実物標本が間近に! 発掘! モンゴル恐竜化石展に行ってきました | 化石の日々

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オフィス ジオパレオント代表のサイエンスライター 土屋健の公式ブログです。
化石に関する話題,ときどき地球科学,その他雑多な話題を書いていきます。

大阪方面に出張する機会があったので、時間をつくって大阪市立自然史博物館に行ってきました。
目的は、開催中の特別展「発掘! モンゴル恐竜化石展」です。

この企画展、ポイントは何といっても充実の実物化石展示です。
「玄人向け」といっても過言ではないと思います。

(タルボサウルスの幼体)

個人的には、複製標本がメインの大規模恐竜展も好みですが、ここまで実物化石が並ぶとその迫力には息をのみます。
会場は、通路形式の展示(つまり広大なスペースに大型標本が並ぶわけではない)で、モンゴルにおける発掘地ごとにブースが区切られています。


(プロトケラトプス幼体の群れ)


多くの展示物が、上からのぞけるように配置されており、思わず顔を近づけて、微細な構造に魅入ってしまいます。

迫力のあるタルボサウルスやサウロロフスの全身骨格も手をのばせば触れるような距離にあり(もちろんお触りは禁止)、「堪能する」という言葉が実に相応しい企画展です。


(タルボサウルス/全身も展示)

(サウロロフス)



林原自然科学博物館協力のもとに揃えられた展示物は実に秀逸で、保存状態は極めて良好なものばかりです。



(プロトケラトプス/奥に2体目の頭部がのぞいています……がわかりにくいか^^;)

(モンゴルといえば……サイカニアですね)



おそらくこれまでにさまざまな恐竜展をみたことがある人ほど、今回の展覧会は楽しめると思います。
「じっくりと標本を見る」
そんな企画展です。
撮影OK(フラッシュは禁止されていたと思います)。

ただし、会場は幕張メッセのような大きなホールではないので、見学は注意が必要です。
人ごみの中では、「じっくり」と見ることは難しいでしょうし、「じっくり」していては他の方の迷惑になるかもしれません。

訪問は空いている時間をねらいたいものです。
私たち夫婦は、土曜日の朝一番に訪ねました。
すでに混雑ははじまりかけていましたが、それでも比較的ゆっくりとみることができたと思います。
GWのご予定、ちょっとご考慮いかがでしょう?
オススメです。

開催は、2013年6月2日まで。
くわしくは公式ホームページで。当日割引券などもダウンロードできます。

なお、私たちは車にて訪問しました。
博物館のある長居公園には数カ所の駐車スペースが用意されていますが、「長居公園南駐車場」(地上)が、博物館の眼の前にあるので便利です。





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