リア王の言葉と賢治の言葉 | 劇団ぱれっと便り☆★

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今日もいい天気ですね。

今日こそタイヤを交換したい・・・・

 

もう4月なのにまだ冬タイヤなのです。

なかなかうまい具合に交換することができずにずるずると日が過ぎてしまいました。

もう4月だというのにできていないことがたくさんなのです。

 

時間ばかりがどんどん過ぎていく・・・・

全く困ったものです・・・・

 

昨日、ふと思い出した台詞・・・・

 

「 おまえはこの激しい嵐に肌まで濡れるのがたいへんなことだと思っておる。

  おまえにはそうかもしれぬ。

  だが大きな病に苦しむ者は小さな病など苦にはせぬ。

  熊に出会えばお前は逃げるだろう。だが逃げ道に荒海が横たわれば

  おまえも熊に立ち向かうだろう。

  心に悩みがなければ肉体も敏感になる。

  だがわしの心には嵐がある。

  それがわしの五感をさらってしまった、感じるのは心の痛みだけだ・・・・」

 

「心に悩みがなければ肉体も敏感になる」

という言葉が表していることは何かということが頭に浮かびました。

悩みがなければ肉体も敏感になる・・・・

小さな痛みも大きく感じると言葉通りに受け取ることもできるけれども、

同時にリアは心の痛みを和らげるために嵐の中に身体を任せているのは、

悩みが身体を鈍感にしているのではなく、

嵐によって肉体を痛めつけて鈍感にしたいということなんだと思うのです。

そうすると、肉体もまた敏感になっている・・・・・

それじゃあ、熊の話はどう?

逃げ道を断たれてしまったら立ち向かう他ないというのはその通り・・・・

 

リアの言葉はどれも強く、エネルギーがすさまじいと感じます。

これくらい激しい人で、自ら造り上げてしまった蟻地獄に自らはまり、

そのことに気づいてもがく・・・・

もがけばもがくほど沈んでいく・・・・

 

宮澤賢治の言葉もまたとても強いと感じます。

 

賢治がその世界を創り出した源泉にあたるものが何であるのか・・・・

賢治の敏感な心と身体が感じて受け止めていたこと・・・・

そのころ世界で起きていたこと・・・・

そして今起きていること・・・・

 

読めば読むほど言葉に力があるのを感じるのです。

その中に人物が埋もれている・・・・

その姿は明確に描かれていると思うのですが、

それを覆いつくすように賢治の思いがある・・・・

そう思えるのです。