松田聖子「九月の夕暮れ」がどれほど素晴らしいか、久々にアツく語る(笑) | 赤と黒とさくら色のアベニュー~from PALE~

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もう九月も残すところあと二日!
当ブログの更新ペースからいくとこの曲を取り上げるタイミングは今しかない

というわけで今回は松田聖子ちゃんの隠れた名曲「九月の夕暮れ」です

“隠れた”と言っても、聖子ちゃんのファンなら知らぬ者はいないというほど人気曲。
1980年発売のファーストアルバム『SQUALL』の9曲目()、アナログで言えばB面4曲目ですね。

では聴いてもらいましょう!

作詞:三浦徳子 作曲:小田裕一郎 編曲:信田かずお

秋らしい哀愁味たっぷりのメロディーと、それにフィットするストリングスの伴奏が素晴らしい、ちょっと古風な70年代歌謡曲の趣も感じさせる曲だけど、細かく聴いていくと実に完成度の高いアイドル・ポップスだと理解できるんです

はい、ここからちょいとマニアックな掘り下げになりますのでご注意!(笑)


全体の構成としては AA'B(ブリッジ)C(サビ)という骨組み。
サビの繰り返しなどの無い、シンプルなツーコーラスで、長さはわずか3分6秒

マイナー・キーでスタートした曲がサビで明るいメジャー・キーになるという転調の妙が楽しめる楽曲でありますが、Bメロ♪いちょう並木 あざやかな色 そして空はぬけるように の部分がAメロとサビをスムーズに繋げる、見事なブリッジぶりを見せているのが肝
全体として実に緩急のついたメリハリのある楽曲に仕上がってますね!


それから更なる聴きどころは聖子ちゃんのボーカルです!
まず、デビュー間もない頃の太めの声は張りがあって素晴らしい
やがて母音を強調した独特のクセが出てくる聖子ちゃんの歌い方ですが、この頃はまだナチュラルですしね。

Aの部分ではシングルトラックだったのが、A'では聖子ちゃん自身の声でハモるというダブルトラックに!
そしてサビではユニゾンでのダブルトラックと、実に多彩なボーカルワークが聴けるのもこの曲の醍醐味

それから忘れてならないのが今剛&松宮幹彦によるツイン・ギターのコンビネーション
あくまで主役は聖子ちゃん、ということで控えめではあるんですが、随所に印象的なフレーズを二人とも聴かせてくれます。さすがの職人芸です



さて、このアルバム『SQUALL』を、これまでの人生の中で何度も何度も聴いてきた僕のようなリスナーならば、「九月の夕暮れ」の次にはこの「潮騒」が流れてこないとしっくりこないのであります



あああ・・・・イイ・・・

・・って、「潮騒」については以前の記事「松田聖子アルバム名曲特集」で熱く語ったので、今回は我慢、我慢

ちなみに8曲目(B面3曲目)があの「青い珊瑚礁」なので、
「青い珊瑚礁」→「九月の夕暮れ」→「潮騒」と続く、もう神展開としか言いようがないのです!

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