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よかった。合格だった。
有難や有難や。道の真ん中で、傾きかけたお天道様に手を合わせたくなる。

それにしても、この30分間の、気持ちのジェットコースター状態ったら。
あれこれこれあれこれ、浮かんでは消えていった様々な気持ち、思い。
忘れないうちに、書いておかなきゃ。
今度はガラケーを取り出して、携帯メールを書き始める。

というわけで、怒涛のごとくあふれてきた一連の思考や感情の流れを、ここに備忘録として記しておきたい。
今振り返ってみると、受験勉強で詰め込んだ心理学の諸理論を、けっこう実践(?)している。
逆境に陥ったとき、ヒトはどのような思考経路をたどるのか、いかにレジリエンスを発揮するか、なかなかの参考になる。面白いものである。

1.    「帰属」
ヒトは、何らかの出来事が起こると、その原因を推測し、因果的な解釈を行う。それを心理学用語で「帰属(Attribution)」という。
なんでもいいから理屈をつけて自分を納得させないと、とてもじゃないけど予測不可能なこの世を生きていくのがタイヘンなのである。
Heider, F.は、「帰属理論」の中で、能力や努力など自分の内的要因に帰属することを「内的帰属」、外部環境や他者など外的要因に帰属することを「外的帰属」と呼んだ。
不合格という「出来事」を前に、最初に私が行ったのも、やはりこの「帰属」である。

おまけに、そこに「認知の歪み」がからまっている。

 

*なんで不合格だったんだろう?

  (原因究明開始)

*きっと研究計画書の内容がまずかったんだ

  (典型的な、内的帰属)

*面接のとき意地悪な質問をされた。あの面接官が、計画書の中身を気に入らず、私を落としたんだ

  (外的帰属。

   しかも面接官に対する「マインドリーディング」という「認知の歪み」)

*昨日、証券会社から投資商品が全損しそうだなんて縁起悪い話があったからいけないんだ

  (外的帰属。

   かつ投資と受験という無関係なものを一緒くたにする「過剰一般化」という「認知の歪み」)

         ④に続く・・・