結局良い案が浮かばず
金島耶夜「いい?もし(田辺剛に)見つかったりして離婚届を取られたりしたら仕返しもなんもないんだからさ、出ちゃダメだからね」
渡邊紗愛「そうそう、私の仕返しもあるんだから」
と、2人に言われ田辺恵は一切の外出が禁止された
紗愛「でもそれだけじゃ危ない気がするんだよね。本人じゃなくて剛に雇われた人間が訪れて拉致られるかもしれないからさ」
いやいや、それは犯罪だろ。いくら何でもそこまではやらんだろ
と恵は思うものの
耶夜「そうだな、玄関の接近も禁止しよう」
恵「ちょっと待って」
恵が居る部屋からトイレやお風呂は玄関の前を通らなければ行けない
恵「あたしにどうしろと?」
話し合いの結果、玄関はいつでも施錠することになった。もちろん恵の外出は禁止だが
耶夜「いい?外出は禁止だからね」
と言って耶夜は仕事に行く。紗愛も
紗愛「何があっても外出禁止。絶対に出ちゃダメだからね」
と言って病院に出かけて行った
恵「はいはい、外に出なきゃいいんでしょ」
と言ってリビングに戻る
恵「しかし暇と言うか息がつまると言うか」
リビングのテーブルの上を見ると
恵「うわぁ、もう何やってんのよ」
テーブルの上には紗愛の財布が置かれていた
恵「どうする?」
紗愛が会計の時焦る姿が浮かぶ
恵「すぐそこだし、それに病院に入っちゃえば(産婦人科だし)大丈夫でしょ」
恵は急いで支度して紗愛の後を追った
つづく