ブラックバードのブレーキシステムの一つであるD-CBS(ディアルコンバインブレーキシステム)
フロントブレーキを掛けるとリアブレーキも同時に掛かる仕組みなんです( リヤだけでもフロントも同時に掛かります )
物理的な仕組みは見た目とは違い、意外に複雑でブレーキングの強弱によってPCVで油圧を制御してバランスよく前後が効くようになってます。
高速走行では、これがかなり威力を発揮するんですが、ことUターンでは邪魔者でしかない。 いや、なかったというか・・・。
実際、D-CBSを外すまで実感する事もなかったくらい、特に気にはしていなかったのです(;^_^A
これを体感せざるを得ない結果となった経緯は、バードが20年目に掛かろうかという節目、急にリアブレーキが鳴り出したと思ったらピストンとローターが固着して停止・・・(;'∀')
バードのディスクローターがもうチンチンですよ!チンチン!
調べて判明したのは、長年メンテナンスを怠っていたリア側のブレーキフルード液が腐食しPCV油路に錆やゴミが蓄積して内部で詰まったようで・・・。
油路を確認した結果、フロントのフルードはリア側と繋がってない・・・てっきりフルード液も前後共有しているのかなと思ってたりしてました(;^_^Aな訳ないか…。
リアのフルードは2次マスターシリンダまで繋がっているので、量も多く、交換、エア抜きは大変らしい。
なので、ずっとリアの交換を放置してきた結果・・・この有様・・・・orz
キャリパーはこの際、前後共にOHして組み直しました。
ただ、連動する2次マスターシリンダー内部の腐食も酷く、どうしたものかと考えた時に、いっその事D-CBSを外してキャンセルするかと。
まぁ~キャンセルするにもキャンセルキット等(サポートやキャリパー)は高価過ぎて手が出ない・・・。
そして編み出した独自のキャンセル方! いやコレ、絶対マネしちゃダメですよ! やる方は自己責任で。
2次マスターシリンダーにセメント入れて、固めて可動しなくさせればキャンセルとなる!
名付けて、セメントキャンセル‼ 大丈夫か…貧乏チューン
PCVを含むパーツ、ホース類を全撤去し、たっぷり2次シリンダー内にセメントを投入し、固まったら上からボルトで塞ぎました。
本来フロントキャリパーの中央ピストンはリヤブレーキと連結しているので、そこもボルトで塞いでカット。
なので、現状ではフロントの中央ピストンは可動していません。
後々、両側ピストンからホースをバイパスするかな。
PCV除去( リアは両側と中央ピストン共、ホースで連結 )
乗った感想は・・・・フロントブレーキは普通に効く。両側ピストンのみでも普段と何ら変わらない。
高速走行や咄嗟のブレーキングでは、ちょっと不安がありますが、そこは個人の技量でカバーすることにするw
で、何が変わったって、めっちゃバイクが寝る! 寝ようとするよ~。
特にUターン時は、フロントサスの沈み効果もあって、君はこんなに素直だったとは。
それでなくても、このCBR1100XXの最小回転半径はゴールドウイングより大きく3.4mですから(ゴールドウイング3.3m)取り回しが大変なんでです。
同じ機構が付いているVFR800のP仕様(VFR800P)には、このD-CBSが端から付いてないっていうじゃないですかぁ~お巡りさんも要らなかったのねw
そういや昔、GSXR1100に乗ってた友達にバードを貸したら「このバイクは、やらた起きようとするなぁ~」っと。
もう、D-CBSは・・・いや言うまい。
フォークの汚れ、錆⁉ も気になりだしたので、軽く耐水ペーパー当てて、ピカールしておきました♪
普段隠れて見えにくいフェンダー裏が特に酷い・・・。
ピカピカです!