1億9000万年前の子育て
今日のニュース第1弾
1億9000万年前(中生代ジュラ紀前期)の地層から,
恐竜の営巣地と考えられる化石が発見されました。
竜脚形類マッソスポンディルスの卵や幼体の足跡が
数多く発見されました。
卵の中には,胚が残っている化石もあったそうです。
これまで発見されている恐竜の営巣地で最古のものは中生代白亜紀のもので,
今回発見された営巣地は,それから1億年以上古いものになります。
今回発見された巣は10個ですが,
堆積物中にはまだまだあるだろうと研究者は考えています。
完全防御!三葉虫キィルトメトプス
ものすごい三葉虫を仕入れました。
- ロシアの三葉虫キィルトメトプスT11(Cyrtometopus clavifrons)
- 防御姿勢をとっています。
何がすごいって,母岩がすべて取り除かれていること。
あらゆる角度から丸まった様子が確認できます。
でもその分三葉虫がむき出し。
寿命を10年くらい縮めながら梱包をしました(*´Д`)=з。
こういう怖い標本は無事に梱包してからでないと,
アップできません(^_^;)。
それにしても,こういう長いトゲをもっていて,
どうやって丸まっていたんでしょうね?
丸まっている途中にトゲが折れてしまいそうな
気がします。
こういう疑問を考えるのも,楽しいです(‐^▽^‐)。
バージェス頁岩のチューリップ型動物
今日のニュース第2弾
バージェス頁岩から,チューリップのような形をした動物の化石が発見されました。
バージェス頁岩から,
また奇妙な形をした動物の化石が発見されました。
新属新種。
名前はSiphusauctum gregarium
長い茎の上に萼があり,
その萼の周りは鞘状の構造で囲まれています。
そして鞘状の構造の内部では上下方向に消化管が伸び,
頂上に開いている肛門につながっています。
食物は海水中を浮遊する粒子だったと研究者は考えています。
鞘状の構造の下部に開いた6個の穴から海水を吸い込み,
鞘の内部で粒子をこしとっていたと考えられています。
現生のいくつかの動物に似てはいるものの
分類は不明。
謎の動物です。