三畳紀の溶岩大量噴出 | 化石ショップ「ふぉっしる」店長の日常

三畳紀の溶岩大量噴出

3月25日にふぉっしるで紹介したニュース

溶岩の大量噴出が三畳紀末の大量絶滅の一因だったらしいということがわかりました。

三畳紀末に大量噴出した溶岩の年代を
高精度の新しい分析方法によって測定した結果,
大量絶滅が起こった時期と非常に近かったというもの。

ではこの大量噴出した溶岩とは一体何だったのでしょう?

三畳紀には地球上の大陸が1つに集まって
巨大な超大陸パンゲアを作っていました。

$化石ショップ「ふぉっしる」店長の日常-超大陸パンゲア

三畳紀末にはパンゲアは分裂を始め,
北のローラシア大陸と南のゴンドワナ大陸に
分かれました。

$化石ショップ「ふぉっしる」店長の日常-ジュラ紀の大陸配置

この分裂のときに,アフリカ大陸と北米大陸の間で
溶岩が大量に噴出したのです。

その量は北米大陸,南米大陸,アフリカ大陸,
そして一部ユーラシア大陸にまで堆積するほど大量でした。

$化石ショップ「ふぉっしる」店長の日常-中央大西洋火成岩岩石区

当時溶岩で覆われた面積は1000万km²以上と見積もられています。
ヨーロッパ全部が溶岩で覆われてしまうほどの量です。

これだけの溶岩が噴出したら,環境,生物に与える影響は甚大だった
でしょうね。