化石ショップ「ふぉっしる」店長の日常 -237ページ目

現生の脊椎動物の顎はデボン紀には既に完成していた

今日のニュース

顎がどのように進化してきたかがわかりました。

板皮類などの絶滅してしまった魚類はいろいろなタイプの顎をもち,食性もいろいろだったけれども,現生につながる魚類は数タイプの顎しかもっていなかった。

確かにダンクルオステウスなどは私たちとは全く違った顎をもっていましたね。

昨日のニュースを思い出しますね。

そして無顎魚類の多様性の減少は有顎魚類のせいではなかった。

こちらも翼竜の絶滅が鳥類のせいではなかったという昨日のニュースに似ています


翼竜は鳥類に負けたのではない?

今日のニュース

翼竜は鳥類との競争に負けて絶滅したのではないらしいということがわかりました。

鳥類が多様化していた白亜紀前期,翼竜もまた多様化の頂点を迎えていたという内容です。

確かに,プテロダクティルス類はくちばしの形も様々だったり,いろいろな形のトサカを持っていたり,10m以上の大きさのもがいたり,非常に多様ですよね。

$化石ショップ「ふぉっしる」店長の日常-翼竜の頭部

Caption: Diversity in cranial characters of the pterodactyloid pterosaurs, showing variations in jaw shape, presence and absence of teeth, skull proportions, and crests on the snout and back of the skull. Pterosaurs shown are: A, Dimorphodon; B, Rhamphorhynchus; C, Coloborhynchus; D, Pteranodon; E, Pterodactylus; F, Pterodaustro; G, Dsungaripterus; H, Tupandactylus; I, Thalassodromeus. Drawing by Mark Witton.

いろいろな翼竜の頭部:A. ディモルフォドン(ランフォリンクス類),B. ランフォリンクス(ランフォリンクス類),C. コロボリンクス(プテロダクティルス類),D. プテラノドン(プテロダクティルス類),E. プテロダクティルス(プテロダクティルス類),F. プテロダウストロ(プテロダクティルス類),G. ズンガリプテルス(プテロダクティルス類),H. ツパンダクティルス(プテロダクティルス類),I. タラソドロメウス(プテロダクティルス類)

$化石ショップ「ふぉっしる」店長の日常-翼竜の大きさ

Caption: Extremes in pterosaur morphology. The giant and probably flightless Quetzalcoatlus from the Late Cretaceous of Texas was as tall as a giraffe. The small insectivorous Anurognathus from the Late Jurassic of Germany is seen flying above the artist's head. Drawings by Mark Witton.

最大の翼竜と最小の翼竜
最大の翼竜ケツァルコアトルスはキリンと同じくらいの高さ
人間の頭近くを飛んでいる小さい翼竜が,アヌログナトゥス

どちらの画像もPaleobiology and Biodiversity Research Group"The rise and rise of the flying reptiles"に載っているフリーで使えるものです。

翼竜が絶滅した原因は特殊化しすぎたことにあるのかもしれませんね。
特定の魚を食べるためだけにくちばしや歯を進化させていたら,その魚がいなくなったときに食べられるものがなくなってしまいますものね。

ふぉっしるのおすすめ商品

さっき,セールの宣伝をしたので,今度はふぉっしるのおすすめ商品を宣伝したいと思います。


三葉虫ディクラヌルスT23(7/7お嫁入り)
$化石ショップ「ふぉっしる」店長の日常-ディクラヌルスT23
 モロッコの三葉虫の中で,一,二を争う人気種といっても過言ではないディクラヌルス・モンストローサスです。
 頭部の上から緩やかなカーブを描きながら伸びた2本の角と体の各部から細く長く伸びたトゲが特徴です。
 ディクラヌルスは夫が三葉虫にはまるきっかけになった種です。異様な姿をしていますね(^^)。
 さらにこの標本は三葉虫のクリーニングの世界で最高峰の名人によってクリーニングされたもの。素晴らしい逸品です。
異常巻きアンモナイト ポリプチコセラス004
$化石ショップ「ふぉっしる」店長の日常-ポリプチコセラス004
 国産の異常巻きアンモナイト,ポリプチコセラスです。
 ポリプチコセラスは,管を数回折り曲げたような特徴的な形をしたアンモナイトです。成長の過程で3回以上,直線と屈曲を繰り返します。「異常巻き」と いっても,奇形というわけではなく,一定のルールに沿った規則正しい形をしています。それぞれの形には,きちんと意味があったようです。
エディアカラ生物ディッキンソニアレプリカ001
$化石ショップ「ふぉっしる」店長の日常-ディッキンソニアレプリカ001
 6億年以上前に生きていたエディアカラ生物,ディッキンソニアのレプリカです。
 ディッキンソニアは,植物でも動物でもないベンド生物であると考えられています。体長は大きいもので1メートルを超えるエディアカラ紀最大級の生物ですが,化石の厚さは3ミリ メートルほどしかありません。このため,以前は厚みのないべったりとした体で復元されていましたが,今では前方が膨らんでいたと考えられています。
$化石ショップ「ふぉっしる」店長の日常-ディッキンソニア復元

 この標本は体長約32cmの非常に立派なディッキンソニアのレプリカです。実物化石ではまずお目にかかれないサイズです。

どの化石,レプリカも素晴らしいものばかり。
その奇妙な形を見るだけでも,面白いですね。