本多奈穂美は近くのファミレスで鷲ノ巣望を待っている。絶対約束と言われ仕方なく待っているがすでに30分も待たされている。奈穂美的にはさっさと帰りたいのだが、なんとなく(意味もなく)待っていた
望「ごめ~ん、待った?」
と言って来たのだが、1時間も遅刻している。もちろん望に悪びれるという感じはない。望は席に座るとスタッフを呼んであれこれと注文する。そしてドリンクバーでジュースを持って来ると一気に飲み干し
望「のど渇いちゃった」
と言って再びドリンクバーからジュースを持って来て、また一気に飲み干す。それを奈穂美は唖然として見ていた。望がグラスを置く
望「ねぇ、最近良くないこと起きてない?」
今と言いたいが黙る
望「はっきり言うよ、悪い霊に憑かれてるよ」
ドキッとする(望の空気にのまれて)
望「ん~」
望は目を閉じて、右手の人差し指を眉間に当て
望「電話…最近変な電話なかった」
ドキッ
あの奇妙な声が耳に蘇る
望「しかも友達が巻き込まれてる」
それを聞いた奈穂美はガタガタと震えだした
つづく