先日私は用事があり、ある事務所の入口付近にいました。
日も傾き辺りが薄暗くなってきた夕暮れ時に、
そこの従業員の男性(ツナギの作業服を着た体格の良いかた)と、事務員の女性(40代半ばくらいの、おそらく男性従業員たちのお母さん的な存在)の会話が耳に入ってきました。
男性従業員が事務所の入口で、
「寒い!外行ったらすげー寒いよー」
と事務員の女性に話すと、
「大丈夫、そんなに寒くないから」
と女性は答えました。
事務員の女性にそう言われて、男性は一度入口のほうに向かったものの、ふたたび後ろをふり返ると、
「寒いよ~!だって俺ツナギの下、半袖だよ」
と言って外がいかに寒いかということをアピールしました。
その言葉を聞いたつぎの瞬間、男性に向かって事務員の女性はこう言い放ちました。
「寒くないと思えば寒くないんだよ」
2人のやりとりを聞きながら笑っているほかの従業員のひとたちのなごやかな様子をながめながら、私はあることを思いました。
今回出てきた事務員の女性が言ったのは、
「寒くないと思えば寒くない」
という言葉でしたが、これを
という言葉に置きかえてみるとどうでしょう
ある出来事が起こったとき、
「いま自分が置かれているこの状況は難しいな~」
と思えばその出来事の難しい点ばかりを見てしまい、
「あぁ、こんなの簡単だよ~」
と思えば簡単な現実がやってくるかもしれませんね(^_^)
人間である私たちは、目の前で起きている出来事について、
自分のいままでの経験や考え方をもとに判断しています。
こどものころからずっと、周りの大人たちに、
「仕事は難しいよ」
「社会で生きていくのは大変だよ」
「人間関係は難しいよ」
と言われて育ってくると、
「あぁ、人生は難しい大変なことの連続なんだな」
と思ってしまうかもしれませんが、
その「人生は難しい」という考え方を握りしめて苦しくなってしまっているのなら、もう手放してもいいんですよ
そして手放してすきまがあいた部分に、いままでの考え方とはまったく逆の、
「仕事は簡単だよ~」
「社会で生きていくのは簡単だよ」
「人間関係は簡単だよ~」
という考え方をいれてみてください
それまでの考え方とは全く正反対のものだから、最初はちょっと戸惑うかもしれませんね。
「人生は難しい」という考え方で頭がガチガチに固まって苦しくなってしまっているひとほど、
この考え方を試してみるといいかもしれませんね
人生はやさしいから、大丈夫(^_^)