないかしら?

と想像中(@_@)

 

 

…で、アンドレの内に秘める

「嵐」についての妄想なのですが、

 

こんなことも考えた。

 

 

アンドレって、オスカルに対して、ただの幼馴染とかきょーだいという感覚以上の精神の結びつきを感じながら(確信しながら?)共に生きていてきた、と思っていて、

 

アンドレ、19歳のときの、アントワネットの馬暴走事件の過失の責任を問われて、

国王から死刑を宣告されそうになったのをオスカルに助けてもらった時点で、

自分はオスカルのために命を捨てよう、って誓っているの。

 

このシーン👇

【ベルサイユのばら 電子版 2巻】

 

「オスカル おれはいつか おまえのために 命をすてよう」

 

アンドレ、こんなストーリーの早い段階で、

もうオスカルのために命を捨てる宣言!

 

…で、この「おまえのために命をすてる」の意味の中に、

 

オスカルと死ぬまで一緒にいて、ずっと守り続け、

最後の最後にオスカルのために命を捨てる、

といった意味合が含まれているのね。

 

ずーっと一緒にいて

死ぬまで君のことを守るよ🌹

 

もう、結婚の誓約!(゚д゚)!

 

そう、もうこの時点でアンドレ、オスカルと、形式上では実現できない「結婚」みたいな結びつきを、実質的な関係としては続けていく決心していて、

そのこと一人で(笑)宣言しているの。

 

何度も言うようですが、勝手に宣言!(笑)

 

 

…で、オスカルとアンドレは、本当にこの先もずーっと、

夫婦みたいに一緒に時を過ごしているんですよねー。

 

【ベルサイユのばら 電子版 4巻】

 

アンドレがオスカルの部屋に入り浸っていたり、

 

【ベルサイユのばら 電子版 4巻】

 

2人でテーブルについていたり…

 

アンドレはずーっとオスカルの側にいて、彼女のことを守り続けているもんだから、

30歳を超えたころには、もう、「おれのオスカル」なんて思い込んでるの(笑)

いや、もっと前からか??

 

【ベルサイユのばら 電子版 4巻】

 

今までアンドレの「おれのオスカル宣言」、

まだお前のもんじゃないだろ!ってつっこんでいたけど、

 

もう19歳で結婚みたいな宣言を(勝手に)しているし、

たぶん彼の中では、そういうことなのね(笑)

 

それで本当に、サベルヌ遠征の時はオスカルの命を救っているし、

 

そして黒い騎士の件のとき、

 

【ベルサイユのばら 電子版 5巻】

 

オスカルのためなら何でもする、

を実際に実行。

 

オスカルの作戦のために左目を怪我し、

その後、オスカルの命を救うために失明の覚悟で救出に向かい、

結果、本当に左目を失明してしまった。

 

でもアンドレはそのこと後悔全くしていないようで、

 

「おまえのために命を捨てよう」の宣言が本当であることを、

このときある意味、自分の中で証明して見せたというか、

その固い決心を自分で確認したんだと思う。

 

…で、オスカルとの強い精神的な結びも再確認したんでしょう。

 

これだけみると、すごくプラトニックな愛の物語のようにも見えるし、

愛する女性のためにお仕えする、騎士の愛、みたいな物語にも見えるのだけれども、

 

アンドレの場合は、

そこですまないところがおもしろい(笑)

 

オスカルのこと、ずーっと好きだし、

おれのオスカルだし、

 

だからスキあらば、

 

【ベルサイユのばら 電子版 3巻】

 

キスしちゃう❤

うん、素直なやつだ(笑)

 

あー、でも一回オスカルの肌の感触を知ってしまったら、

もうそれだけじゃ終われないでしょう!(笑)

 

…で案の定、

 

【ベルサイユのばら 電子版 5巻】

 

そう、人知れず、いろいろ大変なことになっていた(らしい)(笑)

まあこれは、キスする前からずーっとだと思うのだけれども、

 

アンドレはもとから、オスカルと結婚しているくらいの、

一生一緒にいる&おまえのこと守るモードで、

オスカルは自分のもの、くらいに思い続けてきて、

 

しかももうキスもしているし、

 

だからそういう関係になりたい、という思いと

一人格闘していた、と想像してる(笑)

 

でも、身分の違いから、社会通念的にはあり得ない。

 

でも、社会通念とはまた違うところで、

やっぱり望んでいたのかもしれない。

 

ありえないことなのだけど、

でも切望していて、

そしてときどき、そんな情熱を抑えきれなくなることがあって、

 

たぶんアンドレがオスカルにこの怒涛の愛の告白をしたときって、

そんな自分の中の激情が溢れそうになってきていたときだったのかも、

 

なんて妄想してしまった。

 

ちょうど目を負傷して、

今まで身分不相応ながら、広い世界を生きてきたアンドレが、

たぶん目のせいでオスカルのお供をする機会が減って、

お屋敷内に行動範囲が狭まれつつあって、

 

だからこそ一層、意識がオスカルに集中しだして、

生きがい=オスカル、になっていた時期だったのかも、

なんて想像してしまう(*'ω'*)

 

アンドレ、片目を失明するという

人生での大きな喪失というか、転換期を迎えて、

一人で大いに不安だったんだと思う。

 

…で、どんどん思いがオスカルに集中していくのだけれども、

それと同時に、たぶんどんどん、オスカルとまたキスしたいとか、

そういった渇望がこのあたりで煮詰まってたのかしら?

 

視力を半分失った分、他の感覚とか感性の部分が敏感になってきて、

今までは近いところで、オスカルの美しい姿を目で見て心満たされていたけど、

 

今は外で一緒に行動することもなくなって、

今迄みたいな心の満たされ方もなくなって、

 

…でどんどん、違う方向に渇望のベクトルが変わっていったのかしら?

なんて妄想です(*'ω'*)

 

しかもアンドレ、(妄想上)感性の人で、情熱家で、

溢れる思いを詩にしちゃうような人🌸

愛と情熱のポエマーでしょ❤

 

いつもオスカルと一緒にいて、その美しさをすぐ詩にする、みたいな生活が続いていたら、それで心のもやもやも解消されていたかもしれないけど、

(芸術家は、内なる情熱を作品にぶつけて生きられる!(笑))

 

こういうのとか👇

【ベルサイユのばら 電子版 4巻】

 

でも、それなくなっちゃったしね。

 

アンドレの激情は行き場を失い、

もうオスカル本人に向かいだしたかも、

なんて妄想です(*'ω'*)

 

…で、アンドレは、本当に自分がコントロール不能になって、

オスカルのこと傷つけてしまうことも恐れていて、

 

 

はい、ここでビバルディーの「夏」のソネット🌸

再登場!

 

 

 

 

III. ああ、彼の心配は現実のものとなってしまった!

 

空は雷鳴をとどろかせバイキンくん

稲妻を光らせ雷

あられさえ降らせて台風

 

誇らしげに伸びている穀物を打倒した。

 

 

 

 

で、こうなった👇台風

はい、ドドーン!!

【ベルサイユのばら 電子版 5巻】

 

なんて、ながーい妄想劇場が、

脳内で繰り広げられたのでした

 

(笑)

 

でもたぶんこのシーンの一番の動機は、今まで記事に書いてきた通り、

オスカルとフェルゼンが何かあった(たぶん、別れがあった)と悟ったアンドレが、

 

もしかしたらこの先オスカルが、他の男のものになってしまう、

その可能性が現実味を帯び始めて一気に不安になり、

 

もうパニック!

という一面は大きいと思う。

 

でも、今まで持ち続けたオスカルへの思いや情熱もついに行き場を失っていて、

ベルナールとの出会いで、啓蒙思想的な発想も手に入れつつ、

 

一人の人間として、一人の男として、

オスカルに向き合い、愛を伝えたい、

そんな思いもあったのではないかしら。

 

あっ、愛を伝えるって、言葉以外のも込みで!

 

(笑)

 

…と、今までの考察に、さらなる妄想が上乗せされ、

いろいろ理解が複雑化しておりますが(笑)

 

アンドレ、ただのコントロール不能でこのアクション起こしただけじゃなくて、

自分で決意してやっている面もあったみたい、と前回の記事で書いたのですが、

 

このシーンの結末、

オスカルの涙を見てはじめて、

 

自分の、命を懸けた覚悟のうえで起こしたその行為が

結果としてオスカルを傷つけたことを悟って、

 

もう、アンドレの心はどしゃぶり。

嵐は続くことになったのでした…

ザザーッ!雨雨雨

 

 

ふー、長かった…(笑)

 

アンドレの心理分析始めると、

なぜか深読みしてしまって、

いつも長くなります(笑)

 

そしてアンドレ、

すごく人間臭くて(?)

良いぞ!

 

(笑)

 

生き方が立体的!

偏っていない。

 

…と、ビバルディーの曲から始まり、

妄想が果てしなく続きそうなので、

無理やりここで打ち切ります

 

(笑)

 

もう一度貼っておこう♪

 

 

アンドレ、怒涛の愛の告白シーン🌹のテーマ曲♪

 

ビバルディ「四季」より夏、第3楽章

「嵐」The storm!

 

ドカーン雷雨台風