化石ショップ「ふぉっしる」店長の日常 -153ページ目

クラッシャー,グロビデンス

モササウルス類といえば,白亜紀の海で最強の捕食者。

$化石ショップ「ふぉっしる」店長の日常-モササウルス類

鋭い歯の並んだ顎で
ほかの海棲爬虫類はもちろん,仲間のモササウルス類まで
食べていたと考えられています。

$化石ショップ「ふぉっしる」店長の日常-モササウルスの顎

しかし尖った歯ではカメの甲羅やアンモナイトの殻など,
硬いものをかみ砕くことはできません。

$化石ショップ「ふぉっしる」店長の日常-歯の折れたモササウルス

そこで,硬いものをかみ砕くのに適した歯をもつ
モササウルス類が現れました。
その名も,グロビデンス。

グロビデンスの歯冠は球状。
歯根を含めた全体の形はまるでキノコのようです。

$化石ショップ「ふぉっしる」店長の日常-グロビデンスの歯

この歯だったら,硬いものをかみ砕くなんて
造作もなかったでしょうね。

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三畳紀の溶岩大量噴出

3月25日にふぉっしるで紹介したニュース

溶岩の大量噴出が三畳紀末の大量絶滅の一因だったらしいということがわかりました。

三畳紀末に大量噴出した溶岩の年代を
高精度の新しい分析方法によって測定した結果,
大量絶滅が起こった時期と非常に近かったというもの。

ではこの大量噴出した溶岩とは一体何だったのでしょう?

三畳紀には地球上の大陸が1つに集まって
巨大な超大陸パンゲアを作っていました。

$化石ショップ「ふぉっしる」店長の日常-超大陸パンゲア

三畳紀末にはパンゲアは分裂を始め,
北のローラシア大陸と南のゴンドワナ大陸に
分かれました。

$化石ショップ「ふぉっしる」店長の日常-ジュラ紀の大陸配置

この分裂のときに,アフリカ大陸と北米大陸の間で
溶岩が大量に噴出したのです。

その量は北米大陸,南米大陸,アフリカ大陸,
そして一部ユーラシア大陸にまで堆積するほど大量でした。

$化石ショップ「ふぉっしる」店長の日常-中央大西洋火成岩岩石区

当時溶岩で覆われた面積は1000万km²以上と見積もられています。
ヨーロッパ全部が溶岩で覆われてしまうほどの量です。

これだけの溶岩が噴出したら,環境,生物に与える影響は甚大だった
でしょうね。

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三葉虫レモプレウリデス
$化石ショップ「ふぉっしる」店長の日常-三葉虫レモプレウリデス
遊泳性の三葉虫レモプレウリデスです。
頭部を取り囲むような長い眼が特徴。
頭部からは短い頬トゲが伸びており,背中からは
舵の役割があったと考えられている長いトゲが
伸びています。
この標本はその特徴がどれもよく残った
良質なもの。
しかも,体を丸めた防御姿勢をとっています。
そして珍しいことに,色は黒。
ロシアの三葉虫は通常キャラメル色をしています。
この標本の珍しい色は地層中に鉄分が多く含まれていた
ためとか。
とても良質でとても珍しい逸品です。