帝王の箱庭第7話 | あ~やんのどりーむぱーてぃー

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わたしの見た夢を皆さんに紹介しています。どうぞ暇潰しに見てやってください(笑)

部屋の中はシーンと静まりかえる。さっき連れて来られた女性は部屋の真ん中に、他は部屋の隅で丸くなっている。小日向萌絵奈はその中間で呆然としている


ギシギシ


再び足音が近づいて来る。ドアが開くと男は味噌汁の入ったお椀を人数分持って来て、無言のままそれぞれの前に置く。最後に萌絵奈の前に置いた。男はプロレスラーの覆面をしているし、部屋は薄暗いので表情などわかるはずないのに、ニタァと笑ったように見えた


男は味噌汁を置き終わると無言のまま部屋を出て行く。萌絵奈が他のみんなを見ると誰一人お椀を手にする者はいなかった。あれだけ「お腹空いた」と言っていた外松雪も手にしていない


誰も空腹は限界なはずなのに手にしない様は萌絵奈には異様に写った。萌絵奈も限界だったが誰も手にしないこの状態では先に口にすることは出来なかった。緊張感が部屋を覆う。みな誰かが口にすることをひたすら待っていた


萌絵奈は空腹から目がまわり始めた。さすがに限界だった。お椀を手の取る。味噌汁の香りがまるで鼻から入り頭の中をぐるぐる回っている感じがした


気がつけば味噌汁を口に流し込んでいた。それを見た他のみんなも味噌汁を口にしていた


萌絵奈「ん?」


何か大きい具が口の中に入る。その具はなかなか噛めない。それになんだか生臭い。その具を口の中から取り出し見る


萌絵奈「ひっ…」


短い悲鳴と共に気を失った。萌絵奈が見たモノそれは…◯びだった




つづく