これまで,本シリーズをお買い上げいただきました皆様,本当にありがとうございます。
まだ,お買い上げでない方も,ぜひ,ご注目頂けましたらと思います(*^▽^*)
現在,来週15日の刊行に向けて,第3巻「vol. Ordovician」の最終チェックを進めています。
ちなみにこちらが表紙(予定)です↓
表紙は,「Asaphus kowaleskii」。Asaphus の仲間は,オルドビス紀を代表する三葉虫です。なお,この標本は,「Enroll」とよばれる防御姿勢をとっているもので,本来はのびている体が,まるでダンゴムシのように丸まっています。
ぱっと見で,唇のようにみえる下半分は,実は丸まった尾部です。
オルドビス紀は,三葉虫の大繁栄時代です。
カンブリア紀と同じくらいの多様性をもちます。その一方で,カンブリア紀の三葉虫が,いささか扁平で「おとなしめ」だったものが多いのに足し,オルドビス紀の三葉虫は,実に立体的な構造をしています。
これまで,このブログで紹介してきたものを含めて,ここでいくつかをピックアップしてみましょう。
たとえば,これ↓
内臓等が配置されていた頭部が大きく膨らんでいるほか,尾部からは太めのトゲがのびています。ロシア産。
これは,まるで王蟲のような顔つきです。頭部の先端にトゲトゲ。。。
ロシア産。
このように,ロシア産の三葉虫はうすいキャラメル色をしたものが多いです。
ですが,こんなのものいます↓ これもロシア産です。
この種も,基本的にはキャラメル色をした標本が多いです。
しかし,この標本は,見事なブラック。天然色です。提供元によると,たまたま周囲の鉄分を吸収したのではないか,とのことでした。
ちなみに,この標本も防御姿勢をとっています。
前方から後方まで広い視界をもち(複眼がまるで帯),また舵のようなトゲをもっているます。体自体は流線型。
多くの三葉虫が底生生活者とみられているなかで,遊泳生活をしていたのではないか,とみられています。
広い複眼といえば,これもこのブログで紹介しましたね↓
これはもうぷっくりとした複眼が,特徴です。でかすぎて,前で癒合し,全体としては一つ眼となっています。
かなり広い視界をもっていたようです。こいつも,遊泳性とみられています。モロッコ産。
もちろん,先日紹介させていただいた,巨大三葉虫も収録します。
こんな感じ↓
34センチという体サイズにご注目ください。
ちなみに,私のiMacは27インチのディスプレイですが,その液晶部分の縦幅は33センチです。ちなみにうまい棒換算で縦に3本分(よけいわかりにくい?)。
オルドビス紀の三葉虫は実に多様です。
本書では,なんとか50種の標本を用意することができました。
いつもにも増して,「うあ,こんなのいたの?」と思って頂き,「おもしれー,三葉虫」と感じて頂ければ,嬉しいです。
そして「古生物学ってなんか,楽しそうじゃね?」みたいなところまでいっていただければ,著者としては至上のよろこびであります( ̄▽+ ̄*)
三葉虫電子図鑑「We're Trilobites! vol. Ordovician」は,3月15日発売予定です。
定価450円(税込み)を,刊行キャンペーンで300円(税込み)で販売予定。
ご期待ください。
Pubooとふぉっしるで発売します。
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