まず、行くことのない銀座。
ちゃんと、まともな銀座ですよ。
『 駅前銀座 』 だとかじゃなくてね。
いちおう、東京人なんですけど、行ったとか、遊びに行ったとか、飲みに行ったとかは、まったくありません。
いや、一度だけ、連れていって頂いたことがあったかな。
もちろん、どこに行ったのか、どんなお店だったのかも覚えていませんが。
当然ですが、ごちそうになったので、高いんだか、安いんだかも、分かりません。
かれこれ、20年以上前の話です。
でね、今回、毎年秋にお世話になっている、お神輿会の方から声をかけていただきまして。
何かの記念祭らしく、10年ぶりくらいで、本社神輿が出るそうで。
どこなんだか、どんな大きさなんだかも分からずに、とりあえず、連れて行っていただくことに。
集合は、京橋公園。
こんな街中に来たことは、ほとんどありませんので、キョロキョロしちゃいます。
何でもない風を装っていますが、どうやっても、落ち着きません。
妙に、写真ばっかり撮っちゃって、一緒に行った拓ちゃんから、
『 この、カッペ!』 と、言われてしまいました。
だって、見上げるモノばっかりなんだもの。
空が四角いし。
道路の向こうの方からやってきた神輿は、とにかくデカイ。
あとで測ってみたんだけど、4尺3寸 (130センチほど) くらいある。
簡単に言うと、担ぎ棒が刺さってる場所の幅。
私の村のお神輿は、1尺8寸 (54センチ) だから、倍以上の大きさ。
写真ではスケール感が伝わらないかもしれないけれど、とにかくデカイ。
圧倒されます。
担ぎ手もめちゃくちゃ多くて、しかも、決められた場所、棒しか担げないので、よく理解しておかないと、つまみ出されちゃったりします。
本社神輿だからかもしれませんが、この人数です。
去年というか、普段の状況は、分かりません。
この人数でしょ、担ぎたくても、そう簡単には、担げないんです。
みんなが担ぎたくて、仕方がないんですから。
神輿のそばに近寄ることも、ままならない。
くるんじゃねぇ、この野郎! な雰囲気もあるわけです。
『 上がってるうちは、触れりゃいいな。』
(簡単には、入れないよ)
なんて言っておりましたが、冗談じゃない。
私は、そういうところは遠慮するつもりはありませんので、初めに状況をよく見て、判断し、人を押しのけてでも、担がせていただきました。
けっこう担げましたね。
もう、いいや、ってくらい。
自分がどこにいるのかもわからない、神輿がどこに行くのかもわからない状況。
だって、たぶんですけど、生まれて初めて歩いてる町だもの。
唯一、分かったのがここ。
そう、歌舞伎座の前。
歌舞伎の家に嫁いだ、歌手の女性、というか、元アイドルさんも、お見かけいたしました。
テレビで見るより、華奢でしたね。
背中に、『 銀座 』 を背負ってるなんてのは、カッコイイですよね。
夕方6時に、公園に戻ってきました。
朝9時からですから、長かった。
帰りがけは、拓ちゃんと二人で、ご苦労さん。
2軒ばかり、寄り道をしてきました。
いやぁ、体の疲れはもちろん、気疲れも、かなりありましたね。
でもね、なかなかできない体験をさせていただきましたので、ありがたいことだと思っております。
このあとね、動画も貼りつけてみますね。
またねぇ~ :*:・( ̄∀ ̄)・:*: