渡辺美奈代「靴をはいたサマー」を聴いて夏の午後にまどろむ・・・ | 赤と黒とさくら色のアベニュー~from PALE~

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BABYMETAL、さくら学院を中心に、現代のアイドルシーンを好き勝手に語るブログです。

毎日毎日暑い日が続きますね
今回はこの曲で少しでも涼しい気分になって下さいね~。

今回はこれまでで一番マイナーな存在の曲かもしれませんが、どうかちょこっとでも聴いてみて下さいね~。

過去三年のこの特集には一アイドルにつき一曲という縛りを作ってましたが、もう一つ、シングル曲に限るという縛りも、自ら設けてました
しかし今年のアイドル・夏の名曲特集はその縛りを解いてまして、6回目の今日は初のアルバム収録曲です。

渡辺美奈代ちゃんの1988年のオリジナル・アルバム『MY BOY~歌え!太陽~』から
「靴をはいたサマー」

この動画、全く美奈代ちゃんが見られないので(笑)、代わりにここで写真を載せておきますね~。



「靴をはいたサマー」 作詞:鈴木博文 作曲&編曲:鈴木智文

この『MY BOY』はムーンライダーズの鈴木慶一が、シングル「ちょっとFallin' Love」に続いてプロデュースした傑作アルバム
正直、僕はムーンライダーズについてはあまり知らないんですが、このアルバムと、同じく鈴木慶一が手がけた美奈代ちゃんの翌年のアルバム『恋してると、いいね』の二枚を聴くと、細部にまでこだわった音作りと独特の“鈴木慶一ワールド”の一端を垣間見れる気がしているんです。
ただ、濃いムーンライダーズファンからは「それくらいじゃ彼の音楽性は理解しきれないよ!」とお叱りを受けるかもしれませんが・・・

「靴をはいたサマー」は僕がアルバム中で最も好きな一曲
ゆったりとしたミディアムテンポに数々の楽器の音が(その多くはプログラミングによるものだとは思いますが・・)全体を優しく包むように聴こえてきて・・・まるで避暑地の白いベンチシートに横たわってウトウトしている、そんなまどろむような感覚に陥るのです・・・

美奈代ちゃんもソロデビューして3年目、さすがに歌唱力、表現力も上がってます
ウィスパーボイスに近いようなソフトな歌声にただただウットリ・・・
女声コーラスの効果も効いてます。


夏をイメージしたこの『MY BOY~歌え!太陽~』には、オールディーズっぽい曲が多く、鈴木慶一氏の遊び心が散りばめられた、アイドルのアルバムとしては異色とも言える内容になっています。でもそんなツウなサウンドに乗る美奈代ちゃんのボーカルが実にキュートなのでしっかりアイドル・ポップスとして成立しているんですね~。



そして、冬のイメージで全編ほかほかと温まるような『恋してると、いいね』は、より濃密なアレンジとアイドルらしさを増した楽曲群で、前作を超える傑作となっています



どちらも今は中古でしか手に入りませんが、初期の美奈代ちゃんしかご存じない方にはぜひ聴いてもらいたい逸品であります

美奈代&ムーンライダーズのタッグにはこれ以降も作品を発表していってもらいたかったんですが、この後シングル「Winter スプリング、Summer フォール」を出しただけで終わってしまいました・・・。
残念


MY BOY~a summer place/渡辺美奈代
¥価格不明
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