これはこのYouTubeの動画に投稿者自らが説明文に書いた一言です。
僕も彼らの曲を聴くたびに、この言葉を頭が巡ります・・・・。
秋も本格化してきて金木犀の香りも漂うようになってきたので、今回はキンモクセイです。
曲は「冬の磁石」
2005年発売の彼らの13枚目のシングル。
作詞:伊藤俊吾 作曲:後藤秀人
キーボード奏者でもあるボーカリスト、伊藤クンの泣きそうに切ない歌声に軽快なアコギのリズムと突進力のあるリズム隊。それにこの曲の作曲者でもあるリードギタリストの後藤クンの味のあるプレイ!(1:14からの ♪走り出す景色~動き出す恋は~ でのボーカルとのユニゾンがオシャレ!)
ライブならではの5人のダイナミズム溢れるプレイによって、この類まれなるJ-POP史上に残る冬の名曲が更なる輝きを増しています
宮崎あおいちゃんが出演したPVの出来も良く、スタジオ録音ならではのきめの細かい音作りが堪能できるこちらもどうぞ!
哀愁のあるメロディーが好きな我々日本人の琴線に触れまくる、この、どこをどう切っても素晴らしい楽曲が・・・
何故売れなかった・・・!?
と、また冒頭の言葉に行きつくんですが
本当に何故なのか、僕には到底理解できません。
つべのコメント欄に、ある方が「キンモクセイが売れなかったのは、やはり受け手に問題があったとしか思えない」といった事を書かれてましたが、僕もちょっと同感です。
全く無名のバンドの曲ならいざ知らず、ヒットも出してライブも行ってたバンドのシングルが受け入れられなかったのはもう、感性の鈍りが聴き手にあったからとしか言えない・・・
キンモクセイは神奈川県相模原市で結成された5人組バンド。
2001年にシングル「僕の行方」でデビューします。
そして早くも2002年発売のセカンド・シングル「二人のアカボシ」がスマッシュ・ヒットを記録し、同年の『紅白歌合戦』にも出場を果たしちゃったんですね~
その後も「七色の風」、「さらば」、「車線変更25時」など、トップ20前後くらいのヒットを続けます。
しかし2004年、東京ジェンヌと名乗る女性シンガーとの共演で発表した「二人のムラサキ東京」が最高位65位と大失敗
これ、完全にレトロなムード歌謡を狙った楽曲で、ちょっと“やり過ぎ”な感は否めませんでしたね~
これ以降、良い曲を作っても全く売れない日々が続き、↑の「冬の磁石」も最高位49位とふるわず・・・。
結局2008年に一部の熱心なファンに惜しまれつつ解散してしまいました!(本人たちは活動休止という言葉を使ってるけど、実質解散でしょう・・・)
普段、日本の男性アーティストの曲をほとんど聴かないこの僕が
珍しくCDを複数枚所有し、ライブDVDまで持っているほど惚れ込んだ希少な(?)バンドキンモクセイ。
昭和の歌謡曲やニューミュージックのエッセンスを練り込んだ、どこかホツとできるあったか~いPOP MUSICを届けてくれた彼らの事はこれからも忘れません
今みたいに頻繁にライブに参戦する僕ではなかったため、彼らの生の演奏を観ることは無かったのが唯一心残りではあります。
では、最後はデビュー曲にして最高傑作のこの曲で!
「僕の行方」
作詞&作曲:伊藤俊吾
旅立ちがテーマのこの曲は歌詞もメロディーも素晴らしい出来映えで、
僕はこのイントロを耳にしただけで涙腺が崩壊しちゃうんです
この曲が世に出た2001年の段階では
「キンモクセイの行方」も明るいものになるはずだったのになぁ~・・・。
- ベストコンディション~Kinmokusei single collection~/キンモクセイ
- ¥3,059
- Amazon.co.jp