28年も前の3月(
)、高校卒業と同時に失恋した私は、ロマンとセンチメンタリズムばかりが先行している気はするものの、ひとり、夜行列車を乗り継いで能登半島は禄剛崎まで、傷心の一人旅をしていたのでした。 (ははは...(^▽^;)....
)
その時、列車の4人掛けボックス席で聴いていたのが、さだまさしの「桐の花」。
咲いてよいのか 枯れてよいのかわからない
うらみがましい文字になるのがやるせない
窓の外 空高く 音もなく 桐の花
たぶんそれからでしょう、桐の花に憧れたのは。
それまでは、気にしたことがなかったけれど、そう言われるとその凛とした立ち姿が目に浮かぶようで、追い求めました。
そしていよいよお目にかかったのは、それから何年もしてから。
(山梨県富士川クラフトパークHPより借用)
長年思いを温めてきた、その期待にたがわぬ素敵な花でした。
桐の木自体がとても背の高い木で、その上の方に咲くため、普段近くで見ることは難しいですが、いつだったかお茶席に入った時、茶花として床の間に飾られており、間近でじっくり眺め、匂いを堪能してきました。
ネルのようにちょっとふわふわして厚手の花弁、この淡い紫にぴったりの、爽やかで上品な甘い香りがします。 大好きな花になりました。
この時期、電車に乗っていると、車窓の丘陵地のあちこちに紫の花が見えますが、たいていは藤です。
桐の花は本当に珍しい。
さて、話は1年前。
GW直前の土曜でした。
週一回の習い事の帰り、田園都市線あざみ野から、中央林間行き急行に乗りました。
何の気なしに流れ飛んでいく車窓を眺めていると、なんと、見まごうことなき、あれは確かに桐の花。
江田駅の、エレベーター脇の向こう側に、木のてっぺんである紫の花がしっかり見えていました。
ああーーーー、と言う間に通り過ぎて行ってしまいます。 急行でした。
花が盛りのちょうどいい時期で、降りてゆっくり見たかったけれど、この次の停車駅は青葉台でかなり先。
江田までは、いくつも駅を戻ってこなくてはなりません。
来週は... と思えばGWで休み。 でも、暑くて疲れちゃったし、戻ってくるのはめんどくさい。
いいや、しっかり場所は覚えたから、来年プロジェクトにしよう。
............. あれから1年。
習いごとはやめてしまいました。
だけど、桐の花のことは覚えていました。
GWの前の週の土曜、わざわざ江田まで行ってみました。
あれ?................ 花がない。
花どころか、木も見えない。 なんにもない。 空間があるだけ。
嫌な予感がして急ぎ階段を駆け下り、改札を抜け、
そちら側の出口(江田記念病院側、東秀ウラ)に回って、唖然。
工事用の簡易倉庫らしきものが建っていました。
倉庫はそれほど新しいものには見えなかったけれど。
でも、木が、ない。
そんなわけはない。
あそこには桐の大木があったはずなのに!!!!!!!!............
昨年、駅を降りて確認まではしなかったけれど、記憶に間違いがあるとは思えません。
あの桐の木は、伐られてしまったのですね。
(どなたかご存知の方、いらっしゃいませんか?
)
ものすごく.............、ガッカリした「1年がかりプロジェクト」でした![]()
やはり、気になることは、その場で片付けていかなければダメですね.......・°・(ノД`)・°・
ツメが甘かったです............。

